いやーっ! 今回も楽しかった! そして厳しかった!
デザフェス47初日、12日の土曜日。
いつも通りビッグサイトに着いて、いつも通りブースを組んだのですが、今回はなぜか本当に余裕なかった!
なんとかブースができたのが、開場の11時直前でした。
今回は西ホール、4Fのフロアなんですが、ブースがあるのがエスカレーターからすぐの入口近く。
とてもいい場所です!
実は以前も同じような場所にブースが当たったことがありまして、その時もよかったので、今回はウッキウキ。
さて、今回の新作Tシャツ!
ナゴヤ堂では初となる杢グレーのボディにブルーの文字で「ねても ねても ねむい。」というパワーワード!
題して「ねてもねても」Tシャツです!
新作ですので「どんなもんかなー?」と心配だったのですが、幸いにもねむい方はたくさんいらっしゃるようで、多数の「わかるー!」という共感のお言葉をいただけましたし、売上成績もよかったのでした。
いや、あれ? もしかして今回のデザフェス2日間のMVPだったかも・・・?
さあ、そして、突然ここでTシャツ関係ない話なのですが、ブースを組んでると陶芸家の「なつ」さんが訪ねて来て下さいまして、
ウドゥをいただいてしまったのでした!
ウドゥというのはアフリカの壺太鼓。胴体に穴の空いた壺を手で叩く楽器です。
ワタクシはこれが好きで、毎月の「へんてこ楽器遊会」に持って行ってたのですが、去年の8月の回の時に、ワタクシは愛用のウドゥを割ってしまったのです。
たまたま買ったもので、どこのブランドかもわからず、同じものを買い直すということができなくて、主にtwitter上で盛んに嘆いたワタクシだったのですが、イノウエさんという方が見かねて、
「友達に陶芸家がいるけど、ウドゥ作れるかも」
と言ってくださったのです。
それが「なつ」さんで、このたびウドゥができましたと!
デザフェスに出るので、お会いしましょう、ということになりました。
残念ながら「なつ」さんは、今回急に出展できなくなったそうなのですが、わざわざウドゥを持って来て下さったのです!
まず、2個のウドゥの見た目のかわいらしさに、すでにやられそうになったワタクシですが、待て待て、これは楽器だ。音を聴いてみなければ話になりません。
だいたいワタクシはウドゥは好きでも、壺の作り方とかは知りませんので、陶芸家さんが壺を作ってもそれがいい音の出るウドゥかどうかは・・・ああー! 何これ! いい音ー!!
特に首の長い方が、ワタクシが割ってしまったウドゥに近いフィーリングで叩けるのです。
首の短い方は、胴体の穴が結構大きいので叩いて穴をふさぐのが難しく、胴を叩く右手と首を叩く左手が邪魔し合う感じがありますが、音色に独特の不思議さがあって叩き方次第でいろんな音が出せるかも。
ちょっと練習すれば、面白みが増しそう!
失礼なこと考えててスミマセン! どちらもとても楽しい、いいウドゥです! これ、欲しい!
・・・で、それはいいのですが・・・そうなると、これはいよいよヤバい話をしなければなりません。
「お金の方なんですが・・・」
おそるおそる切り出します。
そう、ワタクシなんてのはウドゥが好きなだけで、間違っても「演奏家」というものではないのです。
何なら演奏技量的にも、ドヘタと言っていただいて差し支えありません!
完全な道楽のものに大金を出せる立場でもなく、そりゃあ、いいウドゥだけど、陶芸家の人がわざわざ作ってくださったなんて、どんな恐ろしいお値段になってしまうのか・・・
「代わりにTシャツもらえたら・・・」
ああ、ええ、モチロンTシャツなんかいくらでも持ってっていただくんですが、そうじゃなくてウドゥの代金・・・ええ! そんな! いやいや! それじゃあんまり!
いや、何言ってるんですか! 他にも! 他にも少しでも好きなのあったら! お願いします! お願い! お願いですから!!
懸命にかき口説いたのですが、どうしてもTシャツ3枚しか受け取ってもらえず、結局取引のバランス的にはほぼ強奪同然にウドゥを手に入れた、と言っていいことになってしまいました!
