江戸川乱歩はミステリーを「犯罪に関する難解な秘密が、論理的に、徐蕨に解かれて行く径路の面白さを主眼とする文学」と定義した。
これはまさに相手の駒の動きを予測し、理詰めで解き明かす将棋の勝負と類似している。
事実、推理作家には将棋好きが少なくなく、題材にした作品も数多い。
本書は文壇の実力派たちによる白熱の名人戦九局を収めた傑作アンソロジー!
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
・・白熱の名人戦九局!・・とか言われると、将棋を知らないド素人は
少々腰が引けてしまいますが、そういう心配はいらなかったですね~。
気軽に読めるミステリーになっています。
一番興味深く読んだのは、山沢晴夫作「金知恵の輪」
舞台となっているのは大阪。
地下鉄谷町線、文の里駅。平野駅。阿倍野や美章園、梅田に北花田。
とってもなじみ深い駅ばかり!
著者はぜったい大阪の人だろうと検索してみると
北野中学か高校かの出身で、生涯アマチュア作家として役所勤めをされていたとか。
お仕事をしながら本格物のトリックを駆使したミステリを書き続けておられたのかなあ。。
専業にしないことで商業ベースに乗らず自分の好きなミステリを楽しんで書けることを
選ばれたのかもしれないし。。
勝手な想像ですがね。
「将棋道場殺人事件」斎藤栄作 に登場する有名らしい詰将棋
「階登詰」将棋盤を斜めに走る駒がとても美しい!
将棋ド素人なりに楽しめる要素がたくさんありました。
今ちょうどネットフリックスで、チェスの天才少女のお話
「クイーンズギャンビット」を見ていますが、将棋とおなじように
「封じ手」ってあるんですよね!
藤井四段が初めてで少し戸惑っていたニュースをみたので印象に残っています。
将棋もチェスも何十手何百手先を読むゲーム・・ただただすごいなあと感心するばかりです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます