gooブログの今日のひとことのテーマ、「長い間大切にしている / 使っている物は?」、折角の機会なので、自ら購入して、現在に至るまで日常的に使用している物を取り上げてみる。
先ずはコクヨの鋏だ。40ウン年前の小学生の時、学校に置いておく用と家用の2つの鋏を買い、家用としたのがこの鋏。小学校を卒業して学校用を家で使うようになったので、このコクヨは、多分母が使うようになったと思うのだが、持ち手が溶けて変形しているのは、多分台所で使っていてこんな事になったとか、そんな所だろう。
OLFAのクラフトナイフS型も上の鋏と同じ頃に買った物だと思う。これは今尚現行品で替刃もあるという事を数年前に知ってびっくり、ずっと使い続ける事が出来るだろう。
LUCKY(藤原産業)のミニ万力(ベンチバイスと言うらしい)38mmは中学生の時買った物で、何かと重宝。
goot(太洋電機産業)のガンタイプの半田ゴテTQ-70はそれより少し後に買った物。現在即熱はんだこてTQ-77という後継機が出ており、交換部品はTQ-70にその侭流用出来る。有り難いネ。
自分で買った物ではないが、是非取り上げておきたいのが、思い出深いカシオの腕時計。左のF-10は、小学生の頃、父が全日空か何かの景品で貰って来た物だと思う。右のMQ-30Wは、中学生の時叔父がくれた物。どちらも、もはや、腕に嵌めて使う事は無いが、立派に現役、現代にあっても十二分と言える精度ではなかろうかと思う。MQ-30Wは1984年グッドデザイン賞を受賞、チプカシの傑作だ。
実はこれらの時計、どちらも永年眼にせず、とっくのとうに捨てたと思っていたのだが、何年か前、思いも寄らぬ所から揃って出て来てびっくり仰天してしまった。手に取った途端、どちらの時計のバンドもボロボロに崩れ落ちたが、これはウレタンバンドの宿命。
F-10は、液晶表示の傷みが大分進んで見難くなってはいるものの、電池を入れ替えてやるとちゃんと動作して驚いた。当時の電池はBR2016、現在は製造されておらず、CR2016で代用する。
一方MQ-30Wの方は、全部の針が外れ、裏蓋を開けるとコイルが切れてグチャグチャ、巻き真も折れておりスッポ抜ける、無残な状況。これは何故かと言うと、私は昔から皮膚が非常に弱く、接触性皮膚炎と言うのか、腕時計を手首に嵌めるとかぶれる、じゃあポケットにしまう、すると膨らんだポケットが皮膚に擦れてそこがかぶれる、という塩梅だった。なので已む無く手で持っている事も多く、その際良く落っことしたのである。そんなこんなで針が全部外れてしまい、それを自分で何とか出来ないかと裏蓋を開け奮闘した挙句、コイルは切るわ、秒針の尻は折るわ、巻き真も折るわという事態になって、投げ出してしまったのだった。
ともかく、折角こうして感動の再会?を果たしたのだから、何とか復活させようという事に。今は当時と全く違って、分解するための情報の入手も、部品移植のための、謂わばドナーを見付ける事も、容易な訳である。で、コイルと巻き真を移植し、尻切れ秒針は、諸々を思い起こすよすがとしてその侭使う事にした。文字盤に若干焼けが出ており、経年を感じさせる。電池はSR920SW。
余談だが、姉の小学時代のクラスメートだか同級生だかに樫尾くんという子が居り、創業者一族の子との事で、カシオというのが人名だと初めて知った次第だった。