北野武監督の映画のキャッチフレーズに「全員悪人」というのがありましたが、その伝でいうと、「ほぼ全員ふしあわせ」とでもなりましょうか。ゆえに、みるのが「つらい」、みて「せつなくなった」映画です。「常識」にアンチを唱えるヒロインの言葉には共感も。
〈4月16日追記〉他者を「わかること」と他者同士「わかりあえること」は容易ではなく、安易な「わかった」は幻想にすぎないうえ、お互いを「不幸」にするほかないというメッセージも受けとりました。
〈4月16日ツツジ②〉唯一の「救い」は、つぶれたパン店の長男(!?)が、店のファンが窓ガラスに書き残した閉店を惜しむ声に動かされ、パン職人を志すことを父親に打ち明ける場面でした。
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