我が家には1匹の愛犬が居ます。聞くところにによると10歳になる、人間で言えばもうおばあさんです。つまり、メスなの。
母親はたまに突飛な行動をするのですが、自分も引き継いでるなと思うところもあるのですが。お姉ちんのピアノの発表会に確か白い箱を持ってきて、プレゼントよなんて言うから、お疲れ様の意味を込めたケーキだろうななんて思って蓋開けたら、ウサギが2匹入ってたりなんかしてそれが、我が家で初めて飼ったペットでした。ウサギ小屋なんて無くて、ビンビールの箱をひっくり返したやつに入れてた気がする。何年か飼って、祖父の家に移転されて、出不精で太りすぎてだったか、ニワトリに脅かされてだかして死んでいった。
そんな母親がまた突然父親の承諾もままならないうちに、今飼ってる愛犬をもらってきた。ほらぁ、ってトランクからちっこい犬を見せてくれた。そんで、マロって名前を付けた。
マロはメスで黒くて茶色くてめんこい顔をしている。食物アレルギーで車酔いで寂しがりやで雷と水と雪が怖くて、結構面倒がかかる。でもかわいいの
そんな愛犬マロが10年目にして、保健所捕獲の初体験を遂げた。。
先々週くらいだったか、こちらでは雷と雨の日が1週間くらいびっちりでした。主に忠告しているのか、単に自分が怖いだけなのか分からないが、マロは空が光ると吠える。屋根の雪が落ちそうなのを見つけると落ちるまで吠え続ける習性がある。はた迷惑である。時間は問わず、日中だろうが夜中であろうが明け方であろうがお構いなしだ。人間はうんざりしている。
そんな犬であるから、その1週間はマロも住人も苛々と寝不足に悩まされていた。そして事件は起こった。
前夜、いつものように雷と雨に打たれ、心身も打たれ、マロは大騒ぎをしたらしい。犬小屋の塀の器用にも4つんばに立って逃げ出そうとする。母親は必死にマロの心に寄り添い、少しずつ落ち着きを取り戻し、皆、安眠へといざなわれた。
あくる日、胸騒ぎを感じた父親がマロ小屋を見ると、マロは姿を消し、マロの首にはまっていたままの形で首輪が転がっていた。恐怖のあまり、マロは立ち去ったのだ。。。しかし、今までにもマロの脱走癖はあった。誰もが、そのうち帰ってくるだろうと、朝の支度に追われたのだ。
近辺に居たことは分かっていた。出勤する主の車を追いかける姿があったし、祖母が午前中に目撃したことも報告されている。しかし、それからマロを目撃したという情報は入らなかった。パニックになったマロは何処かもう遠いところに行ってしまったのだと皆が考えた。それでも、いつか自分の足で帰ってくるだろうと誰もが思っていたのだ。安易だった。
3日経ち、4日経ち、マロは帰ってこない。
5日目。平日休みだった私に母親から電話があり、マロはどうやら保健所に捕獲されているらしいことが告げられた。のんびりと洗濯物をたたんでいたが、早急に切り上げ、保健所に向かった。
初めて行く保健所。さすが役場だなぁと感じさせるほど、社員は客に無関心で自分の仕事に向かっていた。ようやく接客が始まり、事の次第を話すと、担当職員が現れた。とにかく、本犬かどうか確認をとのこと。
少し離れた建物まで行くと、鍵のついたドアが開けられた。鉄格子の部屋が並び、何とも言えない惨い匂いがした。そこに、マロが居た。
私を見るなり、格子に飛びつき主人とのご対面を喜んだ。担当員も、あぁ、分かるのねぇ、よかったねぇと言葉をかけた。
ペットを飼育するには、役所に届け出なければならないのだが、我が家はしていなかったため、マロを残し、市役所に車を走らせるぶっきら棒な所員の応対を受けながら犬の登録を済ませる。住所、電話番号、主人の名前、犬の名前、犬の特徴を記す。
マロの生年月日?知りませんよ。10歳だから平成10年生まれ。月日?皆目検討つきませんけど。。
春生まれですか、秋ですか?。。。
知らねーっ。じゃあ、秋で。
では10月にしましょう。何日にしますか?上旬?下旬?
