宮古島の要塞化に反対する会

沖縄戦を繰り返すな!宮古島をはじめとする、琉球弧の軍事要塞化、自衛隊配備に反対します。

第八回戎橋街宣と学習集会

2023-06-05 13:57:59 | 行動報告

 6月3日、前日までの雨が止み、暑い日差しがさす中、14時から戎橋で定例の街宣を行いました。
 真ん中の膨らんだところでは、ミュージシャンが路上ライブをやっていたので、少し南側にずれての街宣です。

 この日も、戎橋は観光客も含め、人がいっぱい通ります。

 15時で街宣を終え、18時半からPLP会館中会議室で、学習集会「反戦自衛官に聞く自衛隊南西シフト」です。

 

反戦自衛官に聞く自衛隊南西シフト - 宮古島の要塞化に反対する会

6・3学習集会のお知らせです。反戦自衛官に聞く自衛隊南西シフト2023年6月3日(土)場所:一般社団法人平和と自由と繁栄の会館(PLP会館):アクセス中会議室大阪市営地...

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 まず小多基美夫さんは、なぜ宮古島が戦略的に重要な拠点なのかということを話されました。米軍が嘉手納からフィリピンまで飛ぶのに、途中に留まるところがない。台湾には米軍を置くことはできないが、宮古島には下地島空港がある、ここを軍事使用しないわけにはいかないということだそうです。また宮古海峡は中国のシーレーンでもあり、かつ原潜が唯一航行できる深さがある(他はバシー海峡のみ)ところですが、幅が260㎞しかないので、沖縄島・宮古島の両岸から射程200㎞のSSM(地対艦ミサイル)でカバーすれば海峡封鎖が可能となります。
 ですから戦争になって壊滅するのは、沖縄・嘉手納であり、宮古島なのだそうです。

 一方、今日本で戦争を煽っているのは右派、退職した自衛隊の元高官たちであり、「日米台はもっと軍拡を行い、一体化しないと敗北する」と危機を煽るとともに、米軍が撤退したら(中国はSSM大国であり、ミサイルの飽和攻撃を仕掛けてくる…アメリカはいざという時は手を引く)勝ち目がないので「絶対に米軍を逃がすな!」と口々に語っているそうです。

【参考図書】「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」2022.5新潮新書
岩田清文(元陸将・陸幕長)武井智久(元海将・海幕長)尾上定正(元空将・空自補給本部長)兼原信克(元内閣官房副長官補・国家安全保障局次長)の共著

 彼らはアメリカの”ポチ”ではないが、島々に住む住民の生存のことは何も考えていません。

 自衛隊の任務を定める自衛隊法第3条には「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする」とあるよう。戦時における住民の生命財産の保護、避難などは含まれていないのです。これらは「国民保護法」で地方自治体の仕事とされています。ちなみに自衛隊の災害派遣は、第83条に規定されており、都道府県知事等が自衛隊に派遣を要請することができるというものです…こういったことも説明されました。

 岸田政権は、日本を真の軍事大国にしようとしています。アメリカに「利用される」のではなく、日本の「反動」をそこに引きずりこもうとしているのです。スイッチを持っているのは日本政府、だから日本にいる我々が止めるしかないのです。そこで大事なポイントは沖縄です。日本の自衛隊基地は元、米軍基地です。沖縄(宮古島、石垣島等)で今作っている基地は、自衛隊が自衛隊としてつくった基地です。これ以上、もう一回そこを犠牲にして「踏み台」にしてはいけない。基地が出来たところも撤去させましょう!と述べられました。
 

 講演が終わった後、カンパアピールと沖縄から一言訴え…カンパは13,600円集まりました。
 その後、質疑応答…小多さんの活動の中で、”反戦”自衛官という枠組みから、自衛官の人権問題に取り組んでいること、今の自衛官はやはり人権に対する意識が高まっていることなども話されました。

 ここで宮古島から清水早子さんがこの集会に一参加者として参加されていることが紹介されました。翌日、別の集会で講師をするため大阪入りしておられたとのことです。
 清水さんから宮古島の最近の情勢…陸自ヘリの墜落と、PAC3の展開(朝鮮の衛星打ち上げロケットを”破壊”するためのもの)について述べられました。特にPAC3について、展開していたものを台風が来たため片づけたとは、一体何を守っているのか⁉ということでした(会の終了後、小多さんは、これも撤収・移動の訓練として行われたと解説されました)

 集会終了前、行動提起ということで
①月に1回、第一土曜日の14:00~15:00の戎橋街宣に参加を!
②6月23日(金)沖縄慰霊の日の夕方に行われる「沖縄と共に戦争に反対する6・23平和の集い」に団体賛同したので、結集を!

