常に備えよ!…と言われても、なかなか厳しいものがあると思います。
静岡県では、ローリングストックが推奨されておりました。
カップラーメンやお米、お水などの食糧を中心に…家族3日分は確保しつつ、それを期限切れにする事なく常にストックを回していくやり方です。
当然、我が家もそうしていましたが…たまに在庫管理を忘れ、切らしてしまう事もありました💦
我が家にとって大事な10キロのお米を切らせてしまいました。
それは宮崎が揺れる前…既に米不足との事で、店頭からお米がなくなりつつあった頃。
まぁ、もうすぐ新米(早期米)が出るから、そしたら価格も少し下がるだろう…と思っていたのです。
が、そうなる前に宮崎の揺れ…そして、南海トラフ地震注意が気象庁から発令され、その速報の直後にすぐ買いに行ったものの…5キロしかありませんでした。
それどころか、水のケースがどんどんなくなっていくので、ひとまず水を優先に購入しました💡
そして翌日…やはりお米は1家族1袋という購入制限があり…これは少しずつ買い足していくしかないなと。
東北震災の時の事を思い出しました。
当時我が家では食べ盛りの子供達がいて、月に40キロのお米が消費されていました。
そんな中、購入制限が出てしまい…最初は1人1袋…でしたが、2キロのお米しかなく、子供達全員に持たせてレジに並ぶと…ヒソヒソと「買い占めてる家族がいる!」と言われ、責任者の方に注意されてしまいました。
他の食糧にしてもそうです。
肉にしても…何でも家族が多いので、どうしても大量買いになってしまう。
そうすると、「買い占め」とか「買い溜め」と言われてきました。
けれども3人家族と7人家族では、そもそも消費量が違うんですよ。
なので、1家族につき1個…という購入制限がかかると、もう絶望しかなく…。
昔、こちらでも大きな地震があり、子供達を車に押し込んで避難した事がありました。
まぁ〜車で避難というのも、批判されがちですが…ここら辺では車がなくては生活しづらいと言われている地方である事と、あなたなら1人で5人の子供達を連れて安全を確保出来ますか?という話なんですけどね。(笑)
まだ生後間もない子や幼い下の子達を抱えていたら、荷物も何も持てないどころか、他の子供達を守る事すら出来ない。
車での避難が全て悪ではないんですよ。
一応、津波等も考慮し、山に向かう途中でコンビニに寄りました。
さすがに水を人数分持って避難する時間がなかったので、ここで購入していこうと。
ところがここでも既に購入制限。
1家族1本だったかなぁ。
店内で割れているビン類を避けて、その表示を見た私は…立ち尽くしてしまいました。
絶望的だ…。
そんな私を不審に思ったのか、店員さんが「どうされました?」と声を掛けてくれたのです。
私は子供達が多い事や、水を持って出ていない事等…事情を話しました。
するとその店員さんが店長さんの所に行き、店長さんがショーケースの中から我が家の人数分の水を出して持たせてくれたんです。
「もう本数が少ないので、1家族1本の制限にはしましたが…1人暮らしだったらそれでも1人で1本飲めるけど、家族が多いと1杯のかけ蕎麦状態になるよねぇ?
それが良い訳ない。
ちゃんとお母さんの分もあるから、どんなに辛くても子供達の為に頑張って何があっても生きてね!」
そう言って、貴重なお水と共に背中を押してくれたんです。
いまだにその時の事は忘れていません。
だから、ちょっと遠いけど…そのコンビニまで行ったりもします。(笑)
こういう災害等で…しんどい時、辛い時にはいつもこの時の事を思い出しては涙が出てきます。
そして、何クソ!頑張るぞ!生き抜くぞ!と、私の原動力にもなっています。
…という事で、災害の備えとして…私が思う必需品を書いてみます。
まず、これらの分量は基本的に3日分と言われていますが、南海トラフ地震・東海地震・東南海地震については、最低でも1週間分。
私は1ヶ月分必要だと考えています。
…というのも、その災害が自分達の県だけなら…支援も集まります。
が、災害が広範囲に及ぶ場合やまだ復興中の県があれば…当然その支援は分散されてしまいます。
特に、南海トラフ地震・東海地震・東南海地震は、少なくとも3県府以上の被害が出る恐れがあります。
全国の自衛隊や消防・警察・医療関係者が支援に向かっても、現実ではとても厳しい。
特に震災からの3日間は、人命救助に注力する必要がありますが、それすらも手が全然回らないと考えています。
それらがひと段落ついてから、やっと避難者への支援が考えられますが、それですらも広範囲になればなる程…物資も人も全然足りない状況は続くかと。
私が思うに…静岡県の災害時の備えはどこよりもレベルが高いと思っています。
が、それでも…無理があると覚悟してます。
なので、私の中では…最低でも1ヶ月分、家族が飢えない備えは必要だなと。
けど…家族1週間分の水を備蓄する事すら、現状はとても厳しいです。
1日1人3Lを1週間分で21L。
それを5人分で105L。
倉庫になりますよ…。
どうやって運ぶのよ的な問題も…(笑)
って事で、水についてはケースもそうだけど…汲み置きしておくモノやあとは揺れが落ち着けば、この辺りは湧き水も多いので…それを少し期待しつつ。
あとはお米やラーメン。
ラーメンもチキンラーメンやカップヌードル等の薄い麺であれば、水でも作れます。
カップラーメンのケースと、袋麺…両方用意します。
カップラーメンの空きカップがあればそれで袋麺も作れちゃうし、何よりも袋麺の方がかさばらず…1食あたりの金額も少し安い。
あと、水とか何もない状況を考えて、レトルトのお粥。
少しでも水分が食事から取れるように。
逆に味の濃い物や辛い物等は、その後の水分を多く摂ってしまう為、却下。
あ、お米と一緒にビタバァレーも用意。
これは何かというと…何だろう?玄米みたいなやつ?
