今回は記事の和訳です。
ヒューストン・ロケッツのクリスチャン・ウッドは今では笑うことができていますが、5年前の2015年6月の彼は今とは大きく違う状況でした。19歳のウッドはドラフトで指名されないどころか、さらに悪いことが待っていました。
ヒューストン・ロケッツと3年4100万ドルの契約にサインした後、ウッドはロケッツとうまく適合しています。彼は素晴らしいオフェンスで注目に値する活躍をしています。ウッドは、ハキーム・オラジュワン(1980,90年代にヒューストン・ロケッツで活躍した選手。1994,95年にNBAチャンピオンに輝き2年連続でファイナルMVPを獲得した)以来ずっとビッグマンからは得られなかったスペーシングをチームに与えています。まだシーズンの早い段階ですが、彼はチームに本当の違いを生み出していることを証明しています。
ウッドはディフェンスでまだ改善できることはありますが、良いディフェンダーになるための素質はあります。彼が本当に良いディフェンダーになることは絶対にないかもしれませんが、彼の運動能力、リバウンド、そしてペリメーターでのディフェンスに切り替えて守る能力は貴重なものになるでしょう。
ウッドの存在は、ジェームズ・ハーデンがこれまでに組んだなかで最高のオフェンシブビッグマンとプレーしていることを意味します。ジョンウォールと並んで、このデュオはプレーオフで大躍進するための「レシピ」になるかもしれません。
〈クリスチャン・ウッドがドラフトの日に起きたことを語る〉
ウッドは、2015年NBAドラフトで1巡目後半、最悪の場合に2巡目で選ばれると予想されていました。彼は指名されることはなく、すべてのチームが彼の前を素通りしました。その夜に味わった彼の絶望は、ガールフレンドに捨てられたときに最高潮に達しました。
「その夜、僕はガールフレンドも失いました。ドラフトの後、私は彼女を空港に降ろしたら二度と彼女に会うことはありませんでした。」
ウッドは、シーザーズ・パレスで彼を祝うために待っていた家族の前に失望した様子で戻ってきました。再建時代の最悪のシーズンを迎えるフィラデルフィア・セブンティシクサーズがウッドを迎える前に、彼はロケッツのサマーリーグチームと契約しました。10勝72敗を記録したチーム(セブンティシクサーズ)からも解雇されてしまい、ウッドはCBA(中国の男子プロバスケットボールリーグ)でプレーするために中国に向かいました。
NBAでホーネッツ、ペリカンズ、バックスとチームを飛びまわって少ないプレー時間しか獲得できなかった後、ウッドは昨シーズンデトロイト・ピストンズで一定の役割を果たしました。ウッドはデトロイトで62試合出場、平均13.1得点、6.3リバウンドを記録しました。彼は今年、20得点、10リバウンドの平均ダブルダブルを記録しそうです。
今シーズン、ウッドはロケッツと3年4100万ドルの契約を結び平均23.8得点、10.8リバウンド、2.0アシストを記録しています。
ドラフトで指名されなかった彼は絶望し、母親にこう漏らしたそうです。
「母さん、ごめん。僕は失敗作だ。」
ウッドの母親はこう彼に返しました。
「あなたは失敗作じゃないわ。ドラフトで指名されなかったからといってあなたが失敗作になるわけじゃない。神はあなたのために不思議なやり方で働きかけるの。あなたが今するべきことは頭を高くあげることよ。頭を上げて涙を拭くの、なぜならあなたのキャリアはこれからどんどん先に進んで大丈夫になるから。」
母親の言葉に後押しされた彼は自分を信じ諦めずに来た結果、今シーズンロケッツで素晴らしい活躍をしています。
今後も彼の活躍に注目です。
それでは失礼します。
今シーズン、クリスチャン・ウッドと同様に素晴らしい活躍をしている
ステフィン・カリーについて書いた記事もぜひ読んでください。
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