じゃあ、中旬で。
では、15日にしましょう。
てな感じで、適当にマロの生年月日を登録する。登録手帳と番号をもらい、3千円を払う。再び、保健所に車を走らせる。
受付カウンターに座らされ、手続きを始める。必要書類はいくつかあって、記入する。最後に、誓約書という書面で反省文を書かされた。マロを飼育していること、愛犬を不注意で取り逃がしたこと、それは県の動物愛護何とか法に違反すること、以後最善を尽くし逃がさないことを誓った。そして、8千円を支払う。1泊650円と手数料5千円がかかるのだ。深々と頭を下げ、牢屋へ向かう。
5日振りのマロの再会に安堵を覚えると共に、事の重大さにやっと気がついた。
主人はマロを手に入れ、マロは自分の帰る場所を見つけ悦びはしゃいでいる。しかし、保健所に捕獲され、保管されるのは3日間だけらしい。捕獲し飼い主を探すわけだが、3日間のうちに飼い主が見つからない場合は処分されてしまうらしい。マロは木曜日に捕獲された。岐路についたのは月曜日だから5日経っているのだ。本来なら二度と逢えない事態になっていたのだ。土日は役所は休みなため、運がよかったと担当員に言われた。お礼を告げ、車にマロを乗せる。
私の新車で愛車、モコにマロが乗っている。信じられないお願いだから座ってて。
車を走らせながら、はしゃぐマロに「お座り!」と声を張り上げる。そのうち落ち着いてマロは助手席に座り、外の景色を眺めている。。。そんなマロを横目に車を走らせ。。。いつの間にか涙が溢れていた。
本当なら、マロにはもう逢えなかったのだ。もう触れることも、声を大にして指示することも無かったのだ。
マロのバカ。殺されてたとこなのよ。分かってんの?バカマロ!!・・・と、マロの頭を撫でてやりました。
母親はたまに突飛な行動をするのですが、自分も引き継いでるなと思うところもあるのですが。お姉ちんのピアノの発表会に確か白い箱を持ってきて、プレゼントよなんて言うから、お疲れ様の意味を込めたケーキだろうななんて思って蓋開けたら、ウサギが2匹入ってたりなんかしてそれが、我が家で初めて飼ったペットでした。ウサギ小屋なんて無くて、ビンビールの箱をひっくり返したやつに入れてた気がする。何年か飼って、祖父の家に移転されて、出不精で太りすぎてだったか、ニワトリに脅かされてだかして死んでいった。
そんな母親がまた突然父親の承諾もままならないうちに、今飼ってる愛犬をもらってきた。ほらぁ、ってトランクからちっこい犬を見せてくれた。そんで、マロって名前を付けた。
マロはメスで黒くて茶色くてめんこい顔をしている。食物アレルギーで車酔いで寂しがりやで雷と水と雪が怖くて、結構面倒がかかる。でもかわいいの
そんな愛犬マロが10年目にして、保健所捕獲の初体験を遂げた。。
先々週くらいだったか、こちらでは雷と雨の日が1週間くらいびっちりでした。主に忠告しているのか、単に自分が怖いだけなのか分からないが、マロは空が光ると吠える。屋根の雪が落ちそうなのを見つけると落ちるまで吠え続ける習性がある。はた迷惑である。時間は問わず、日中だろうが夜中であろうが明け方であろうがお構いなしだ。人間はうんざりしている。
そんな犬であるから、その1週間はマロも住人も苛々と寝不足に悩まされていた。そして事件は起こった。
前夜、いつものように雷と雨に打たれ、心身も打たれ、マロは大騒ぎをしたらしい。犬小屋の塀の器用にも4つんばに立って逃げ出そうとする。母親は必死にマロの心に寄り添い、少しずつ落ち着きを取り戻し、皆、安眠へといざなわれた。
あくる日、胸騒ぎを感じた父親がマロ小屋を見ると、マロは姿を消し、マロの首にはまっていたままの形で首輪が転がっていた。恐怖のあまり、マロは立ち去ったのだ。。。しかし、今までにもマロの脱走癖はあった。誰もが、そのうち帰ってくるだろうと、朝の支度に追われたのだ。
