爺やが自転車の鍵を落とした。
「ちゃーた」がそれを口にくわえて爺やに持ってきた。
爺やは驚いて「ちゃーは賢いな～」と言い、焼きマグロをおやつにあげてから、ばあやに報告した。
婆や「そうだね。ちゃーたは賢いかもしれないね。何でも口にくわえて移動するし、ねずみのおもちゃも遠くに投げたら咥えて持ってくるよ。
それに名前を呼んだら尻尾を振ってピョンピョン走ってくるし、いつも「ニィニィ」言って何かしゃべっている。お腹すいたよとか、ウンチする前とか、かくれんぼしている「みーた」を探すときも甘えた声で鳴いている。
スコらしくないね。どっちかと言えば犬に近い感じのアビシニアンみたいだ。」
爺やは「みーたより賢いかもしれない。」と言った。
婆やは「そんなことない。みーたは優しい猫だし雰囲気の猫だから・・・」と訳のわからないことを言った。
爺やは「雰囲気の猫」ってナンだ？と笑った。
婆や妹は僕の事を「涼しい目をした美形猫だ。」と褒めてくれた。
