いのぶーが18歳の誕生日を迎え、成人の仲間入りとなりました✨
…って書いていて、やっぱり違和感。
18歳で成人って…私はやっぱり納得出来ないでいます。
今時の18歳って、まだ学生がほとんどですよね。
高校3年生で成人って事を裏返すと…親としての義務がなくなるんですよね。
扶養義務とかは家族なのであるけれども…親権はなくなる訳で。
けど、高校の学費であったり…学校の面談等も、保護者として求められる事は多く…それっておかしくないですか?
18歳で成人って事は、大人な訳で。
大人が面談に自分の親と行く…とか、本来ならば考えられない状況が続いてる訳で。
私自身…実は、成人前に成人してました。
というのも、成人前に結婚していたので。
結婚すると、もう成人=大人とみなされますので、同級生達よりもひと足早く大人として生活していたんですが…私の場合は、やっと自由を得られた!という感じでした。
ただ、その自由というのは…責任のある自由を得られた!という意味で。
それまでの私(未成年としての私)は、責任だけで自由がなかったので、特にそう思えたのかもしれません。
例えば…私は16歳の時には、もう親を扶養していました。
私の保険証に親の名前がある…という感じで。
周りからも…母一人子一人なんだから、あなたがちゃんとしなさいよとよく言われ…昔でいうフリーターとして仕事を掛け持ちしながら、学校に行って…。
本当に寝る暇もなく…街ですれ違うガングロ女子高生とは、住む世界が違うんだと思いながら、生きる為に働いて働いて…。
でもその当時、何が1番辛かったかというと…遊べなかった事ではなく、未成年だからこその自由がなかった事です。
例えば…深夜帯に働けない事。
少しでも給料の良い仕事に就きたくても、危険な仕事等だと未成年は働けない事。
そう…未成年だと職種が限られてしまう事が、1番辛かったです。
唯一、出来たのは…新聞配達。
それも、自転車だとあまり稼げないので、原付の免許をこっそり取り…バイクで配達していました。
幹部候補生だと主に代配業務になり、給料も良くて…当時でも20万円を超えていました✨
が、我が家の生活はそれでも足りず…。
母の借金だけで数百万円。
そこに、家賃の滞納や光熱費の滞納で、20万程度では到底追い付かない。
周りの大人達は…そんな家庭の子が、高校に通う事はよく思ってませんでした。
民生委員さんからもよく「働けるのはあなたしかいないんだから、高校なんて辞めてお母さんの為にも、あんたが稼いでやらないと。
生活保護の家庭の子だってそうしてるんだから!」と、会う度に言われてました。
それでも私は…勉強したかった。
先の事を考えたら、学歴がないと…って思っていたし、何よりも誰より学びたい気持ちが強くて…負けたくなかった。
適当に高校行って、学校帰りに遊んでる人達を軽蔑していたくらい…。
もっと学びたい。もっと上へ行きたい。
誰よりも私はそれを望んでいるのに…その為の努力をしてきてるのに…。
本当に当時は、働けど働けど…という状況で。
今のように、通信制があったら…そっちを選んでいたのかもしれない。
時間がそれこそ自由に使えるし。
昔、私が高校の課題をやる場所は…お手洗いと、お風呂と、仕事の休憩時間。
ちょっとの時間でも無駄にはしたくなくて。
なので、問題集も教科書もヘロヘロ〜(笑)
だからいまだに思うんです。
学べる事が当たり前だと思うなよ?
