パネラーとして、いすみ市・都市整備課長の菰田和男さん、千葉県中小企業家同友会・代表幹事の笹原繁司さん、千葉県商工労働部経済政策課・政策室長の篠崎千尋さん、千葉市中央地区商店街協議会・前会長の鈴木喜久さん、日本共産党・大門実紀史参議院議員から発言がありました。司会は、小松実県議。それぞれの立場からの発言がありましたが、こうした団体や行政が一同に会することは、大門実紀史さん曰く、他にはないそうです。
千葉県の中小企業の振興に関する条例の紹介がされましたが、中小企業のみなさんの本音を聞くことをすすめ、「課題は何か、課題の解決にどう取り組んでいるか、解決に向けて障害となっていることは何か」を視点に、地域勉強会を42回開いて意見を聞き、元気戦略の策定につなげていったとのこと。その過程でも研究会を開き、随時意見を聞いたそうです。私も先日の一般質問で、過程が大事ということを訴えましたが、まさにその通りのことがやられています。
商店街の状況も、バブル期に若い人が外に出て行ってしまったことで、商店街が空洞化してしまって街のかたちが変わっている中で、「地域活性化のために自分たちで考えていかなければならない」として、前会長は「前向きに考えていかなくては」とその意気込みを語られていました。
大門実紀史参議院議員は、「いまのヒドイ実態になったのは国の輸出の経済政策の間違い」とキッパリ言い切りました。構造改革による非正規雇用への置き換えや大企業への優遇税制で、結局は庶民増税と収入減・購買力低下になったと話しました。いままで政府は様々なカンフル剤をうってきたが、「賃金を上げる」や「経済を地域内で循環するものにする」という発想の転換が必要との発言がありました。
また、中小企業のみなさんは、地域に根ざした活動をされていることに改めて気づかされました。こうした経済情勢の中で、悔いのないように経営されていることが、元気な中小企業の事例紹介の中でも分かりました。
2時間半では時間が足りないくらいで、各パネラーから30分ずつでも聞きたいくらいの中身でした。とても勉強になり、元気の出るシンポジウムでした。
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