ナゴヤ堂の歴史には時々登場する「商売っ気のない人」が、またしても登場してしまったという・・・。
ううう、「なつ」さん、このウドゥは大切にさせてもらいます! 本当にありがとうございました!
そして、ここで、この日記上ではようやく午前11時!
デザフェス47、初日の開幕です!
この日は、よく晴れて午前中から気温も高く、絶好のTシャツ販売日和だった様子ですが、そこはデザフェスの癒し系であるナゴヤ堂。
早い時間からそんなに売れ行くはずもなく、まぁ、まずは、ブースの奥で昼飯に買っておいたパンでも・・・と思ってると、意外にも早い時間からラッシュ!
12時13時台で結構売れるという、ナゴヤ堂には珍しいパターンでした!
今回は、おなじみの「機密文書トート」、
この紺色の奴を、もともと少なく持ってくる設定だった上に、間違ってさらに少なく持って来てしまい、そんな時に限ってその銘柄が売れるの法則も発動。
12時半に展示してる分も含めてすべて売れてしまうという事態に!
ならばと同じ「機密文書トート」の緑の奴、これは以前かなりの人気を博したのですが、最近イマイチでしたので、紺の代わりに緑を展示したところ、今度は緑が売れ出しました。
モチロンうれしい悲鳴ですが、最終的には緑も売切れ。
その他、Tシャツでは、新作「ねてもねても」の他、去年5月デビューの準新作「本わか」が相変わらず好調。
「佐藤じゃない」「ゆれてない?」「脇役」などの定番Tシャツも好調で、最終的にはナゴヤ堂のデザフェス1日売上の最高記録を更新するすばらしい出来!
そして、売上よりももっともっとすばらしい出来事があったのでした。
お父さんお母さんと一緒にお越しの小学生男子と思われるお客様。
いたく気に入ってくださった様子で、熱心に棚を見て回るのですが、ご両親とことごとくご意見が合わないのです。
父「そんなのつまらん。こっちを着た方が絶対おもしろいって!」
母「それか、これは? これの方がいいんじゃない?」
みたいな感じでご両親の薦めるTシャツと、ご本人の好みが絶対的に違うのですが、折れるかと思った男子も意外と強情。
ワタクシはモチロン、知らん顔を決め込みますが、心の中では全力で男子を応援です!
どんなファッションでもそうでしょうが、ナゴヤ堂についても、身につけるものというのは、すべて自身の哲学の表現なのです。
ナゴヤ堂のTシャツに書いてあるくだらないジョークの、例えばどれかひとつに共感していただいた時、それを買ってくださったお客様は、本当に大事にしてくださるでしょうし、「正しく」着て下さるでしょう。
そのTシャツをどういう風に着るべきか、どのタイミングでは着ないでおくべきか。
こういう時に着れば、最大に効果を発揮するのではないか。
デザインし、販売し、買っていただくまでがワタクシの仕事なのですが、実は、その先に買ってくださった方のそういう工夫があり、晴れて選ばれた場に来て下さった時、初めてナゴヤ堂のTシャツによるジョーク表現は完成するのだと思います。
実は、あなたとワタクシの共同作業、という一面もあるわけです。
お金については(数字なんてのは本当に虚しいものです)、同じTシャツ1枚のご購入ならば、どのお客様からも同じお金を頂戴しますが、それはほんの数字の上だけの平等です。
例えば、大金持ちの方が
「ふーん、ま、こういうジョークTシャツもいいかもねー。1回も着ないかもしれないけど」
と考えてお買い上げの場合でも、お金の上では同じ値段です。
ですが「いい!」と直感して下さり、よく理解して下さり、解釈して下さった上でのお買い上げ、これについては、数字に表れない部分で、圧倒的な価値があるのです。
そういうお買い上げの瞬間に立ち会える、これこそがナゴヤ堂がイベントに出る意味の、本当に突き詰めたところになるでしょう。
なので! 頑張れ、男子! ご両親に負けるな! スポンサーが誰とか関係ないぞ! これはキミの問題なのだ!
ここで、ご両親の薦めに従ってしまえば、キミは不本意なナゴヤ堂を手にし、不本意に着ることになる! それではダメなのだ!
