負け犬さんのぼやき日記〜殺陣と日々の日常と〜

世間的には負け組かもですが、日々満喫して生きています!そんな日々のちょっとしたことを書いていこうと思っております!

浅草

2020-09-05 19:04:01 | 日記
今日何気なくテレビを見ていたら、
バラエティー番組のロケ場所が浅草でした。
ちょっと前まで、外国人観光客の皆様の人気観光スポットで、平日に行っても多くの人で賑わっていた浅草。
テレビ画面上で見た浅草は、もちろん、かつてほどでは無いのでしょうが、少し活気が戻ってきているような気もしました。


殺陣をやる上で欠かせない刀・着物・足袋等々の購入で、長年浅草にはお世話になっております。
主には公演前に衣装や小道具を探しにいきます。
ネット通販もあるのですが、特に刀は自分の目で確認して買わないと、お客様の前で刃合わせをしたり、ふるものですから、間違えて飾り用のものを買ってしまうと大変です





そして、だいたい本番直前の時期に行くので気持ちも引き締まり、恒例のお店散策でその日気になったお店に入って栄養補給(笑)をするのが定番です


1月末の公演の前も、毎度お馴染みの浅草買い出しへ行きました。
いつも刀を購入しているお店に行くと、
『演劇用の刀を作っている大手の業者さんが撤退する事になっちゃってね。
今まで通り商品が入ってこなくなりそうなんだよね…』
そのお店の刀は丈夫で使い勝手も良く、私だけではなく、和太刀のほぼ全員がそのお店の刀を愛用していたので、これにはかなり驚きました。








そして、よく主に扇子を買っていたお店がかなり縮小されていました。そこは、日本舞踊の道具や和装の肌着等々も取り揃えられていて、便利なお店だったのですが…
お店の方に伺ったところ、ご主人が身体を壊されて、在庫を売り切ったら完全に店を閉めるとの事でした。





そういえば何年か前に、やはり舞台でよく使っていた和傘が数が少なくなってきたとお店のがおっしゃっていましたっけ…

少しずつ…少しずつ…
何かが変わり初めているのかもしれません。
もちろん、その変化を完全に否定は出来ません。その変化の恩恵を受けて生活しているのも事実です。

ただ、この数ヶ月。
このウイルス禍がその変化に拍車をかけてしまったようにも思います。
変化そのものを吟味し、選択していくのなら良いのです(そうやって現在に至るのですから)。
ただそこに、『ウイルス禍の恐怖』というフィルターがかかってしまっていることがむしろ怖い事だと思うのです。

生きている限り、変化はあるものです。
その変化を正確にとらえて選択していく
事、そして受け継がれているものの意味を考えて大切に(長年受け継がれているものにはその理由があります)していきたいと思うのです。

また久々に浅草に行きたくなりました。
近々公演は出来ないけれど、行けば何かしら大切な事を感じさせてくれる街なので。