山村有佳里のミュージック+プラス

お手紙・暦彩館@有暮れのアリア


先頃 お話をいただいて、拙著「有暮れのアリア〜歴史を受け止め、今奏でる〜」を寄贈させていだいた京都府立 暦彩館(旧府立総合資料館)よりご丁寧に御礼状が届きました。
ご購入いただいた読者の方々から感想のお手紙やメッセージを頂いたり、旧友が緊急事態宣言下に読むね、と写真を添えて書いてくれたり、一人一人の感想や気持ちに感謝しています。
名古屋の書店で面陳で置いてあった、
とか、5枚に渡ってほぼ各章の感想を綴ってくださる方、
18歳のまだまだこれからの人の"今"の感想などを送っていただいて嬉しく思います。

また、メッセージでも、外国に憧れはあるけれど、海外に一度も行ったことがない、という方からもとても良い本に出逢えてうれしかったとコメントをいただいたことが、私も嬉しかったです。
外国に行ったことがある人、行ったことがない人、
音楽愛好家の人、そうでない人、
子育てをされて親目線・家族目線で読んで下さる方、逆にそこはフラットな感覚で「読み物」として愉しんでくださる方、と様々で、どの角度からの感想も興味深く思っています。

音楽でも本でも自分の想いを言葉にして表わすのが苦手な方もいらっしゃると思います。
ただ、多少稚拙な表現でも「本当」の気持ちならよく伝わるし、
例えばそれは、コンサートに来てくれた子供の生徒に「どうだった?」と聞くと
「なんか、なんか、・・・すごい、って思った・・」って、一見何が凄いと思ったかはわからないけど(笑)、「本気」で伝えようとしてることは伝わってきます。
演奏家や作家でなくても、本気の「ありがとう」と「ごめんなさい」は違う、というのは皆普段からある経験としてわかるのではないでしょうか?

だから、やっぱり、私はその人が私の演奏を聴いて、本を読んで、妙に「簡潔」(きちんとした感想をわかりやすく簡潔に表現するとは違う意味の)に感想を言ってくださるより「単純」な表現でも「本当にそう思った」という言葉に温度を感じさせていただく事ががやはり嬉しいです。

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