ジョークは、自分のセンスで放つもの! 自分で選んだナゴヤ堂を自信を持って着て、それがウケれば、キミはジョークの喜びを知るだろう!
それこそが、ワタクシの望みなのだとも・・・!
男子とご両親は、ご両親の
「ちょっと、1回他を回ってこよう」
というご提案で、一旦ナゴヤ堂を離れられました。
どうかなー、戻ってくれるかなー、ま、デザフェスは広いからなー。
あんまり期待しないことにするワタクシ。
ナゴヤ堂もかれこれ13年ほどもデザフェス出続けてますから、こういうお客様が戻ってくることは滅多にないくらいは知ってるわけです。
で、男子は、戻ってきました。
そして、彼は本当に立派でした。
ご両親が全く薦めもしてないTシャツを力強く手に取り、根負けしたご両親の、
「それでいいの? いいのね?」
という言葉を意にも介さず、ワタクシに
「これをください!」
と宣言したのでした!
ワタクシは、正直、涙が出そうなくらい感動したのですが、モチロン知らん顔でTシャツ1枚分の代金を受け取りました。
商売というのは、数字というのは、実に虚しいものです。
ですが、この1枚の販売には、計り知れない価値があるのです。
彼はきっと、自分のセンスで選んだTシャツだからこそ、大切に着てくれるでしょう。
この1枚は今、ワタクシの手を離れますが、これからは彼が彼の世代にこのTシャツを引き継いでくれるかもしれない。
こういうジョークってものがあるよ、と、彼の世代の何人かも思ってくれるかもしれない。
彼こそが、今後のナゴヤ堂の希望と言えるのです!
「ありがとうございました!」
という言葉は、彼だけでなく、お買い上げいただいたすべての方に、ワタクシが発する言葉でして、そこに特に変わったところはありません。
他の人に言う時より心がこもっていた?
バカな。そんなのはあなたの気のせいですとも。
ですが、まぁ、デザフェス47、初日もまだ数時間ありますが、すでにこれだけは決定しました。
今回も、デザフェス出てよかった!!
デザフェス47初日、12日の土曜日。
いつも通りビッグサイトに着いて、いつも通りブースを組んだのですが、今回はなぜか本当に余裕なかった!
なんとかブースができたのが、開場の11時直前でした。
今回は西ホール、4Fのフロアなんですが、ブースがあるのがエスカレーターからすぐの入口近く。
とてもいい場所です!
実は以前も同じような場所にブースが当たったことがありまして、その時もよかったので、今回はウッキウキ。
さて、今回の新作Tシャツ!
ナゴヤ堂では初となる杢グレーのボディにブルーの文字で「ねても ねても ねむい。」というパワーワード!
題して「ねてもねても」Tシャツです!
新作ですので「どんなもんかなー?」と心配だったのですが、幸いにもねむい方はたくさんいらっしゃるようで、多数の「わかるー!」という共感のお言葉をいただけましたし、売上成績もよかったのでした。
いや、あれ? もしかして今回のデザフェス2日間のMVPだったかも・・・?
さあ、そして、突然ここでTシャツ関係ない話なのですが、ブースを組んでると陶芸家の「なつ」さんが訪ねて来て下さいまして、
ウドゥをいただいてしまったのでした!
ウドゥというのはアフリカの壺太鼓。胴体に穴の空いた壺を手で叩く楽器です。
ワタクシはこれが好きで、毎月の「へんてこ楽器遊会」に持って行ってたのですが、去年の8月の回の時に、ワタクシは愛用のウドゥを割ってしまったのです。
たまたま買ったもので、どこのブランドかもわからず、同じものを買い直すということができなくて、主にtwitter上で盛んに嘆いたワタクシだったのですが、イノウエさんという方が見かねて、
「友達に陶芸家がいるけど、ウドゥ作れるかも」
と言ってくださったのです。
それが「なつ」さんで、このたびウドゥができましたと!
デザフェスに出るので、お会いしましょう、ということになりました。
残念ながら「なつ」さんは、今回急に出展できなくなったそうなのですが、わざわざウドゥを持って来て下さったのです!
