負け犬さんのぼやき日記〜殺陣と日々の日常と〜

世間的には負け組かもですが、日々満喫して生きています!そんな日々のちょっとしたことを書いていこうと思っております!

最近の稽古事情

2021-02-09 18:13:00 | 殺陣
緊急事態宣言継続中。
前回とは違い、時間短縮にはなっていますが、稽古は出来ています。
(施設の閉館が早まったため、稽古時間が一時間程短くなっております。)

それでも稽古出来るだけありがたい事です。

本来なら、身体の使い方の回路を作るための基本から入り、最後に殺陣作品をつくるという流れになるのですが、今はその時間が無い。
一時間という時間の貴重さを改めて感じているわけですが…

という事で、今は殺陣作品づくりをメインとし、そこをより丁寧にじっくりと行う事にしています。
また稽古時間が戻った時に、改めて基本的な身体の使い方の稽古に戻れば、それはそれで有効でしょうし、これが結構私も含め、ベテラン勢にとって有効な稽古となっています。





本的に言葉を使わない殺陣の表現は、身体が雄弁でなければなりません。
ましてや今はマスク状態!
顔の表情も使えないわけで、より身体の表現がどうなっているかがシビアになります。

この状況下で自分の課題がより一層浮き彫りになりました。
気持ちはつながっているつもり
でも身体の表情は止まっている
結果、表現がブツ切れになっている

表現は技術ですね。
いくら本人が
『お芝居しているもん!』
と言い張ったところで、見ている方にそれが伝わらなくてはゼロと同じ。
だからこそ、よりよく見せる、見せ方の技術が不可欠になる。





面白いもので、そこは新人さんもベテランも平等ですから、短いながらも濃い稽古時間を共有出来ているようです。

ボツボツまわりでは動き出している舞台もあります。それは本当に嬉しい事です。
一時期は、本当にこのまま舞台なんて出来なくなるのでは…という危機感を持っていましたから。

和太刀として考えた時に…
早く公演をやりたいという思いは常にありつつ、何となくの肌感覚なんですが、焦ってはいけない気がしています。
使わせて頂いていていた劇場が無くなった事もあり、どういう形で公演を再開するのかの模索は続けていますが、今は各自のレベルの底上げを徹底する時期かな~と。

どこかで諦めている自分はいないかと考えた時に…
先日、美容院に行ったのですが、やはり髪をバッサリ切る気にはなれず(笑)
むしろ今までより伸ばしているくらいで。
殺陣をやるときに、これは個人によるのですが、私は髪が長い方が状況によって縛ったり、おろしたままにしたり出来るので、勝手が良いんですね。






そんな手前勝手なある意味くだらない部分からも自分の気持ちを再確認しています。

舞台はもう出来ないもしれないと思った去年の夏頃は本当にバッサリ切ろうとしていましたから。
この時は美容師さんにとめられました。
単に似合わないからだと思われます(笑)


久しぶりの薙刀!

2020-12-08 16:21:13 | 殺陣
先日の稽古で久しぶりに薙刀を持ちました





何年ぶりでしょうか(笑)
和太刀のライヴ公演を定期的にやるようになってからは、会場の広さの関係で、とても長物を扱う広さではなく…
意識してではないのですが、いつの間にやら遠退いてしまっていました

もともとは薙刀、大好きなんです!
サボり魔の私ですが、薙刀ともなると平気で何時間も素振りをしていたり、稽古で行き詰まっても、何故か薙刀だと行き詰まっている事そのものも楽しめたりして

遠い昔、年に1〜2回山で合宿をしていた時。参加者全員、最低1本は芯の作品をやっていたのですが、自分の作品の際にひたすら薙刀をやり続け、周りから『また薙刀やるの』と呆れられていました。





映画『必殺仕事人4』の真田広之さんと藤田まことさんの最後の1対1。
その真田さんの薙刀に夢中になり、そこから和太刀の公演や合宿で、『道成寺』や『淀君』をモチーフにした作品等々、
薙刀の作品をたくさんやらせてもらいました。

しかし稽古スタートすると…
思いとは裏腹の大パニック🌀😱
こんなにも何も出来ませんか
落ち込むを越えて笑ってしまいましたが



稽古の最後に一本薙刀で芯をとらせてもらったのですが…
稽古動画を確認すると、おそらく…なんですけど、薙刀を握り続けていた約10年前よりも、動けているように思いました
(先ほど10年ほど前の舞台の映像を確認しましたが、喫茶店にいなかったら悲鳴をあげるくらいのボテボテのヨチヨチ…)
もちろん手放しで誉められたものではありませんよ(笑)
あー、これは…と思うところももちろんありますが、少なくとも冷静に分析出来る。良くなっているところもあり、でも刀や小太刀の時も悩まされるクセに頭を抱えたり…
ただ短めの作品とはいえ、一本通して流れが見えたのは大きいなと思えました。

殺陣や日本舞踊等日本文化のありがたさですね。
年齢に関係無く、稽古してきた分は多少なりとも積み上がっていたようです。
それがわかっているならもっと稽古しましょう、私





何となく、まだ次の公演へと向かいにくい状況が続く中。
そして世の中を見ても、何を信じたら良いのかわからず、いつ何があるかわからない不安な状況の中。

あえて先を見過ぎず、今この瞬間瞬間に出来る事に全力を向けるしかなく、それが先を引き寄せる原動力になればなぁと思っています。












どこまで続くか、この戦い…

2020-11-17 15:12:00 | 殺陣
予想もしなかったこのウイルス禍。
まだまだ尾を引いている現状です。

正体がわからなかった『新型コロナ』というウイルスがもたらす病状の恐怖から始まった混乱。
ですが、今はこの『新型コロナそのものの恐怖』ではなく、『この恐怖が生み出してしまった風潮による弊害』があまりにも大きいと思います。

