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グランマ・モーゼス展はNHK、もしくは、関連キー局で、最近、放送されたもよう。入場券を手に、入場したとたん、絵の前に群れ集う人々の数に驚いた。係員はソーシャルディスタンスの必要性を説く掲示板を両手に掲げている。一番多かったのは中高年の女性であり、仕事から退いたと思われる夫婦連れも時々、見かけた。そういえば、日本国内で開催される美術展、まず、空いていることはないのが現状かと思う。
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学生時代の友だちとは美術館入口で出会い、展示会場はそれぞれに好みのスピードで歩いた。そう、私は高速で美術館を通り抜け、出口に近いソファに腰かけて、友だちが来るのを待った。お昼は美術館に併設されたレストランでワインで乾杯し、鮟鱇のステーキをいただいた。 美術館を出てから、環八を渡り、ソコラへ道案内。食後の珈琲を注文するつもりが、カチンと冷たい檸檬果汁を二人は迷わず注文した。さもないと、照り付ける午後の陽射しで、身体の芯から焦げてゆきそうだった。
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グランマ・モーゼス展の一筆箋と
美術館併設食堂の鮟鱇ステーキ
帰宅用バス到着を待つ環八通り