超時空騎団サザンクロスの資料本のAmazonレビュー、写真56枚をカスタマーイメージギャラリーに掲載

2014-01-06 21:57:08 | 日記
超時空騎団サザンクロスのスペシャルガイドブックのレビュー、さらには写真56枚をカスタマーイメージギャラリーに掲載しました。


http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E6%99%82%E7%A9%BA%E9%A8%8E%E5%9B%A3%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8/dp/4091015131/ref=cm_cmu_up_thanks_hdr


単行本: 120ページ
出版社: 小学館 (1984)
言語: 日本語, 日本語
ISBN-10: 4091015131
ISBN-13: 978-4091015136
発売日: 1984年以下不詳
商品パッケージの寸法: 29.2 x 20.8 x 1 cm


前世紀の古書籍ですから、Amazonデータベースを補足すると共に、目次を掲載します。


★データベース補足★
発行年月日:1984年《昭和59年》7月10日(火曜/大安吉日)初版第1刷
ページ数:全119頁+1頁・巻末目次 (うちカラー108頁)
雑誌区分:MOOK (ムック本)
シリーズ:This is Animation,The select No.10
(ディス・イズ・アニメーション、ザ・セレクト 第10号)


▼日本語で読める唯一の資料本!▼

【2014年1月6日投稿、By Yui-Nyaa "Lisa Hayes" (東京都) 】


海外では「ロボテック・シリーズ」の第2世代を描いた作品として再構成され著名ながら、国内では酷評の上、本放送から30周年に当たる2014年を迎えても再放送は勿論、回顧だにされない不遇の作品です。


【目次】

§巻頭/折込み描き下ろしポスター §

3P: ジャンヌ & マリー & ラーナ (作画:湖川友謙)
6P 《3P裏面》サザンクロス軍組織図(海軍除く)
9P: サザンクロス軍・3人娘【The Trio Female Soldiers】
10P: ジャンヌ・フランセーズ
15P: マリー・アンジェル
20P: ラーナ・イザヴィア
25P: サザンクロス軍・ファイターズ(男性兵士編)
41P: バトル・オブ・スーパーメカニクス
(スパルタス/ローガン/オーロラン 可変機動兵器3形態のカラー図ほか)
50P: アートスペース(背景美術集)
54P: サザンクロス・ソング集(主題歌、挿入歌、ED主題歌の紹介)
76P: ヴォイス・オブ・サザンクロス(主要声優の紹介)
79P: 初期設定では内山 亜紀だった!
79P:《Room-1》特別企画漫画
87P:《Room-2》「内山 亜紀」による初期設定原画
89P: オリジナル・イラスト・ランド
98P:「内山亜紀」画廊
100P: サザンクロス(笑)・ワールド
10P4: ジャンヌ・きせかえセット(作画:しのざき 嶺)

105P: From Stuff Room
106P:《Act.1》主要スタッフ座談会
112P:《Act.2》主要スタッフ発言集

118P: プラモデル・コレクション


冒頭の ジャンヌ/ラーナ/マリー のキャラ紹介及び経歴等のページは、表紙に「かがみ☆あきら」(故人)、ビーボゥ(大屋 正宏)、「みんだ・☆なお」(眠田 直)、「森野☆うさぎ」、「オーヤ☆舞」氏等の趣味全開のイラスト満載。

第19頁の「森野☆うさぎ」作画の鞭(ムチ)を持った黒レザー、胸V字カット、ヒモ留め水着姿の「マリー」には、当時の同人漫画誌の空気を感じます。
ロリコン漫画作家「内山 亜紀」初期稿にはオムツを履いた、どうみても5~6歳の女児にしか見えない小学生「ムツキ」という原画が掲載されていますが、もし採用されていれば、現在であれば放送倫理規準上大変なことになったと思われます。

締め切りの都合上、第3話までのフィルムしか使えなかった為、表題通りまさに作品冒頭を紹介した「プレビューガイドブック」の内容で、ムック本に不可欠な作品網羅性には問題があります。

具体的には、作品後半の主要キャラクター「ムジカ・ノヴァ」の決定デザインの画稿は掲載されてませんし、作品後半に登場するメカのデザイン画は、辛うじて「オーロラン」のカラー3形態図はあるものの、未掲載メカも散見され、当然ながら各話エピソードも掲載されていません。


総じて当時の第1次ロリコン同人作家ブームにあやかり作品を盛り上げようと、設定資料や第1話~3話のフィルムから早まってデッチ上げた『商業同人誌』の域を出ない作りですが、参加同人漫画家の描き下ろしイラストは豪華ですので、同人イラスト集としては興味を持たれる方も居るのではないでしょうか。


一方で本書の資料本としての価値は、主要スタッフ座談会にあります。

ゾル軍逃亡兵「サイフリート・ヴァイス」視点で物語る『白土 三平』氏作品「カムイ伝」風の初期構成・脚本案の記述、本作が脚本家デヴューの「川崎 知子」氏や「庄司 奈穂子」氏の貴重な写真露出、「鳥海 尽三」(故人)の座談会に於ける思想を垣間見せる貴重な発言記録が資料本としての評価点でしょう。

また模型ファンにとっては、3クール予定が2クール未満の23話に短縮された影響で、遂に発売されなかった 今井科学(株)開発の主役可変戦闘車輛《陸戦ロボット》「完全変形 1/48 スパルタス」、さらには LS、有井製作所 の「シルフィード」、「キマイラ」戦闘機に加えて輸送機や艦艇まで企画されていた試作木型を、粗末な白黒写真ながら巻末にて確認出来るのも未発売モノや、当時のキャラクター模型に郷愁を感じる利用者には入手価値があると思います。