The king is dead, long live the king!

2019-10-12 19:14:39 | 言語

いや~、午後は良い天気でしたね!オークランド。


コーンウォールパークでお花見があって、

Aotea SquareでDiwaliフェスティバルがあるというので両方行きたかったのですが、


結局どちらにも行かずにバナナ・カスタードパイを作って友人宅へ






そうそう、その前に、


本日は地方選挙の投票最終日ということで、慌てて近所の図書館に投票に行ってきました


わたくしニュースもテレビも観ない人なので、選挙もスル―しちゃおっかなぁと正直思ったのですが


一応選挙で選出をした代表者が政治を行っている国に住んでいるので


候補者の情報を読んで投票してきました






ところで皆さん、NZには六法全書(成文憲法典)のようなものがないのはご存じでしょうか?


非成典憲法で、単一の文書に法典化されていません。(イギリスやイスラエルもそうらしいです)



ニュージーランドはイギリス領独立自治国で、今でも国家元首はエリザベス女王2世


しかし女王はイギリスにいるので、ニュージーランドにはそれに代わる総督(Governor General)がいます。


Governor Generalは現在ニュージーランド内で選出されていて、政治で実際にその権限を行使することは殆どないようですが

色々な行事を担当していて、一応監視機能も果たしているようです。


そしてLegislature(立法府)、Executive(行政府)、Judicially (司法府)と三権分立しているわけですね。


アメリカでは立法府の決定を司法府が却下したりできるようですが、


ニュージーランドではParliamentary Sovereignty (議会至上主義)と言って


最後の最後に物言うことができるのは、皆が選挙で選出した人たち。



司法の決定を議会が覆すことができます。ヘレンクラークさんが2004年これをやって話題になりましたね。



これに対してある大学の教授が


Wi Parata is dead, long live Wi Parata という題名の論文を発表したのですが、



"The King is dead, Long live The King!"「王は死んだ。王様万歳!」というフレーズをもじったものですね。




これは1422年にチャールズ6世が亡くなった後、チャールズ7世が即位する際に宣言として最初に使われたフレーズで、


もともとはフランス語でしたが英語に翻訳されて使われています。



伝統的に、前王の遺体の入った棺がサン・ドニ大聖堂の地下室に下ろされると直ぐに宣言が行われていたそうですが


「The King is dead」(王は死んだ)は君主が亡くなった発表、


「Long live The King!」(王様万歳!)は前王の死後すぐに王位を継承する新王に向けた言葉で、


「個々としての王が亡くなっても王制は継続する」という意味があります。



(因みにWi Parata is dead ・・・にはマオリの習慣的権利に関する不当性が継承されているという批判が込められています)




このフレーズ、スターウォーズでスノークが死んだ際のカイロ・レンとハックス将軍のやり取りでも使われています。

(これが言いたかっただけなんですけどね



レン:The supreme leader is dead. (最高司令官は死んだ)


ハックス:Long live The Supreme leader! (最高司令官万歳!)



(ご興味ある方はご覧ください♪)





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AIと言葉

2019-10-11 09:43:12 | 言語

先日NZSTI(ニュージーランド翻訳者・通訳者協会)のミーティングに参加をしてきました


ミーティングでは議題を設けて意見交換、情報交換をしたり、講師を招いてレクチャーをして貰ったりと、

毎回内容も盛りだくさんで有意義な時間を過ごさせて頂いております。







最近良く話題にあがるのは機械翻訳との付き合いかたで、今回のレクチャーのタイトルも


" Go digital, stay human!"でした。

デジタル化しつつ人間性を維持していきましょうといった感じですね。


AIと機械学習の時代の専門家の持続可能性を考るという内容でした。



しかし、そのうち日本の短歌や俳句も、AIが上手く翻訳してくれる日がくるのでしょうか??