まず、2個のウドゥの見た目のかわいらしさに、すでにやられそうになったワタクシですが、待て待て、これは楽器だ。音を聴いてみなければ話になりません。
だいたいワタクシはウドゥは好きでも、壺の作り方とかは知りませんので、陶芸家さんが壺を作ってもそれがいい音の出るウドゥかどうかは・・・ああー! 何これ! いい音ー!!
特に首の長い方が、ワタクシが割ってしまったウドゥに近いフィーリングで叩けるのです。
首の短い方は、胴体の穴が結構大きいので叩いて穴をふさぐのが難しく、胴を叩く右手と首を叩く左手が邪魔し合う感じがありますが、音色に独特の不思議さがあって叩き方次第でいろんな音が出せるかも。
ちょっと練習すれば、面白みが増しそう!
失礼なこと考えててスミマセン! どちらもとても楽しい、いいウドゥです! これ、欲しい!
・・・で、それはいいのですが・・・そうなると、これはいよいよヤバい話をしなければなりません。
「お金の方なんですが・・・」
おそるおそる切り出します。
そう、ワタクシなんてのはウドゥが好きなだけで、間違っても「演奏家」というものではないのです。
何なら演奏技量的にも、ドヘタと言っていただいて差し支えありません!
完全な道楽のものに大金を出せる立場でもなく、そりゃあ、いいウドゥだけど、陶芸家の人がわざわざ作ってくださったなんて、どんな恐ろしいお値段になってしまうのか・・・
「代わりにTシャツもらえたら・・・」
ああ、ええ、モチロンTシャツなんかいくらでも持ってっていただくんですが、そうじゃなくてウドゥの代金・・・ええ! そんな! いやいや! それじゃあんまり!
いや、何言ってるんですか! 他にも! 他にも少しでも好きなのあったら! お願いします! お願い! お願いですから!!
懸命にかき口説いたのですが、どうしてもTシャツ3枚しか受け取ってもらえず、結局取引のバランス的にはほぼ強奪同然にウドゥを手に入れた、と言っていいことになってしまいました!
ナゴヤ堂の歴史には時々登場する「商売っ気のない人」が、またしても登場してしまったという・・・。
ううう、「なつ」さん、このウドゥは大切にさせてもらいます! 本当にありがとうございました!
そして、ここで、この日記上ではようやく午前11時!
デザフェス47、初日の開幕です!
この日は、よく晴れて午前中から気温も高く、絶好のTシャツ販売日和だった様子ですが、そこはデザフェスの癒し系であるナゴヤ堂。
早い時間からそんなに売れ行くはずもなく、まぁ、まずは、ブースの奥で昼飯に買っておいたパンでも・・・と思ってると、意外にも早い時間からラッシュ!
12時13時台で結構売れるという、ナゴヤ堂には珍しいパターンでした!
今回は、おなじみの「機密文書トート」、
この紺色の奴を、もともと少なく持ってくる設定だった上に、間違ってさらに少なく持って来てしまい、そんな時に限ってその銘柄が売れるの法則も発動。
12時半に展示してる分も含めてすべて売れてしまうという事態に!
ならばと同じ「機密文書トート」の緑の奴、これは以前かなりの人気を博したのですが、最近イマイチでしたので、紺の代わりに緑を展示したところ、今度は緑が売れ出しました。
モチロンうれしい悲鳴ですが、最終的には緑も売切れ。
その他、Tシャツでは、新作「ねてもねても」の他、去年5月デビューの準新作「本わか」が相変わらず好調。
「佐藤じゃない」「ゆれてない?」「脇役」などの定番Tシャツも好調で、最終的にはナゴヤ堂のデザフェス1日売上の最高記録を更新するすばらしい出来!
そして、売上よりももっともっとすばらしい出来事があったのでした。
お父さんお母さんと一緒にお越しの小学生男子と思われるお客様。
いたく気に入ってくださった様子で、熱心に棚を見て回るのですが、ご両親とことごとくご意見が合わないのです。
父「そんなのつまらん。こっちを着た方が絶対おもしろいって!」
母「それか、これは? これの方がいいんじゃない?」
みたいな感じでご両親の薦めるTシャツと、ご本人の好みが絶対的に違うのですが、折れるかと思った男子も意外と強情。
ワタクシはモチロン、知らん顔を決め込みますが、心の中では全力で男子を応援です!
