仕事開始から2日経過しましたが、クリニックは連日多くの患者さんが来院されました。
特に目立つのは、年末年始で帰省された息子さんや娘さんが、高齢のご両親に久しぶりに会って気づかれるパターン。
つまり、物忘れの発覚ですね。
電話やLINE越しでは、その変化に気づかず、接することで気づかれる方も多いようです。
私が働くクリニックでは「認知症」の相談に来られたときは以下のような診療の流れをとっていますね。
①予診(看護師が本人、家族にそれぞれ話を聞く)
②長谷川スケール(簡易テスト)
③医師の診察
④画像検査
⑤本人(MMSEなどの追加検査)
ご家族(MEDE-C)
⑥結果説明
⑦看護師からの後フォロー(薬の説明、介護認定等のサービスの説明等)
ザッと、このような流れになります。
数年前から道路交通法の法改正に伴い、高齢者の方の運転免許更新時の認知検査が義務化されましたよね。
この認知検査で、物忘れのチェックが入り、医師の診断書がないと免許証の更新ができないといわれ、診断書希望で受診されるケースも増えましたよ。
いずれにしても、医療側から一つお願いしたいのは、物忘れのご相談に受診される時、必ず普段の様子が分かるご家族の方と来ていただきたい。
高齢者様ご本人様だけで来られても、正しい聴取もできませんし、お薬が必要な状態であっても、お薬を処方することができないのです。
ご家族からの聴取と、治療に向けてのフォローアップは、本人・ご家族・福祉・病院との連携が必要です。
もし、ご両親に物忘れの兆候があり、病院受診をしたいとお考えであれば、ご家族様は病院へ送り出すのではなく、是非ご一緒に来院していただきたいと思うのです。