今日午前9時半に、千葉市役所に環境副大臣が訪れ、指定廃棄物の長期管理施設の詳細調査候補地の選定結果についての千葉市の申し入れへの回答がありました。千葉市長あての回答では、「環境省としては、市長村長会議等での議論の積み重ねを踏まえて決定した選定手法に則り、県内18カ所に分散して一時保管されている指定廃棄物を1カ所に集約することにより、施設の監視、補修、緊急時の対応をより確実に行うことができ、安全性をさらに高めることになることから、この方針を堅持したいと考えています」としています。一度決めた方針を覆すことは容易ではないことは、当初から想定されていました。
これに対し、市長からは「詳細調査の受け入れはできない」と回答しています。
長期管理施設に関する懸念事項等についての環境省の考え方もあわせて示されていますが、その内容は、これまで複数回行われた地元・市民説明会で出された市民の疑問や懸念に答えているもので、何ら変化はありません。例えば、地震に対しては「長期管理施設は、コンクリートで二重に囲んだ構造の堅固な施設であり、首都圏で想定される最大クラスの首都直下地震にも耐え得る施設にします」「周期の長い揺れが考えられます。(中略)施設の高さは低く、また剛性の高いコンクリート構造物であるため、周期の長い振動による影響はほとんどないと考えられます。さらに地下に設置する施設は、周囲の地盤と一体となって揺れる」などとして、「安定している」との見解を示しています。
また、人口密集地であることや海からの近接性の問題については、市民からの疑問に答えるものとなっていないと考えます。
「安全な施設を造ります」と言っても、市民の納得や理解は得られるものではありません。
最後は市民の声です。「白紙撤回」を求める声や「反対」の声にもとづいて、千葉市として対応することが必要です。
写真は、以前も掲載した東京電力千葉火力発電所と敷地(緑色)です。
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