夕方のカリフォルニアと昼の世田谷を結ぶスカイプ交信はすべて、うまくいった。父はパソコンの前に座ると、自分の孫や曾孫たちの姿にただ、ただ圧唐ウれて、言葉もない。今、目前に映し出されたのは、昔、訪ねたことがある息子の家の居間だが、父は目前の風景が信じられないようす・・・・黙っていたら、曾孫は退屈しちゃうよと、助言したら、曾孫を可愛い、可愛いと褒めて、最後には、バンザイと手をあげていた。 そのうち、仕事から帰った私の弟はニコニコ嬉しそうに、自分の父親に語りかけた。アレッ、どこを怪我したんだっけ?と、弟は父の顔を心配して、見詰めるが、父はもう負傷したことも忘れているようだ。たしか、眉のあたりを縫ったはずだが、傷跡はもうない。弟は母とも楽しそうに語り合い、私たちは昼食を、弟の家族は夕食を摂るため、交信はしばし中断。食後、再び、歓談し、スカイプを終えた。 とうもろこしの皮だけで作った人形 聡恷pは私への戒め・スロバキア製