論理的な文章の翻訳は得意でも、曖昧な表現の翻訳は苦手なAI。


特に日本語は、唯一右脳を使って話す言葉だと何かの本で読んだことがありますが


言葉通りに訳しても意味が分からないことがとても多い



以前にも話題にしましたが、ジブリの「紅の豚」の名セリフ


「飛ばねえ豚はただの豚だ」



例えばこれをGoogle翻訳を使って翻訳するなら、まず「飛ばねえ豚」の部分を「飛ばない豚」に整えてあげる必要があります。


そして機械翻訳にかけて出てきたのはこちら↓



"Pigs that don't fly are just pigs"





一方、英語の字幕ではこのセリフは


"Sorry, Baby. Gotta fly" と訳されています。





翻訳は原文の意味を違う言語で再構築する作業なので、まず原文の意味を読み取らなければならないのですが


ここでは、俺が飛ぶのをやめたら、寝て、起きて、食べて、子作りするだけのただの動物の豚だ=>要するに俺は飛ぶ


と言っているのであって、わざわざ遠回しな言い方をしているちょっと申し訳なさそうなニュアンスも含めて


"Sorry, Baby. Gotta fly" (悪いなベイビー。飛ばなきゃなんねぇんだ)っといった表現になっているのでしょう。





「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。」(ヨハネ1:1)


言葉は頭だけで理解できない領域のもののようだし、AIはどうするんでしょうね



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久々の飛行機見学

2019-10-09 22:32:28 | 飛行機

昨日のオークランドはすっごく良いお天気でしたので、


思わずArdmore(アドモア)の飛行場までひとっ走り


飛行機を眺めに行ってきました。



この飛行場にはいくつかフライトスクールがあって

何気にニュージーでは一番忙しいエアフィールドらしいです。






管制塔はないので、(ユニコムという情報を提供してくれる管制塔チックなものはありますがトラフィックのコントロールはしていません)

パイロットが現在地や何処へ向かっているかなどを無線で伝えて安全確認をしています。



もう自分では飛んでいないのですが、一応飛び方は覚えておきたいなと


飛行場の敷地内にあるパイロットショップにチャート(飛行機用の地図)を買いに行ったのですが、ちょうど閉店時間の3時になってしまったので、


そういえばNZ Warbirdsにも売店があったからそこに売ってないかなと立ち寄ってみました。



ここも展示場は3時でクローズだったのですが、受付近くにある売店はまだ見て構わないとのことだったので


スタッフのおじさんにチャートは置いていないか尋ねたところ、


「置いてないけど、あんた飛行機乗るの?」と会話がスタート


同じ飛行機が好きな者同士、話し始めると話題が尽きることはありません



まぁ、私の飛行機の知識なんて豆粒ですが、おじさんはWarbirdsで10年ボランティアスタッフをしているそうで知識も豊富。


PPL(プライベートパイロットライセンス)を取得したのはBucket list (バケットまたはバケツリスト)の1つだったのだそうです。



Bucket listとは「死ぬまでにやってみたいことリスト」のことで、ある映画の中では「棺桶リスト」と翻訳されていたようです。








ああ、そうだったな。私もそうだった。


小さい時から飛行機を眺めるのが好きで、でもずっと飛ぼうなんて考えてもみなかった。



40歳を過ぎて、終わりを見つめる視点が芽生えたとき、


やっておけばよかったと後悔するものを一つでも減らそうと思ったのが、PPLを申し込んだきっかけの1つだった。



本当に飛んでよかったと思う。十分ライセンスを取得するまでの過程も楽しんだし、沢山のことを学べたし。



そして、私のBucket Listは・・・っと改めて考えてみる。



昨日はおじさんとお話しができて良かった ありがとう




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種まきの時期だ!

2019-10-08 16:20:37 | ガーデニング
月日が経つのは本当に早いですね~。


思いにふけっている間に冬が過ぎ、ニュージーはもう春ですねっ。(時期的に)



と、いうことで、毎年恒例の(?)種まき



(↓徐々にこれらの種を蒔いていきたいと思います)



昨年トマトはスーパーで購入した実から採った種を利用したのですが

今回は出来上がりの違いを確認してみようとパックの種を購入しました出来上がりが楽しみです♪


(できる限りあるもので済ませるガーデニング スプレーボトルはWarehouseで$2にて購入)




種を蒔く、というと英語でplanting, sowing, seeding などの単語が思い浮かびますが、


Sow は苦の種を蒔く(to sow the seed of future trouble) など文学的な使われかたもするようで


Seedingは種を採るときにも使われるので、


最も一般的に使われている単語はplanting のようですね。


I planted the seeds in the egg-box. って感じ。




以前お仕事で、唐辛子を宇宙ステーションで栽培する研究が行われているという記事を翻訳したことがあるのですが

生命の存在が極端に少ない宇宙空間で、植物の生長を眺めるのは精神衛生上かなりプラスの効果があるのだそうです。

確かに、何かが成長する様を見ると、エネルギーが沸きますよね。


早く芽~出てこ~い


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