辻本満夫(加藤嘉)「そういう過去を大切にしてやらなきゃあ、人間の一生ってえのは、なんだい?年をとりゃあ、誰だっ ておとろえるよ。めざましいことはできないよ。でもね、この人はなにかをして来た人だ、こうこうこういうことをして来た人だってんで、敬意を表されちゃいけないのかね?それがなけりゃ、門前さんじゃないけど、次々ただ使い捨てられて行くだけじゃないの!」
※第3部1話「シルバーシート」から
辻本は70歳という設定。いつの間にか迂生もあと10年で同じ歳になる。初視聴から40年以上がたち、社会も世論も自分もすっかり様変わり。「思えば遠くに来たもんだ」
〈5月27日追記〉藤原釜足が演じた寡黙な老人が思い詰めたように発する「おまえなんかにゃあわからねえんだ」というセリフと、「もういいやな、おっさん」となだめる殿山泰司の姿も印象的でした。