原題:INVICTUS
公開:2010/02/05
製作国:アメリカ
上映時間:134分
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、パトリック・モフォケン、マット・スターン
ひとつの願いが、
ほんとうに世界を変えた物語。
Story: 1994年、マンデラ(モーガン・フリーマン)はついに南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。いまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の残る国をまとめるため、彼はラグビーチームの再建を図る。1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに向け、マンデラとチームキャプテンのピナール(マット・デイモン)は、一致団結して前進する。(シネマトゥデイより)
ジョン・カーリン原作のノンフィクション小説を映画化した作品。マンデラ大統領時代、南アフリカで開催されたラグビーのワールドカップでの南アフリカ代表チームの活躍を描く実話をもとにしたお話。製作総指揮にモーガン・フリーマンの名前が。
イーストウッド監督にハズレなし・・・今回もやはりその通りだった。
長い間投獄され1990年に釈放されたマンデラさん。その後南アフリカ初の黒人大統領に就任するのですが、アパルトヘイトが撤廃されても白人と黒人との対立や経済的な格差はなかなかなくならないもの。マンデラ大統領にとっては、祖国がひとつになることが一番の願い。そこで1995年にアフリカで開催されるラグビーのワールドカップが祖国がひとつになれるチャンスと考えるわけです。
ちょっと前に『マンデラの名もなき看守』というアパルトヘイト時代の1968年から釈放される1990年までを描いた作品を観たので、マンデラさんに対して最初から感情移入が出来たのが良かったです。だって今回、まさにその直後のお話なんですもん。
マンデラさんのひとつひとつの言葉に納得させられます。投獄されつらい目にあっていろいろ思うところはあったと思うのに、国のために選んだのは“赦し”。すばらしい人だ。それはすべて祖国が平和で国民が皆ひとつになるため・・・。
人々の心の変化が丁寧に描かれていることもあって、お隣の方がちょいと睡魔に襲われたらしい。大統領のひとつの願いが弱小チームだった選手たちの団結力が高まり、国民の心も動かしていきます。スタジアムの観客もそうですが、車のラジオで試合中継を聞いてた警察官(?)と黒人の少年との変化がとても印象的でした。
スプリングボクスの主将、フランソワ・ピナールを演じたマット・デイモンが、いつもより身体がボリュームアップしててビックリ~。かなり鍛えたんですね~。派手な役どころではなかったけれど主将としてチームを引っ張っていく姿がとても良かったです。
クリントおじさんったら本当に感情の盛り上げ方がうまい。気づかない程度に盛り上げていって最後にぐわぁーっと感動がきましたからね。しかも題材を選ぶのがうまい。スポーツ映画でもあるし、社会派でもあるしヒューマンドラマでもあるしといろいろな要素が詰まった作品ですね。
エンドロールで本物のユニフォーム姿のマンデラさんの姿が映し出されてちょっと感動。また流れる楽曲も素敵でした。特に歌詞がすばらしい~。またしても余韻の残る素敵な作品でした。早々と今年の上位になりそう。
飛行機の機長何するんですかの行為はホント?
一歩間違ったらどえらいことに・・・
ネルソン・マンデラ南ア・第9代大統領、現在91歳。
どの俳優に自分を演じてもらいたいかとの質問に、モーガン・フリーマンと答えてたらしい。ご覧になられたのでしょうか。
※2010/01/28、TOHOシネマズ 試写会にて
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