負け犬さんのぼやき日記〜殺陣と日々の日常と〜

世間的には負け組かもですが、日々満喫して生きています!そんな日々のちょっとしたことを書いていこうと思っております!

どこまで続くか、この戦い…

2020-11-17 15:12:00 | 殺陣
予想もしなかったこのウイルス禍。
まだまだ尾を引いている現状です。

正体がわからなかった『新型コロナ』というウイルスがもたらす病状の恐怖から始まった混乱。
ですが、今はこの『新型コロナそのものの恐怖』ではなく、『この恐怖が生み出してしまった風潮による弊害』があまりにも大きいと思います。

思えば緊急事態宣言中のパチンコ店への攻撃から始まり、飲食店やカラオケ店へ…
この混乱の中で、身近な所でもたくさんのお店が無くなりました。

そして、芸事の世界もその一つです。
特に、直接お客様に会場に足を運んで頂き、生で観て頂く演劇やライブは今も試行錯誤の中の戦いが続いています。
お客様と直接対面するため、確かにリスクは大きい。
ただ、根拠の曖昧な、それでいてガチガチの基準の中での戦いは、実際存在するのかわからない何かと戦っているような終わりの無さを感じてゾッとする事もあります。





少し前になりますが7月の終わり、劇団四季のコロナ禍の中での公演再開への戦いを追った番組内で、専門家監修のもと、飛沫の可視化の実験を行っていました。
発声の基礎を身につけた役者さんの飛沫は、舞台上と同じ声量でも前に飛ぶことはありませんでした。多少の飛沫も前には飛ばず、御本人の足許へ落ちるだけだったのです。
プロの技術とはこういう事だと改めて思います。





それに関しては思い当たる節がありました。
和太刀の稽古が再開し、殺陣中の発声を
届く声で、なおかつ、このご時世、前に唾が極力飛ばないようにする発声を模索していたのですが(そもそも、唾が飛ぶ発声は喉を痛めやすいですし)
腹式で、自分の身体の中に筒を意識してより脳天から声が出ている事を再度意識し直したところ、多少高い声にはなりますが、響く声が出て、尚且つ今や稽古中も外せなくなっているマスクが、自分の唾であまり濡れなくなっていました。

和太刀としては、今はご時世の流れを睨みつつ、公演再開の時期と形を模索しています。これまでも公演をうつという事は戦場に出る事と同じだとは思っていましたが、ここからはよりその意識が必要になるんだろうなぁと思います。

幸いにも、今新しい方も増え、御一緒に稽古を重ねる中で、一つ一つの技術を再度見つめ直す事が出来ています。





この時間が花開く時を信じて…






この歳のおばちゃまには、なかなか重い、一年近く…という時間に対する愚痴もありつつですが(笑)