思えば緊急事態宣言中のパチンコ店への攻撃から始まり、飲食店やカラオケ店へ…
この混乱の中で、身近な所でもたくさんのお店が無くなりました。

そして、芸事の世界もその一つです。
特に、直接お客様に会場に足を運んで頂き、生で観て頂く演劇やライブは今も試行錯誤の中の戦いが続いています。
お客様と直接対面するため、確かにリスクは大きい。
ただ、根拠の曖昧な、それでいてガチガチの基準の中での戦いは、実際存在するのかわからない何かと戦っているような終わりの無さを感じてゾッとする事もあります。





少し前になりますが7月の終わり、劇団四季のコロナ禍の中での公演再開への戦いを追った番組内で、専門家監修のもと、飛沫の可視化の実験を行っていました。
発声の基礎を身につけた役者さんの飛沫は、舞台上と同じ声量でも前に飛ぶことはありませんでした。多少の飛沫も前には飛ばず、御本人の足許へ落ちるだけだったのです。
プロの技術とはこういう事だと改めて思います。





それに関しては思い当たる節がありました。
和太刀の稽古が再開し、殺陣中の発声を
届く声で、なおかつ、このご時世、前に唾が極力飛ばないようにする発声を模索していたのですが(そもそも、唾が飛ぶ発声は喉を痛めやすいですし)
腹式で、自分の身体の中に筒を意識してより脳天から声が出ている事を再度意識し直したところ、多少高い声にはなりますが、響く声が出て、尚且つ今や稽古中も外せなくなっているマスクが、自分の唾であまり濡れなくなっていました。

和太刀としては、今はご時世の流れを睨みつつ、公演再開の時期と形を模索しています。これまでも公演をうつという事は戦場に出る事と同じだとは思っていましたが、ここからはよりその意識が必要になるんだろうなぁと思います。

幸いにも、今新しい方も増え、御一緒に稽古を重ねる中で、一つ一つの技術を再度見つめ直す事が出来ています。





この時間が花開く時を信じて…






この歳のおばちゃまには、なかなか重い、一年近く…という時間に対する愚痴もありつつですが(笑)













和太刀Youtubeのこと

2020-10-27 17:01:38 | 殺陣
和太刀Youtube。
太刀廻り集団『和太刀』 - YouTube

2011年から始めました
始めた当初から考えると、スマートフォン等の進化もあり、随分便利になったものです。

定期的に公演を行うようになったこともあり、2016年秋頃から何となく動画の更新もしなくなっていましたが、このウイルス禍でなかなか公演が出来なくなった事もあり、再開しております
6月の自粛開けから現在までに稽古で作った作品を20本ほどあげており、今後も定期的に動画アップをしていく予定です


スタートした当初は舞台の映像や合宿での作品もあげていましたね。
そして、稽古で作る作品とはいえ、動画作品を作る日を決めて、着付けをして臨んでいた時期もあります。



(↑5年前の動画…荒さもありますが、今見ると思いきりの良さもあり…)


今は、特にアップ用の作品づくりの日を決めるわけではなく、稽古で、あげても良いかなというものが出来た時に動画アップをしています。
そろそろ、着物で動きたい欲求も出てきていますので、着付けをして作品を作ろうかという話にもなってきておりますが

通して作品を追っていくと、その時期その時期にこだわっていたものやテーマみたいなものが出ていて面白いものです。
そして…それなりに歳も重ねたなぁと思ったりもして(笑)

ほとんどの作品をノー編集でアップさせて頂いておりますので、芯、絡みともに全体を見て頂けるかと思います

早く舞台で、観にきて頂いた皆様の生の感想を感じたいところですが…



その準備稽古も兼ねて、動画アップ出来るものを作り続けていこうと思います。





お時間があるときに、チラッとでもお運び頂けますと幸いです🙏




新しい相棒\(^^)/

2020-10-13 20:03:23 | 殺陣
本日、稽古の相棒が増えました

小太刀の木刀です
新しい道具をおろす時にドキドキワクワクするのは変わらないものです(笑)
しょっちゅう買い換えるものではありませんし、長いお付き合いになるものです。

先代は貸してしまったまま返ってこなくなってしまったのですが…
誰かのもとで活躍してくれている事を祈るばかりです。

このウイルス禍で体術の稽古が出来なくなってしまいました


(↑完全にしくじっている写真しか残っていませんでした…)


身体意識の回路を組み替える、刀を扱う身体の土台を作る大切な稽古なのですが、相手の身体に触れる事が避けられない稽古なので、今は控えざるをえません

そこで今は型の稽古を通しての身体の回路づくりの稽古に重きをおいており、久しぶりに小太刀の稽古にもなりましたので再度購入する事にしました。

昔の日本人の身体意識は学べば学ぶほど奥が深く、気が遠くなりそうになる事もありますが、一方でいわゆる『運動神経』と言われるものとは全く違うので、
この歳になっても身体が変わっていく面白さがあります。





公演という具体的な目標を定めにくい状況が続いておりますが、今はじっくり身体を練り直して、色々な作品にもチャレンジする期間として腰を据えていこうと思います