 

沖縄と共に戦争に反対する6・23平和の集い ~軍隊は民衆を守らない~ - STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション

沖縄と共に戦争に反対する6・23平和の集い~軍隊は民衆を守らない~2023年6月23日(金)慰霊の日18:00開場18:30開演場所:大阪市北区民センターホール資料代:500円(...

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③やはり現地に行くフィールドワークが必要、年内に企画したい!
とのことが提起されました。


反戦自衛官に聞く自衛隊南西シフト

2023-05-09 09:12:10 | 行動予定

6・3学習集会のお知らせです。

反戦自衛官に聞く自衛隊南西シフト
2023年6月3日(土)
場所:一般社団法人平和と自由と繁栄の会館(PLP会館):アクセス 中会議室
大阪市営地下鉄堺筋線 扇町駅4番出口より徒歩3分
JR大阪環状線 天満駅改札口より南側へ徒歩5分
18時開場、18時半開会
 資料代:500円

講師:小多基美夫さん
 宮古島や石垣島に次々と配備される、陸上自衛隊ミサイル部隊…それが持つ意味と国家の意図を、反戦自衛官から学ぼう!
小多基美夫(おだ・きみお)さんプロフィール
1950年 滋賀県生まれ
1970年11月、航空自衛隊入隊 第2高射群(地対空ミサイル・ナイキ部隊)所属
1972年4月27日、沖縄返還にともなう自衛隊の沖縄派兵強行に抗議し、5人の現職自衛官で防衛庁長官に中止等10項目を要求する。翌日、4・28起き案環闘争に合流・演説し、5月4日に自衛隊法違反を理由に懲戒免職処分を受ける。以後、自衛隊違憲論にたつ反軍裁判を28年間にわたってたたかうも、2001年3月、最高裁で敗訴が確定した。
自衛官の「人権」と自衛隊内での反戦運動、民主化を目指してたたかっている。

主催:宮古島の要塞化に反対する会
〒577-0023 東大阪市荒本2-14-5 栗山
 ℡:080-3784ー1017


島々の軍事要塞化を許すな!
 ウクライナでの戦争も口実に「安全保障を取り巻く環境が厳しくなった」として、中国の脅威が叫ばれ、東アジアでは台湾危機が煽られています。日本政府は「台湾有事は日本有事」と位置づけ、中国の軍艦や船舶を封じ込めるため、自衛隊のミサイル部隊を琉球弧の島々…与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島、馬毛島に配備し、「辺野古新基地建設」をはじめとする米軍基地の再編を進めています。しかしこうした軍事要塞化は、そこに住む人びとの意向を無視し、生活を踏みにじりながら進められているのです。駐屯地や弾薬庫を建設することで、山は削られ田畑はつぶれ、地下水まで汚染される。平時でも日米の軍隊が共同訓練、演習を行い、我が物顔で迷彩の車両や軍人が街や集落を通行する。そして戦争となれば島々は戦場となり、ミサイル、爆弾が雨あられのように降ってくる。住民は狭い島の中で、逃げることもできません。「日本を守る」ため、再び「沖縄戦」が繰り返されるのです。このような状況が「本土」に住む私たちの無関心の下に、進められ、押し付けられています。
 今年の3月16日には石垣島に新たな駐屯地が開設され、一二式地対艦ミサイルなどが島に運び込まれました。
 4月6日に、宮古空港を飛び立った陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島周辺の海域に墜落し、熊本の第八師団長ら幹部を含む10名が犠牲になる事故が発生しました。自衛隊の高級幹部はいつ宮古島が戦場になっても対応するため、宮古島を視察していたのです。琉球弧の島々は「要塞化」が進められています。

