昨日8日に毎月1回のペースで日本共産党中央委員会で行なわれている理論活動教室に参加しました。第4回目は、マルクスの読み方・恐慌の運動論です。「資本論」の2つの側面は、古典派経済学の継承と科学的な仕上げ。資本主義社会の没落と未来社会への発展の必然性の解明です。この「資本論」の歴史について、第1部が1867年に刊行されるまでの10年。恐慌論について、「貨幣資本の循環」の図式で、恐慌の可能性を示しています。この図式の中に労働者が2回出てきて、まずは労働力を売る、そして生産された商品を買うということです。この図式については、大学でマルクス経済学は1人の教授しかいなかったのですが、恐慌の根拠となる要素について学んだことを思い出しました。今回の恐慌の運動論である「活気・繁栄・過剰生産・恐慌・停滞」という資本主義経済の生活行路の確立、「利潤率の低下の法則」の放棄、資本主義の生産力の発展を正面から捉える経済学の立場確立の3つの発見が、資本主義観の大転換につながったとしています。
2008年のリーマンショックに見られたサブプライムローン問題を例に、金融資本が購買力のない労働者に住宅を買わせるために特別のローンを組ませ、不良債権を含む証券を特別な金融商品に作り上げていった「架空の需要」は、マルクスが解明したことが力を発揮しています。
学んだことが点だったものが、今回の教室で結びつきました。「資本論」は学生時代に第2部まで読んだのですが、第3部の前で終わっています。もう一度、「資本論」とその草稿についても読まないとと反省です。
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