どんなファッションでもそうでしょうが、ナゴヤ堂についても、身につけるものというのは、すべて自身の哲学の表現なのです。
ナゴヤ堂のTシャツに書いてあるくだらないジョークの、例えばどれかひとつに共感していただいた時、それを買ってくださったお客様は、本当に大事にしてくださるでしょうし、「正しく」着て下さるでしょう。
そのTシャツをどういう風に着るべきか、どのタイミングでは着ないでおくべきか。
こういう時に着れば、最大に効果を発揮するのではないか。
デザインし、販売し、買っていただくまでがワタクシの仕事なのですが、実は、その先に買ってくださった方のそういう工夫があり、晴れて選ばれた場に来て下さった時、初めてナゴヤ堂のTシャツによるジョーク表現は完成するのだと思います。
実は、あなたとワタクシの共同作業、という一面もあるわけです。
お金については(数字なんてのは本当に虚しいものです)、同じTシャツ1枚のご購入ならば、どのお客様からも同じお金を頂戴しますが、それはほんの数字の上だけの平等です。
例えば、大金持ちの方が
「ふーん、ま、こういうジョークTシャツもいいかもねー。1回も着ないかもしれないけど」
と考えてお買い上げの場合でも、お金の上では同じ値段です。
ですが「いい!」と直感して下さり、よく理解して下さり、解釈して下さった上でのお買い上げ、これについては、数字に表れない部分で、圧倒的な価値があるのです。
そういうお買い上げの瞬間に立ち会える、これこそがナゴヤ堂がイベントに出る意味の、本当に突き詰めたところになるでしょう。
なので! 頑張れ、男子! ご両親に負けるな! スポンサーが誰とか関係ないぞ! これはキミの問題なのだ!
ここで、ご両親の薦めに従ってしまえば、キミは不本意なナゴヤ堂を手にし、不本意に着ることになる! それではダメなのだ!
ジョークは、自分のセンスで放つもの! 自分で選んだナゴヤ堂を自信を持って着て、それがウケれば、キミはジョークの喜びを知るだろう!
それこそが、ワタクシの望みなのだとも・・・!
男子とご両親は、ご両親の
「ちょっと、1回他を回ってこよう」
というご提案で、一旦ナゴヤ堂を離れられました。
どうかなー、戻ってくれるかなー、ま、デザフェスは広いからなー。
あんまり期待しないことにするワタクシ。
ナゴヤ堂もかれこれ13年ほどもデザフェス出続けてますから、こういうお客様が戻ってくることは滅多にないくらいは知ってるわけです。
で、男子は、戻ってきました。
そして、彼は本当に立派でした。
ご両親が全く薦めもしてないTシャツを力強く手に取り、根負けしたご両親の、
「それでいいの? いいのね?」
という言葉を意にも介さず、ワタクシに
「これをください!」
と宣言したのでした!
ワタクシは、正直、涙が出そうなくらい感動したのですが、モチロン知らん顔でTシャツ1枚分の代金を受け取りました。
商売というのは、数字というのは、実に虚しいものです。
ですが、この1枚の販売には、計り知れない価値があるのです。
彼はきっと、自分のセンスで選んだTシャツだからこそ、大切に着てくれるでしょう。
この1枚は今、ワタクシの手を離れますが、これからは彼が彼の世代にこのTシャツを引き継いでくれるかもしれない。
こういうジョークってものがあるよ、と、彼の世代の何人かも思ってくれるかもしれない。
彼こそが、今後のナゴヤ堂の希望と言えるのです!
「ありがとうございました!」
という言葉は、彼だけでなく、お買い上げいただいたすべての方に、ワタクシが発する言葉でして、そこに特に変わったところはありません。
他の人に言う時より心がこもっていた?
バカな。そんなのはあなたの気のせいですとも。
ですが、まぁ、デザフェス47、初日もまだ数時間ありますが、すでにこれだけは決定しました。
今回も、デザフェス出てよかった!!