けれども、食物繊維やビタミンが含まれているので、災害生活で不足するビタミン等を補う目的です。
サプリでも良いけれども、水必要になるしねぇ。
そう、災害生活では野菜とかなかなか必要な栄養素が摂れにくくなります。
が、ビタミンや鉄分は絶対になくてはならない栄養素なので…それを少しでも補えるよう、お米と一緒に炊くのが手軽です。
我が家では、十六穀米や二十穀米…アマランスやあわやひえ…玄米やギャバ等も用意してあります。
食糧は主食さえあれば、何とかなる。
クッキーやビスケットよりも、ハリボー等のグミも用意しています。
グミならば、よく噛んで空腹感を減らしつつ、唾液を出す作用もあります。
口内の渇きを抑える事も可能。
ガムでも良いけど…捨てなきゃならないしねぇ。って事で、グミ。
あと、塩と砂糖。
レモン果汁もあれば、尚良し!
これは、熱中症予防にもなります。
スポドリを買わなくても、水に砂糖と塩で作れちゃいます。
我が家には自家製梅もあるので、それで梅ドリンクも作れちゃうし✨
それと…これは可能であれば、皆さんにお伝えしたいんですが…。
ガスコンロを災害用品として、考えている人もいると思います。
が、実際には余震が頻繁に来る状態でガスコンロの使用は、大変危険です。
災害時の火災ほど、恐ろしいものはありません。
そして、大きな揺れで…何かの下敷きとなり、ガス缶が破損してしまう事もあり得ます。
あの缶は…そこまで強くない…。
…という事で、電気を使う事を考えられたらどうかな?と。
けれども災害時は電気の復旧もとても難しいです。
なので、ポータブル電源を準備出来ると良いかな?と。
ただ、このポータブル電源。
安さで選ばないようにして下さい。
安い物であれば…モバイルバッテリーで十分だったりしますから…。
出来れば1000w
最低でも500w
あとは、ソーラーパネルを強化するとか。
今は、ソーラーパネルも持ち運べる物が多く出ています。
ソーラーパネルで一気にポータブル電源を充電しつつ、同時にポータブル電源からモバイルバッテリーに充電しながら、ポータブル電源のバッテリーで食事の支度も可能です。
これは自宅が無事で、自宅で避難出来る場合の例ですが、ソーラーパネルでポータブル電源に充電しつつ、いくつかのモバイルバッテリーをどんどん充電する。
モバイルバッテリーは、スマホ用だけではなく、夜間のライト用や…この時期ならハンド扇風機用にも使えます。
そう、ライト(照明)やハンド扇風機もUSBの物を準備します。
そうすれば、モバイルバッテリーで作動できますから。
元々我が家は、家族全員…それぞれモバイルバッテリーを持っていました。
が、それプラス…家族全員にハンド扇風機やライトも用意したので、それぞれに必要なモバイルバッテリーも準備しました。
モバイルバッテリーは10000Ahの物を。
そうです…我が家には何台のモバイルバッテリーがあるんだろう状態。
それらをポータブル電源から充電出来るように、ソーラーパネルも準備が必要です。
あとは、IHコンロ。
災害時は電磁波よりも火災の方が怖いから。
IHコンロを使えるだけのポータブル電源であれば、お湯も沸かせるしご飯も炊けます。
もちろんそれとは別に、野外で煮炊き出来るように…炭や薪も用意してありますし、タイガーの新聞紙で炊ける炊飯釜もこの度準備致しました。
あ、タイガーの新聞紙で炊ける炊飯釜は、タイガーの直営サイトで購入すれば、定価で買えます。
(他は倍以上の価格で販売されてました…)
野外での避難となれば、もはやそれはサバイバル。
すなわち、キャンプですよ。
今回予想されている南海トラフ地震については、避難所に全員入り切らない程の被害が予想されます。
避難所も無事かどうか…。
そんなレベルの話なので、サバイバルになる事を想定してのアウトドア用品も備えていた方が良いかと思います。
テントや寝袋とかね。
うちの家は…プレコンなので、崩壊はしないと思っていますが、それでも生活出来る状況を保てるかどうかはわからないので、もちろんサバイバルも想定して準備しています。
先程のポータブル電源やIH・モバイルバッテリー等も野外でも十分使えるので。
そうそう、ガスコンロはオススメしない理由が火災の他にもあって…
特にこの時期…暑いじゃないですか…。
この暑さの中で火を使う事を考えてみて下さい。
特にエアコン等の電気がない家の中。
私は暑さに弱いので、耐えられません。
外でも風がなければ良いけれども…台風とかね、考えたら…炭の方が良いかな?って。
もちろんガスコンロにプラスして、ポータブル電源とか考えるのはアリだと思います💡
けれども…簡易ガスコンロ1択っていうのは…色々な意味で危険だと…。
あと同じく調理用具として、包丁やまな板の概念は捨てちゃっていいです。
まな板、どうやって洗うの?