近辺に居たことは分かっていた。出勤する主の車を追いかける姿があったし、祖母が午前中に目撃したことも報告されている。しかし、それからマロを目撃したという情報は入らなかった。パニックになったマロは何処かもう遠いところに行ってしまったのだと皆が考えた。それでも、いつか自分の足で帰ってくるだろうと誰もが思っていたのだ。安易だった。
3日経ち、4日経ち、マロは帰ってこない。
5日目。平日休みだった私に母親から電話があり、マロはどうやら保健所に捕獲されているらしいことが告げられた。のんびりと洗濯物をたたんでいたが、早急に切り上げ、保健所に向かった。
初めて行く保健所。さすが役場だなぁと感じさせるほど、社員は客に無関心で自分の仕事に向かっていた。ようやく接客が始まり、事の次第を話すと、担当職員が現れた。とにかく、本犬かどうか確認をとのこと。
少し離れた建物まで行くと、鍵のついたドアが開けられた。鉄格子の部屋が並び、何とも言えない惨い匂いがした。そこに、マロが居た。
私を見るなり、格子に飛びつき主人とのご対面を喜んだ。担当員も、あぁ、分かるのねぇ、よかったねぇと言葉をかけた。
ペットを飼育するには、役所に届け出なければならないのだが、我が家はしていなかったため、マロを残し、市役所に車を走らせるぶっきら棒な所員の応対を受けながら犬の登録を済ませる。住所、電話番号、主人の名前、犬の名前、犬の特徴を記す。
マロの生年月日?知りませんよ。10歳だから平成10年生まれ。月日?皆目検討つきませんけど。。
春生まれですか、秋ですか?。。。
知らねーっ。じゃあ、秋で。
では10月にしましょう。何日にしますか?上旬?下旬?
じゃあ、中旬で。
では、15日にしましょう。
てな感じで、適当にマロの生年月日を登録する。登録手帳と番号をもらい、3千円を払う。再び、保健所に車を走らせる。
受付カウンターに座らされ、手続きを始める。必要書類はいくつかあって、記入する。最後に、誓約書という書面で反省文を書かされた。マロを飼育していること、愛犬を不注意で取り逃がしたこと、それは県の動物愛護何とか法に違反すること、以後最善を尽くし逃がさないことを誓った。そして、8千円を支払う。1泊650円と手数料5千円がかかるのだ。深々と頭を下げ、牢屋へ向かう。
5日振りのマロの再会に安堵を覚えると共に、事の重大さにやっと気がついた。
主人はマロを手に入れ、マロは自分の帰る場所を見つけ悦びはしゃいでいる。しかし、保健所に捕獲され、保管されるのは3日間だけらしい。捕獲し飼い主を探すわけだが、3日間のうちに飼い主が見つからない場合は処分されてしまうらしい。マロは木曜日に捕獲された。岐路についたのは月曜日だから5日経っているのだ。本来なら二度と逢えない事態になっていたのだ。土日は役所は休みなため、運がよかったと担当員に言われた。お礼を告げ、車にマロを乗せる。
私の新車で愛車、モコにマロが乗っている。信じられないお願いだから座ってて。
車を走らせながら、はしゃぐマロに「お座り!」と声を張り上げる。そのうち落ち着いてマロは助手席に座り、外の景色を眺めている。。。そんなマロを横目に車を走らせ。。。いつの間にか涙が溢れていた。
本当なら、マロにはもう逢えなかったのだ。もう触れることも、声を大にして指示することも無かったのだ。
マロのバカ。殺されてたとこなのよ。分かってんの?バカマロ!!・・・と、マロの頭を撫でてやりました。
すると魔法が解けてマロは人間に戻りました。
「私はあなたのことをずっと見ていました、私にかけられた魔法は一番好きな人に撫でてもらうことで解けるのです。まあ、以前も結構撫でてもらいましたけどーなんか今イチだったしー。だから、金欠なのも、顔が丸いのも、トキメキがないのも、選択ミスするのも、苛々するのも、人と比べちゃうのも、素直じゃないのも、ほしい毛糸が見つからないのも、オキドキに売った中古品が220円しかならなかったのも、ワンピースが裂けてたのも、休日に仕事なのも、漫喫が24時までなのも、みんな私のせいです!!』
え、なんで?
