-8月26日-
「地域写真愛好会の人から連絡があり、「土門拳が直方であってるので行かないか?」
とのお誘いだった。
北海道放浪の旅の途中で、山形の酒田にある「土門拳記念館」にも立ち寄った。
「土門拳の展覧会」には、これまでにも何度も見に行っているし、
あの高価な「古寺巡礼」も古本屋の格安販売で手に入れている。
「死ぬことと生きること」「続死ぬことと生きること」も何度も読見返している。
そう、私は熱心な「土門拳ファン」ということで間違いないのである。
なので、そんなお誘いがあれば何を差し置いても行くに決まっている!
ということで、直方谷尾美術館でのコレクション展に行ってきました。
直方谷尾美術館の入り口
もちろん展示作品は撮影禁止なので、じっくり時間をかけて鑑賞。
「古寺巡礼27点」「日本人と戦争28点」「昭和のこどもたち31点」「風貌36点」
これまでにも見たことがあるものが多いけれど、改めて写真の表現力のすごさに感動!
「古寺巡礼」の作品に10点室生寺の写真があったので、帰ってきてから調べてみると
2006.1.14に、室生寺に行った時のコンデジで撮った写真データが出てきた。
せっかくなので、この写真を少しだけ紹介して展示作品を想像してもらえたらと!
(何言ってるんや!そんなもんで想像できるわけがない!)とのお叱りが……
寒い一月中旬の室生寺の風景
土門拳が定宿としていた「橋本屋旅館」
いつの日にか泊まってみたいと思いつつも……
氷雨降る「鎧坂(金堂見上げ)」
氷雨降る「金堂」
コンデジなのでブレブレ!
撮り直し「金堂」
氷雨の「五重塔見上げ」
人物がいらんこっちゃ!でも若い!
氷雨に煙る「五重塔見上げ」
氷雨煙る「五重塔全景」
98年の台風で壊滅的な被害を受けた五重塔。2000年に修復
室生寺には、これまでに4度ほどいっているけどこの時が最後かな。
あ~あ、もう一度だけでいいので是非また訪れたいと思っている。
その時には、橋本旅館に宿泊という贅沢もありかもしれない。
今回のコレクションにもあった「飛鳥寺釈迦如来座像」も撮っていた!
何度か火災に遭ったという釈迦如来像!日本最古との説もあるが
修復の痕跡が国宝にされぬ理由だとか?
ちょっとトリミングして、土門拳に迫って見る!
うーん、全く土門拳を想像できるはずもなく……
せっかくなので、長谷寺の登廊もね
私的「古寺巡礼」なので、奈良の「東大寺」にも
2013.1.13なので、まだブログも始めてないときの写真
金剛力士像(阿形像)
「金剛力士像吽形像」
東大寺の中で一番のお気に入りはというと
お水取りで有名な「二月堂」
ここからの景色が大好き!
写真はないけれど、三月堂もお気に入りで「不空羂索観音立像」の前で
ただひたすら目を閉じて、心静かに「無」の世界を感じようと瞑想したことがある。
まだ三十代のことで、仕事や人間関係など何かと悩んだりもしたもんだ!(ほんまかいな?)
といったことを思い起こさせてくれた「土門拳記念館コレクション展」でした。
(会期は9月4日まで 観覧料大人1000円)
「死も生も絶対なのは、それが事実であるからだ。
ぼくが写真においてリアリズムの立場をとるのも、
つまりは、人間の全存在を決定する事実というものの
絶対性に帰依するからである。
ぼく自身は、ペンにも絵筆にも託しきれないものを志向して
カメラをとり、そして写真のリアリズムに達したと告白しよう。」
(「死ぬことと生きること」より)
少しでも近づきたいとか決して思いもしないけど、ずっと憧れ続けたい!
そんな「私の土門拳」である。
写真展を見た後、同じ美術館の中にある茶室を覗いた
雰囲気のあるいい感じのところでした
美術館を出た後、ちょうどランチタイムだったので
春先から放送されていた「ザ・タクシー飯店」に刺激され
町中華でお腹を満たし、シャッター外となっているアーケード街を散策
この日に予定されていた飲み会に間に合うようにと帰福の途についた。
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