現在、なぎさ高校の「演劇入門」は、台本の作りについて研究する内容になっています。と言ってもそんなに難しいことをやっているのではなくて、台本に本来書かれていることを分解して、集団創作してもらているだけです。
台本には大別すると、次の三つのことが書かれています。
1、ト書き2、セリフ 3、登場人物の登退場順です。
台本をもらって、演出や俳優が読解していく要素も主に三つあります。
A、時、場所 B、キャラクター C、キャラクター同士の関係性。
これをA、時、場所、B、キャラクター、3、登場人物の登退場順を決めて作っていくものがYOU企画でも長年やってきた「Creating Drama Factory 」です。上記の三つは話し合いで観客にそれが伝わるように作って行きます。
今回はそこに、彼らが現代文で習うことを組み入れて行きます。
1、ト書き 2、セリフの一部に、教科書に出ている言葉を用います。
またB、キャラクターを出てきた言葉で定義し、C、キャラクター同士の関係性によってその特質・特性がわかるように考えてもらっています。
普通は教科書を用いて、というと、A、時、場所 B、キャラクター C、キャラクター同士の関係性などを物語などから借りるのだと思いますが、敢えて言葉と1シーンだけ評論文からもらって創ることにより、演劇創作に必要な要素を、現場で混乱し考える形で見出していってもらえれば、と思っています。
同時に、演劇を解体して再構成してみることで、演劇自体を成立させているものに迫れればと考えています。
やっぱりお芝居って研究なんだな、と思います。
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