片田舎の元中学校長神谷が、殺された。同窓会が開かれる1週間前で、娘の真世は婚約者健太を置いて東京から駆けつけた。
そこに、かつてアメリカでマジシャンをしていたという叔父の武史も現れる。
同級生は、皆父の教え子である。大人になった彼らの環境は様々で「幻脳ラビリンス」を発表して飛ぶ鳥落とす勢いの
釘宮や、彼の作品を町おこしに利用したい会社副社長などがいる。
武史は、鋭い観察力と見事な手際で人間関係を解き明かしていく。かっこよさ
最後に、結婚を迷う真世に、武史の的確なアドバイス健太との話し合いの場を設定して去る締めのかっこよさが良い。