2020/09/25公開 日本 124分
監督:内田英治
出演:草彅剛、服部樹咲、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖
最期の冬、
母になりたいと思った。
STORY:新宿のニューハーフショークラブで働くトランスジェンダーの凪沙。ある日、育児放棄にあっていた親戚の少女・一果を預かることに。待ち合わせ場所に現れた一果に“好きで預かるわけじゃない”と言い放ち、一方の一果も叔父だと思っていた凪沙の姿に戸惑いを隠せない。互いに理解し合えないまま始まった奇妙な共同生活。そんな中、街で偶然バレエのレッスンを目にして強く惹かれる一果だったが.. (allcinemaより)
親から虐待されている親戚の少女を預かることになった主人公が、ぎこちない共同生活の中で徐々に絆を結んでいく姿を描いたヒューマン・ドラマ。監督は『下衆の愛』『獣道』などの内田英治。
つよぽんのトランスジェンダー役に興味を持って鑑賞。
とっても切なく繊細で美しい作品だった。
いやーほんと、つよぽん頑張ったよ。トランスジェンダーという難しい役どころを見事に演じ切ってた。素晴らしい演技だった。泣けた。
一果の母親は本当に酷い母親でイラッとする。凪沙は一果をしぶじふ預かるんだけど、次第に母性が芽生えてきて少しずつ変化していく。一果も最初は無口で全く感情を出さない子だったけどバレエを習い始めてから少しずつ変化が出てきた。全く合わなそうな二人だけど、この共同生活は意味のあるものだったんだよね。
つよぽんの凪沙はほんと自然だった。途中、一果のために髪をバッサリ切っていつものつよぽんの姿になるのに違和感を感じるほど。演じているというより凪沙そのものだったように感じた。本当の母親になろうとまでする姿にじーんときたし、ラストは自然に泣ける。
登場人物たちがそれぞれ複雑な悩みをを抱えていて、その心情をとても丁寧に繊細に描かれていたのが良かった。観終わった後に余韻が残る。新宿の夜の街とバレエシーンの真逆さが印象的。タイトルの意味も感じ取ることができた。
一果を演じた服部樹咲ちゃんはオーディションで選ばれた演技未経験とのこと。でもバレエは経験者で小学校の時に名古屋のコンクールで1位になったこともあるんですね。今回の役はハマり役で演技未経験なのが活かされた感じがするかな。
観て良かったと思う作品。
鑑賞日:2020/09/25
素敵な作品です。
とても素敵な作品ですのでぜひご覧になってください。
何かあのシーンは少し淋しくなるんですよね。
凪沙でいる草彅剛の方が良かったというか、男の草彅剛にはこの作品の中では戻って欲しくなかったというガッカリ感があるというか。
それらも全て草彅剛さんの演技力の素晴らしさなんでしょうね。
あまりにも役になりきってるせいか普段の彼の姿に違和感という不思議な現象。
>凪沙でいる草彅剛の方が良かった....
私もそう思いました。
本当に演技力のすばらしさを実感した作品でした。