戦略拠点としての宮古海峡
 中国封じ込め戦略において260㎞もある宮古海峡は”チョークポイント”(戦略的に重要な海上水路)であり、そこを押さえる重要な戦略拠点として宮古島は位置付けられています。50年前から航空自衛隊のレーダー基地が置かれていましたが、2019年には陸上自衛隊の宮古島駐屯地が開設して宮古警備隊が編成され、翌20年には第7高射特殊郡、第302地対艦ミサイル中隊が移駐・新設されるなど、現在約700名の自衛隊員が配備されています。島の南東、保良(ぼら)には集落から200mしか離れていない所に弾薬庫が建設され、2021年11月にミサイルなどの弾薬の搬入が強行されました。
 また沖縄島にも、うるま市の勝連分屯地に自衛隊ミサイル部隊を配備する計画が持ち上がっています。在沖海兵隊も2025年までに地対艦ミサイルシステム「NMESIS(ネメシス)」を配備すると報道されており、自衛隊のミサイル部隊と連携して運用されます。

宮古島の要塞化に反対する会


第7回戎橋街宣

2023-05-06 22:26:47 | 行動報告

 ゴールデンウィークも終板の、5月6日土曜日、定例の戎橋街宣を行いました。

天気予報では雨が降るとのことでしたが、午後2時から3時までの間は、天気が持ちました。
 三線も弾きます。


 横断幕も持ちます。

 歌もうたいます。

 

 道頓堀には、船も通います。
 沖縄出身、宮古島に実家があるという方が、声をかけたりチラシを受け取ったりしてくれます。「戦争反対!」と若者が声を上げたりもします。


5/6南の島を戦場にするな!講演集会

2023-05-02 22:05:44 | 情勢

他団体が主催の集会ですが、拡散します。

岸田政権は昨年12月に閣議決定した安保3文書に基づき、宮古島や石垣島などの南の島々の軍事力強化(軍事要塞化)に向けた動きを本格化しようとしています。

5/6南の島を戦場にするな!講演集会
清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会共同代表)来阪!
日時:5月6日(土曜日)14時(13時30分開場)
会場:大阪PLP会館4階小B会議室 資料代:500円
一般社団法人平和と自由と繁栄の会館(PLP会館):アクセス
JR大阪環状線天満駅改札口より南側へ徒歩5分、大阪メトロ堺筋線扇町駅4番出口徒歩3分

南西諸島に、安保3文書で保有を決めた「敵基地攻撃能力」として、長距離ミサイルが配備されようとしています。
 安保3文書は、地上から艦船を攻撃する陸上自衛隊の「地対艦ミサイル連帯」を現在の五つから七つに増やすとしています。この七つの連隊全てに敵基地攻撃ができるように、既存の「12式地対艦誘導弾」の射程を大きく延ばした「能力向上型」を、今後10年以内に配備するとしています。
 南西諸島にはすでに自衛隊の対艦・対空ミサイル部隊が奄美大島、宮古島、石垣島(3月配備)に配備されており、沖縄島の勝連分屯地(うるま市)にも2023年度中に配備される予定で、勝連分屯地には新たな「地対艦ミサイル連隊」の本部もつくられます。また与那国駐屯地には航空機を攻撃する地対空ミサイル部隊が配備される予定です。

対話の枠組みと日本全土の非武装地帯化を!
 「戦争になれば真っ先に標的にされるのではないか」という懸念が南の島々で広がっています。1月に開かれた日米首脳会議や日米外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)で、南西諸島での軍事協力の一層の強化が打ち出されました。日米が協力して南の島々からミサイルで中国を攻撃すれば、反撃によって島々は悲惨な状況になることは明らかです。
 南の島々を戦場にしてはいけません!そのためには、日米安保条約は破棄し、憲法違反の自衛隊は廃止して、日本全土の非武装地帯化を実現し、憲法9条に根差した平和外交を、東アジアの武力によらない集団的安全保障体制の実現を目指していきましょう。

南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会
連絡先:大阪市中央区淡路町1-3-11 シティコーポ上町402号

清水早子(しみずはやこ)
1995年より宮古島在住、島の子供たちと向き合う教育産業に就きながら、島の軍事化反対運動を続け4半世紀。ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会共同代表


下地島空港に米軍機が居座る!

