【THE ROAD】 2010/06/26公開 アメリカ 112分
監督:ジョン・ヒルコート
出演:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロン、モリー・パーカー
父には息子が、息子には父が全てだった。
それぞれが、相手の全世界となって──。
文明が崩壊し荒廃したアメリカ大陸をひたすら南を目指して旅を続ける一組の父子を主人公に、飢えや寒さ、さらには人肉さえ口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限のサバイバルの行方と、そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、人間らしさを失うまいと振る舞い続ける...
世紀末もの。『ノーカントリー』のコーマック・マッカーシーの同名ベストセラーを映画化した作品。
文明が崩壊して荒廃しまくったアメリカ。でもなぜこうなったのかは説明されてません。似たようにひたすら歩く設定の『ザ・ウォーカー』より過酷かも。結構リアルに描かれてましたね。面白いとか感動とかはないけれど、悪くない・・・かな。
とにかく荒廃した世界をひたすら南に向かうもの。淡々としてますが途中、チンピラが現れて危険な目にあったりしてハラハラするところもあり。親子の向かう道はどんよりと重い曇り空、希望もなく一日一日を生きるのが必死。
飢えや寒さと戦い、悪人から身を守りながらの極限状態での暮らし。父親は息子に人間らしく生きることを教え、善人と悪人をよく見極めることが重要と教える・・・んですが、目の前の老人に優しくなかったり、誤ってる盗人に容赦ない仕打ちをしたりして、息子はちゃんとわかってましたね。父親のほうが教えられてるかも。
最後に現れる家族はちょっと唐突な感じがしました。リアルな感じを描いているのにうまくいくかいっ!! 後を追ってたのなら早く声かけてよ~。もしかして父子が地下食料倉庫みたいな所で暮らしてた時に来てた?犬がいる。とか言ってたし。だとしたら慌てて立ち去らなくても良かったね。
ヴィゴ・モーテンセンさんの絶望的な演技が良かったのと、文明が崩壊する前の、何でもないようなことが~幸せだったと思わされる作品でした...。
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