ライフ
2019-07-12 | 読む
アルバイトを掛け持ちしながら独り暮らしを続けてきた井川幹太27歳。
気楽なアパート暮らしのはずが、引っ越してきた「戸田さん」と望まぬ付き合いがはじまる。
夫婦喧嘩から育児まで、あけっぴろげな隣人から頼りにされていく幹太。
やがて幹太は自分のなかで押し殺してきたひとつの「願い」に気づいていく――。
誰にも頼らず、ひとりで生きられればいいと思っていた青年が
、新たな一歩を踏み出すまでを描いた胸熱くなる青春小説。
以上は、いつものごとくアマゾンからお借りした内容紹介です。
この著者ものは 「ひと」 「ひりつく・・」 たぶん三冊目。
すごく短いセンテンスで日常の瑣末な、いえ、瑣末は嫌みではなく
とっても大事なことで、
ていねいに拾って綴られる物語は、まるで
熱い夏、そうめんをすすっているような・・・
いくらでもスルスル食べれます。
ちょっとした薬味がさらに食欲をそそり、
その薬味は、主人公カンタさんのまわりにいる人たちでしょう。
二階の戸田さんや、大家さん、コンビニのアルバイト仲間のおばさん、
喫茶店のオーナーばあちゃん、などなど・・。
さりげなく優しくおだやかで、たまにちょっとメモっとこか!・・くらい
感動的な言動で、そうめんを美味しくしてくれて、
どこのでもいそうで、しかし、実はいない!というような(笑)
この著者の本を読んでると、自分でもこのくらい書けそうな気になりますが
ぜったいマネできないリズム感ですね。
力が抜けて心地良いです。
ただし、内容紹介はちょっと盛り過ぎやろ^^
ほとんどの人は胸熱くなどなりません。
それに「押し殺してきたひとつの願い」って、それほどの事でも
ない気がします。
タイトルの「ライフ」それに、この表紙・・
正々堂々としてて、ちょっと気恥ずかしくなるのは
何故かなあ~♪
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