2023-04-20 10:02:09 | 情勢

 宮古島で起こった軍事関連の事故では、陸上自衛隊のヘリが墜落して熊本の第八師団師団長ら幹部を含む10名もの自衛官が死亡あるいは行方不明となっていることが、連日報道されています。この事故は、対中国封じ込め戦争で戦略的に最重要な宮古島を、赴任したての師団長が視察していた時に起こったものであり、いかに宮古島が「最前線」に置かれているか、住民に戦争の危機が迫っているのかということを浮き彫りにしています。
 しかし、同時期に下地島空港に米軍機が緊急着陸し、8日間も居座ったことはあまり報道されていません。
琉球新報の4月8日速報です

 

【速報】沖縄・下地島空港に米軍機2機が緊急着陸 

【速報】沖縄・下地島空港に米軍機2機が緊急着陸 

 沖縄県宮古島市の下地島空港に8日午後3時すぎ、米軍機2機が緊急着陸したことが分かった。 関係者によると、午後3時22分ごろF16と思われる機体2機が緊急着陸した。火災...

琉球新報デジタル

 

  沖縄県宮古島市の下地島空港に8日午後3時すぎ、米軍機2機が緊急着陸したことが分かった。
 関係者によると、午後3時22分ごろF16と思われる機体2機が緊急着陸した。火災等は発生しておらず、16時12分現在、エプロンで駐機中。(以下略)

 そして、1種間たった15日になっても離陸しませんでした。

 

F16戦闘機、沖縄・下地島空港で駐機続ける 玉城知事「重大事故につながりかねない」

F16戦闘機、沖縄・下地島空港で駐機続ける 玉城知事「重大事故につながりかねない」

 8日に宮古島市の下地島空港に緊急着陸した韓国の米空軍烏山(オサン)基地所属のF16戦闘機2機は、着陸から6日がたった14日も同空港にとどまり続けた。15日で緊...

琉球新報デジタル

 

  8日に宮古島市の下地島空港に緊急着陸した韓国の米空軍烏山(オサン)基地所属のF16戦闘機2機は、着陸から6日がたった14日も同空港にとどまり続けた。15日で緊急着陸から1週間となる。玉城デニー知事は14日午前の定例記者会見で、航空機のトラブルが「人命や財産に関わる重大な事故につながりかねず、周辺住民にも不安を与えている」と懸念を示し、米軍に対して原因究明や再発防止策、機体整備の安全点検の徹底などを求めた。
 玉城知事は、離陸日程が伝えられないことについて「メンテナンスがいつ終わるのか、たぶん米側でも明確ではないのではないか」と思慮した。その上で、飛行の安全のため「必要な点検をしっかりと行った上で、離陸する日程を伝えてほしい」と話した。
 県基地対策課は同日午後、沖縄防衛局を通じて「明日も引き続きメンテナンスを実施するため、本日の離陸はない」との情報を受けたとした。
 また当該機が13日、下地島空港の運用時間(午前8時~午後7時半)外にエンジンを動かすなど離陸の準備と考えられる動きをしていたことに対し、県は時間外では安全性の確保に懸念があることから、離陸は運用時間内とし、事前に空港使用届を提出するよう米軍側に申し入れた。
 15日午後は、米軍からC12輸送機の空港使用届が出ているという。(知念征尚)

  結局、F162機が離陸し、嘉手納基地に向かったのは16日です。8日間も居座り続けました。また整備に必要な資材を運ぶために、輸送機などが述べ6機も飛来しています。

 台湾から最も近くに3,000m級の滑走路を有する空港が、下地島空港です。また下地島には空港関係者以外、ほとんど人が住んでおらず、橋を封鎖すれば軍事拠点としてもうってつけです。米軍や自衛隊からは、まさに喉から手が出るくらい欲しい空港でしょう。
 「屋良覚書」により、その軍事使用は阻まれてますが、今後とも軍事使用の目論見が続けられることでしょう。

参考:琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク

 

「屋良覚書」で軍事利用が禁止されている下地島空港が危ない!風穴をあけようと躍起な米軍・自衛隊。

宮古島より:2021/03/10関連記事:宮古島「下地島空港」の軍事利用の策動が顕著に!!3月5日、参院予算委で岸防衛大臣が「下地島空港の自衛隊利用」に言及、宮古島市議会に...

 

下地島空港の軍事使用に反対しよう!