まな板シートにしても、ゴミ…大変な事になるし。
手間とか色々考えると…調理ハサミを用意すれば大丈夫かな?と。
調理ハサミでチョキチョキ食材を切って。
使用後は拭き取って、アルコールスプレー。
何ならアルコールシートで拭くだけでもいいかと。
あとは…大量のラップとアルミホイル。
ですが〜アルミホイルはBBQ用の厚手のアルミホイルをオススメします。
普通のアルミホイルって、火で溶けちゃいますからねぇ。
あと、カレー作った後とかは…それにご飯を入れて混ぜ混ぜ。
洗わなくて済みます。
そのご飯を食べた後に乾かせば…パリパリ剥がれてくるので。
災害時は水が貴重になりますし、ゴミ問題もあります。
ゴミ回収がないのに、どうやって捨てるの?ってみんなが考えられれば、1番かな?と。
あと、アイラップがいいという話もありますが…私、アイラップ苦手で…。
ビニール臭さが食材に移るんですよねぇ。
なので、私は…ジップロックにしてます。
あとは、防臭袋。
これね…実際にオムツとかで使った事のある人ならわかると思いますが、一般的に売られている消臭袋って…完璧じゃないです。臭います。
西松屋とかで売っている防臭袋。
BOSSという素材?の袋は、本当に臭いが漏れません。
我が家はそれをストックしてあります。
それと…ポータブルトイレ用の消臭剤。
それらが、我が家の簡易トイレ用の最低必需品になってます。
市販の簡易トイレ(防災トイレセット)も持っています。
が、結構お高い。
それこそ、1ヶ月分ともなれば…大変なので。
あとは、割り箸を大量に。
うちは5百膳程、用意してありますが、それでもちょっと足りないかな…程度。
割り箸は使ったら干して…薪にもなりますし。
あー、そういえば…新聞紙で炊けるタイガーの炊飯釜について、新聞紙なんてないから…という人もいるでしょうが、新聞紙から離れてもらって大丈夫。
紙なら何でもいいですよ。
それこそ、学校のプリントでも…書類でも何でも。
量的に新聞紙程度の量になれば良いんだから。
で、話を戻して…あとはウォッシュタンク。
えーと…車の洗車とかに使える、加圧式のシャワー?みたいなやつ。(笑)
タイヤのホイールを流す…ケルヒャーみたいなやつの、手動の加圧式ウォータータンクみたいなのが結構安く出ているんですよね。
あれ、災害時にめっちゃ便利です。
手や頭を洗うとか、何かを洗い流す時に…少量の水で流せちゃいます。
これね、日頃から水を入れておいて…1週間に1度の洗車や水やり等に使ってまた補充しておけば、災害時に使えますね💡
あー、食糧だとお餅もいいですね。
お腹に溜まるし、すぐ焼ける。(笑)
うちは正月以外でも、普通にみんなお餅を食べるので…いつもよりは多目にストックしました。
今はまだ南海トラフ地震に注意が必要な時なので、ローリングストップ!にして、なるべく消費せずにストックに回していますが…災害がこなきゃこないで、普通に消費できちゃうからラッキー✨
あとは布団等を入れる巨大なジップロックみたいな袋。
これは洗濯に使います。
洗濯物を入れて、多すぎない水と洗剤を入れて口を閉じて…みんなでワシャワシャ揺らして揺らしてお洗濯。
脱水は袋を踏んづけて。(笑)
家族みんなでやればあっという間に洗濯出来ます。
なので、頑丈な布団用の厚口ジップロックみたいな袋を用意しておくといいね💡
また、ちょこちょこ災害用品として使える物を書いていくので…少しでも参考になれば、またここを覗いてみて下さい✨
一応これでも防災士の資格持ってます💡(笑)