転機

あれは６月のこと。

ロスカボスでバケーションして帰ってきたお友達が、口座をスッカラカンにされて凹むあたしに言ったのよ。

ちーちゃんも絶対行った方が良いよ！
絶対楽しいから。
お金貸すから行って来なよ。

まぁ離婚が成立次第、それなりの金額が入ってくるのが明らかが故のオファーなんだけど、有難いじゃない？

オールインクルーシブとか前から興味があったし、帰国したらメキシコは遠くの国になるし、弁護士もバケーション中だし・・・・

それに、これだけ強く背中を押してもらっても行かないとは、あたしも相当の頑固者だわねと自分で思ったので、３泊４日で一人メキシコに飛びました。

それも18歳以下はチェックイン出来ない大人な施設。

子供の叫び声を聞かずに済むからと思ってそこにしたのだけど、周りはアツアツカップル７０％、パリピのグループ３０％くらいの割合でして。

想像してみて。

皆さんダイナマイツなボディをブリンブリンさせて景気良く歩いているところに、心労で痩せ細った貧疎なアジア人女性一人。


でもあたしって中々ハートが強いみたい！
すんごい楽しんじゃった☆

そして利用した施設の先々で聞かれたわ。
「なんで一人？」って。

その都度説明したわよ。
「今は離婚手続き中で一人で人生を楽しむ方法を模索中なんです」って。

１度だって「放っておいてよ！」とは思わなかったのは我ながら意外だったわ。

何よりも楽しかったのは部屋のバルコニーから海で魚が跳ねるのが見えたこと。
それも結構なサイズのが頻繁によ！

そうなると、１日１回はシーフードを頂かないと収まりがつかないわけ。
魚が大好きなのよ。

初日の夕飯


２日目


最終日


シーフードのレストランがここしかなかったので、３日間通った結果、


離婚手続き中の痩せ細った女はすっかり覚えられて、こんな事してくれました。


この帰りくらいからかしらね。
ずっと停滞していた濃くて暗く濁った心のモヤが少し薄れたのを感じ始めたのは。