おわり(ごめん)
帰ったらとりあえず けっ飛ばす
それからナデナデしてやる
しかし官僚殺傷事件に発展するケースだってあるんだから
とにかく良かった
まさか皆の言うようにAだとは思ってなかったことが実はAで、俺だけが確実にBだと思っていたことが実はCだったり。なんかそんな昨今であります。
『君とボクの虹色の世界』
散々いろいろ観ているが最近インパクトがあったのはこれ。邦題がダサい。me and you and everyone we know が原題。脚本監督主演がミランダ・ジュライというまだ30代の女性なのだが…なんだろ…なんかこの映画完璧だ。そこが気に入らない(笑)
過労だと強引になってよく火傷をする。
火傷をすると一瞬死んだかと思う、くらい熱い。
抱かれに行くと見せかけて、秋田を抱く。
秋田に春をもたらすのは俺だし、マイノリティーぶるのはよそう。
北の街ではもう悲しみを暖炉で燃やし始めているらしいが、それでいいのか。
悩んでいるうちに老いぼれてしまったっていいじゃないか。
最近見た中で印象深い映画。
パールフィジョルジ『ハックル』
どうも古舘伊知郎の上手いこと言う感じがだめだ。
コケシみたいな女がうちの職場にもいて。俺も彼女に対する傍の酷評が理解出来ない。仕事ができるとは?
自分と他人は同じじゃないって誰か言ってたっけ。
千葉の幼児殺害事件の全貌が明らかになってきましたよね。まーほんとに悲劇とはこれだよね。まさに、この事件ってマトモな共感能力あったら何もうまいこと言えないよ。
複合的な感情がひとりのなかにあって、その複合的なひとりが沢山居るのが世の中だから、特にこういう事件とか、ほんとはそんなうまいこと言える筈ないと思うんだよね。
なんかバッドでダークなものばかりじゃなくて…明るくてハッピーなものだって複合的感情的な非言語表現を待ってると思うし。映画や音楽はそのなんかを「うまく言わないでわかろうとする」ためにあんだと。yokooftheyearはそーゆーのの個人メディアだよね要するに。なんかほんとこんなのべつに書かなくてもyokooftheyear内ではコンセンサス成立してるけど世の中にたいして黙ってんの少しずつ止めようと思うから書いた。
ついでにうまいこといって支持を得ているのは対戦相手のいないリング上でガッツポーズしてるようなもんだよね、とか、うまいこと言っといてやる。
ミランダ・ジュライ。確かにこの映画すごい。全部のシーンが全部彼女って感じ。完璧だから怖いし、可愛くない。いや感服するけど。
ギターの弦を張り替えた。それ以外は過労だが日常。
そんな休日の早朝、メールが届く。
『朝一番の飛行機で博多に来て、どこ行くのか知らない市バスに乗り、どこだかわかんねえ所で降り立った。しばらく歩いたが何も無い~云々』
マツオサンからなんだけど.....。
ミランダに捧ぐ。
2軒目のバラック飲み屋の盛り上がり方は何だったんだろうか。あれは明らかに変な磁場だった。元プロレスラーの人はウザかった。その元プロレスラーの彼はどうしたらいいかわからなくなってる典型的な気の弱い人に俺には見えた。島人っぽいオジサンはポップでよかった。店主は控え目でおでんもうまかったし好感をもった。
そして1軒目でも2軒目でも平野君は片手に『ウイスキー入門』という文庫本を持っていた。