学べる環境に感謝。
そんな学生時代だったので、成人と同時に時間帯や職種も限定される事なく働けるのは、本当に嬉しくて有り難くて…やっと自由を得られたと。
けど、今の子達って…逆だと思うんですよね。
というか、一般的な家庭の子達は特に。
子供でいられる内が、自由なんだなと。
大人になると、どうしても責任が必要になる。
自由気ままに何でも出来る訳ではなく、大人としての責任が必要で。
未成年までの間、そういった責任を感じる事もなく、自由でいられたら…大人になるのって、凄く大変なんだろうなと。
私の場合は、母を養うという責任があったからこそ、大人になってもその責任は変わらなかったから…むしろ大人の自由を有り難く思えたけど…。
いのぶーが18歳になり、成人したとは言っても…実は、法的にはまだ成人ではないんですよね。
法的な成人というのは、年齢だけではなく、成熟した者をさすんです。
要するに…まだ大人として未成熟な者は、成人には達していないという考え。
何を以って未成熟かどうかを判断するか?がネックなんですが、いのぶーの場合は簡単で…。
療育手帳所持者なのでね。
自閉症だけではなく、知的障害としても…IQ50ライン。
自分で判断して生活する事は難しいので、成熟してるとは言い難いと。
そう言えばこのIQについても、女の敵は女とよく言いますが…障害児を抱える保護者にとっての敵は、同じように障害児を抱える保護者だったりします。
うちの子は、特別支援学校には行かずに、公立高校に行ったので…「普通の高校に通えるだけいいじゃない!うちの子なんてさぁ〜特別支援学校しか行けないんだから…」と、いのぶーよりもIQの高い…まぁ〜症状としてはいのぶーよりも軽い子の親にブツブツ言われたり…。
(特児申請を却下されたとの事だったけど、うちは特児認定だったのもあり…)
ぶっちゃけ…うちは障害というのを、言い訳に使った事はないですもん。
障害があるから仕方ない…って、我が子に対して諦めた事はないですもん。
むしろ、障害があるからこそ…私がいなくなった時の事も考えて、生きられるだけの力を何としてもつけなくては…という一心で何十年と努力して、子育てしてきたんだもの。
特別支援学校に行ったら、高卒資格を得られない事くらい知ってるし、ただでさえ障害があるのに、学歴もないとなれば…道は障害者就労支援施設か、障害者雇用しかないという事も知ってる。
そうなれば…自分で生きていけるだけの収入を得られないという事も…。
そりゃ、障害者年金という手もあるかもしれない。
でもその手続きすら、自分で出来ない状態なら…。
誰かに助けてという事すら、言えなかったら…。
常に…私が生きている間に、何とか自分で生きていけるだけの力を与えたい…そう思って、子育てしてきたからこそ。
普通の高校に通えるだけいいじゃない…って、それだけの努力を…私も子供達もしてきたんだよ。
何度も泣きながら…でも諦めずに、逃げずに、ずっと十何年も努力し続けてきたんだもの。
時計を読む練習を8年も続けてきた人、いる?
ひらがなやカタカナの読み書きの練習を15年も続けてる人、いる?
うちの子達は、ず〜っとやってきてるの、それを。
いまだにいのぶーもカタカナがわからない部分もあって、3歳からず〜っとやってるんだよ?
諦めずに…ずっと。
トイレトレーニングだって、入浴の練習だって…いまだにずっとやってるの。
失敗しても、次こそは!って何年も何年も。
家に学校の机セットがあるのも、そう。
学校に行っても座っていられる練習をする為に、学校と同じ机と椅子で生活をして…。
何年も何年も…私も毎日のように子供達の学校に行って、絶対に諦めなかった。
子供達の障害の事を周りに話すのは、うちの子達に配慮して欲しいからではなく、むしろ…他の子達への配慮から。
特に緘黙症だったいのぶーは、友達から話し掛けられても答えられず黙ったまま。
それで「無視された…」と、傷付く子がいないように…こういう特性があって、話せないけど無視してる訳ではなくて、何て言おうか凄く考えていて話せなくなっちゃうだけだから、傷付かなくていいんだよって安心させてあげたくて。
トラ子の怒りについても、それを怖いと思ってトラウマになったりしないように…怒りっぽいだけであなたのせいじゃないんだよって、それで傷付いたり怖がる子が少しでも減るように…。
そういった意味で、クラスの子達や保護者の方々にも、うちの子供達の障害については話してきたけれども、決してそれは障害があるから仕方ないよねって理解して欲しい訳でも、配慮して欲しい訳でもなく…あくまでも周りの子達が悲しい思いをしないように…ってだけの話で。
まぁ、学校生活とかだと…どうしても配慮が必要になる時はあるけれども、そこは先生方や学校との調整なだけで…周りの子達を介護者にしたい訳ではない。
むしろ、それは絶対にやっちゃいけないと思う。
それは、例え兄弟姉妹であっても…子供が子供の面倒を見るなんて、当たり前にしちゃいけない。
障害児を育てる上での覚悟や努力って、本当に大事だと思う。
それをせずに…障害があるから仕方ないって親が諦めて、他の障害児と勝手に比べて、そっちはいいよね〜なんて…バカじゃないか?とすら思ってしまう。
これまでの私達の努力なんて、知らんだろうが…。
そう思うと…いのぶーの成人は、まだもうちょい先。
とりあえず成人年齢には達したけど…。
けど、ここ数年での急成長をしているのは事実。
本当に素晴らしい✨
トラ子も成長中✨
一応、この春に公立高校を受検予定。
それも…長男チキンやいのぶーとは、また別の高校で。
そこは、チキンやいのぶーの通う高校よりも…入ってからが難しいと思う。
自律していないと、通えない高校だから。
障害がなくても…難しいと思う。
大うさやチキンだったら、途中で辞めてしまうだろうってくらいに。
けど、トラ子だからこそ…出来そうな気がして、そこへの受検を許可した。
そんな私の方が不安だったりするけど…これで合格したら、トラ子とは少し距離が離れてしまうだけに、今はいっぱい一緒に。
合格してから慌てて…というのも嫌なので、今から一緒に新生活の荷物を準備しつつ…春を待ちます。
まだまだ厳しい冬…。
今が1番しんどい時。
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