宮古島の要塞化に反対する会

沖縄戦を繰り返すな!宮古島をはじめとする、琉球弧の軍事要塞化、自衛隊配備に反対します。

清水早子さん講演「南の島々に自衛隊はいらない」

2023-11-05 08:36:39 | 行動報告

 11月4日、PLP会館4階会議室で行われた、清水早子さんの講演「南の島々に自衛隊はいらない」の、箇条書き程度の記録です。
 ・3日の集会でもお話ししたが、宮古島はガザの半分ぐらいの面積。このままでは、宮古島は海という塀に囲まれたガザになる。
 ・PAC3は、もう宮古島にも石垣島にも常備されている。
 

・防衛予算、2019年~23年は17.2兆円、23年~27年には45兆円も増大する。「敵基地攻撃能力」をもつスタンド・オフ・ミサイルの開発に5兆円かける。12式ミサイルは射程が200㎞、これを1000㎞に改良して宮古島に配備する。
・トマホークは米国から爆買い、高速滑空弾の射程は2000㎞以上、超音速誘導弾の射程は3000㎞以上。
・島ではたゆまない実践訓練が行われている。
・軍事使用させない下地島空港を、米軍が使用通告した!
・宮古島駐屯地開設4周年式典が行われ、中で実践型の訓練を行い、これを公開した。子どもの目の前で、「テロリスト」対自衛隊の模擬戦闘を行った。8月4日は、台風の暴風の中で、陸自の公道訓練が行われ、迷彩服を着た兵士が行動を行軍した。
・保良(ぼら)の弾薬庫には、300メートルの射撃訓練場ができた。これは発砲事件があった岐阜の射撃訓練場と同じものだ。また、3つ目の弾薬庫の建設が用地未買収のまま整備を始めている。コンテナヤードも作る予定。
・水陸起動団が与那国島で訓練を行った。10月の日米共同訓練、レゾリュート・ドラゴンでは石垣島、与那国島に米軍が上陸し、石垣島には陸上自衛隊のオスプレイも飛来した。
監視と弾圧の土地規制法
・宮古島にも特別注視区域、注視区域が設定されている。基地のない海岸もあらたに注視区域に設定され、新たな軍事利用がもくろまれている。
・西表島には基地がないが、特別注視区域が設定された。新たな軍事使用があるのでは?与那国島は1島まるごと基地にされるようだ。
・国境離島が島ごと「注視区域」になると、土地の所有者、使用者の個人情報が公然と調査され、総理大臣の下で一元管理される。土地規制法は、思想・信条の自由を侵害するものだ。
戦争準備のリアルな具体化
・米軍、海兵隊の再編…MLR(海兵沿岸連隊)となって、離島40か所を攻撃拠点にする。(EABOの考え方に基づく)
・自衛隊戦闘車両の、南西仕様への変更(暑さ対策等)が進められている。
・自衛隊施設部隊が、「本土」にはない琉球石灰岩の破砕実験を行った。サンゴの岩に爆弾が落ちるとどうなるか、そこに陣地をつくるにはどうすればよいかの研究だ。施設部隊は「戦う施設部隊になれ」とはっぱをかけられている。
・自衛隊は輸血用の血液製剤を日赤から購入していたが、それだけではなく隊員から採血して自前で血液製剤をつくるようになった。冷凍で10年保存し、米軍にも提供・共同運用するとのこと。
・7月27日、石垣島で住民の遺体収容訓練が行われた。公文書を開示請求して、宮古島でも中央図書館・公民館に遺体収容袋が納入されていることが分かった。遺体収容袋ではなく「多機能感染患者袋」と呼ぶ…コロナも下火になっているのに、こんなものが必要か?隊員の遺体を運ぶ訓練も行われている。
・自衛隊の基地建設はこれで終わりではない…北大東島ではレーダー基地の配備、波照間島、多良間島は空港を拡張して自衛隊の拠点にする。西表島でも基地建設がもくろまれるだろう。与那国島でもミサイルを常備し、港も軍港化する。
・宮古島では、宮古空港の滑走路延長、新たに用地を取得して電子戦部隊を新設する動きがある。電子戦部隊については事前説明がない。40名規模…また実力闘争をやるので、みなさん応援に来てください。ヘリパッドや、レンジャー部隊の訓練場も計画されている。軍事基地はいったんできると、どんどん後付けで拡張されていく。
・陸上自衛隊も海の部隊、海上輸送部を持つ構想がある。
・空自PAC3が配備されたが、Jアラートが鳴ったのに、台風でPAC3は展開しなかった。
・”自衛官の妻”が、飲み屋でも役所でも働きに入っている…飲み屋等でうっかり「自衛隊反対」などというと気づかれる。
・地域おこしのイベントで、自衛隊車両が展示された。自衛隊誘致派の議員が実行委員会に入っている。自衛隊車両を”私物化”してイベントに使っている。展示しないように申し入れに行った。そのイベントでは多くの中学生、未成年に酒を出して問題になったが、酒を出した店は「特定できない」と忖度捜査。
・学校の横を堂々と軍用車両が通る…これにも申し入れを行った。
国民保護避難計画とシェルター
・木原防衛大臣は着任後すぐ宮古島にこっそりやって来た。
・宮古島の5万5千人を避難させるのに、航空機381機、船舶が111隻必要となる。
・多良間島では住民を1日で宮古島に避難させる計画…多良間島が危ないなら、宮古島はもっと危ない!
・与那国島、集落ごとに避難の話がされている…家畜がいるので避難したくないという人もいる。
・宮古島では4500人(どうやって選ぶ?)が3日間の避難想定(3日で安全になるのか?)
台湾国際交流
・9月に台湾にって国際交流を行ってきた。台湾と香港の新聞が取り上げる…宮古島の反基地運動を支持する。
・台湾労働党というのがある…戦争が起こるから、台湾独立には反対…国民党に近い。台湾にはこういった小さな政党が17ぐらいある。議員はおらず、市民運動に近い。
・元統合幕僚長のような”軍人”が反戦集会にやって来て、反台湾独立・両岸和平を訴えた。
・台湾は”親日”とされるが、日本軍慰安婦の記念館にも行ってきたし、抗日の記念館もある。
・1871年、台湾遭難事件(宮古島の住民が台湾の先住民に殺された事件…これを口実に日本は初の海外派兵を行う)の碑がある。台湾には戦時中も、宮古島から避難、疎開している。隣には憲法9条の碑がある。

・宮古島には順天頂衛星システムの基地局がある。このシステムは高速滑空弾の誘導に使われる。
・宮古島には断層が多い。保良、千代田の弾薬庫、駐屯地にも断層が走っている。
・宮古島は地下水を使っている…PFOS,PFORの問題が出てくるだろう。
・自衛隊のヘリ墜落、高級幹部がのきなみ死亡…は、なぞの多い事件だ。米軍となんらかの関係があるのではないか?

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