山村有佳里のミュージック+プラス

「でも」を越えた先には。



先日の記事で書いた、

"よくある同じ課題を出されているのに結果が出る人と出ない人の差ってこれです。"

長く吹奏楽をしてきたけれど  ある日、
「フルート」が上手くなる事、ただしく音楽を理解しながら上達すること、に気づいた人、のお話。

薄々そこを避けて通れないんだろうな、先生の言ってることはわかるけど…
でも、でも…
その「でも、でも…」を越えて、受け入れてやってみると、「音楽」が見えて、
景色が変わります。

生徒さん。今はバロックのソナタに取り組みながら、この練習を続ける事で楽曲の奥深さ「どんどん色んな事が潜んでいるのがわかって面白い!」と目をきらきらさせて、最初は爆音で、演奏家から聴いたらそれは「フルートの音じゃない音」も柔らかく、フルートらしい上品な音色に。

私「ねえ、今のあなたの吹き方で、かつて演奏していた吹奏楽のソロ、曲を演奏する?」
生徒さん「ああ、全然違う吹き方でアプローチするでしょうねえ(しみじみ)」


「吹奏楽」が上手くなりたいのか、
「フルート」が上手くなりたいのか?
フルートが上手くなったら吹奏楽も上手くなるよ。
というより、その時には楽曲への向かい方が
変わる事でわかる事があります。
吹奏楽もオケも楽しいし、私もかつての部活少女。
だって、吹奏楽は「音楽」ではないの?
東京佼成(TKWO)も市音もそれぞれの「楽器」が上手い人の集まりだよ。
もちろん、オーケストラも。

指定された課題を正しく理解して、素直な気持ちで取り組んでみて下さい。
これを読んでいる人がどんな年齢で、どんな受け止め方をする人か、はそれぞれですが、
何か、思うことがある人は変わるチャンスです。
もちろん、それは人によってタイミングは異なるとは思いますが、この考えが必要になる人には必ずその機会は訪れます。



お盆の法要も終えて
今夜は京都は五山の送り火ですね。
こちらのご住職、秋野等氏は陶芸家で、その母秋野不矩(あきのふく)氏は近代画家です。

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