自民党副総裁、麻生太郎が台湾で「(台湾有事で)戦う覚悟」が必要だと講演したことについて、8月13日に那覇市内で抗議集会が行われました。沖縄タイムスより
「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」は13日夕、麻生太郎自民党副総裁の「戦う覚悟」発言に抗議する緊急集会を那覇市の県民広場で開いた。市民グループや戦争体験者ら約200人(主催者発表)が参加。発言は和平の芽を摘み取るもので、県民に「戦争を覚悟せよ」と語ったに等しいと批判し、麻生氏や岸田文雄首相に謝罪と発言撤回を求める宣言を採択した。
主催者を代表して瑞慶覧長敏共同代表(前南城市長)は「国がやるべきことは対話であり、決してミサイル配備ではない。ミサイルより発電機、シェルターより電線地中化を望みたい」と訴えた。
具志堅隆松共同代表(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)は「政治家は戦争を回避するために努力するべきだ。しかし回避するどころか、戦う覚悟を要求するのは、政治家としての敗北以前の不適格の問題だ」と発言を批判。日本政府は当てにならないとして、国際社会に訴えていこうと呼びかけた。
麻生氏は今月8日、台湾で講演し、台湾海峡の平和と安定には強い抑止力が必要で、そのため日米や台湾に「戦う覚悟」が求められていると主張。同行した自民の鈴木馨祐政調副会長は9日夜のBSフジ番組で発言に関し「政府内部を含め、調整をした結果だ」と述べていた。
「台湾有事」を煽り、市民に「戦う覚悟」を求めることこそ、戦争への道であり、宮古島を始めとする琉球弧の島々を戦場にし、焼け野原にすることに繋がります、絶対に許してはなりません。
また麻生の発言は、彼個人の「失言」「暴言」ではなく、「政府内部を含め、調整した結果」であることは重大です。日本政府が台湾有事に対して「戦う覚悟」を見せよ、見せなければならないと言っているからです。
なお「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」は7月25日に発足し、9月24日に設立報告集会を、そして11月23日には1万人以上の県民大会を目指す団体です。沖縄とともに、日本政府の戦争準備に対抗していかなければなりません。