Yuri’s Diary

<オペラ歌手 新宮由理の公式ブログ>
歌と笑顔…感謝の日々・・いつもありがとう♪

忘れてはいけない3.11への想い。

2022-03-11 13:57:00 | 歌うたい♪
今日は3.11
あの日のことは今でも鮮明に覚えてるし
忘れてはいけない‥

自分が育った福島が
私が知る福島ではない姿になっていき今でも帰れない、一緒にいられないそんな状況が続いているところもある。

震災があった翌年の夏、中学時代のクラスメイトが私を探して連絡をくれた。彼女はその当時は東松島に住んでいて津波からギリギリ逃れられたというお話を聞いた。

私のことがとても気になり検索してみたら歌を歌っていることを知った‥と。探してくれて本当に嬉しかった。

彼女が経験した話はとてもとても悲しいものだった。

でも、彼女は私と連絡が通じた事でやりたいことができた!と‥それが高齢者福祉施設でコンサートを開くこと。だった。

『家族で出かけることができない、
家族皆で一緒に過ごせる時間を
作ってあげたい』

震災を経験し家族との別れを経験し
たくさんの辛い経験をし‥
そんな彼女の思いやりある行動で
歌える場所を探してくれたおかげで
私は数年に渡って東北を中心に
高齢者福祉施設や病院で歌ってきた。

どの施設もはじめは表情がない皆さん‥
でも、コンサートの中盤から
手拍子や笑顔や歌声が響いてくる。
歌と共に浮き出る記憶の奥底にある思い出は
奇跡的な心の浄化をするんだと思った。

でも、石巻、東松島の高齢者福祉施設で歌ったとき‥
この時だけは様子が違った。

その当時、新しい街に復興されつつあるも
少し車で走るとまだまだ津波の爪痕が残っていた。
私がお伺いしたのは仮設住宅に囲まれた高齢者福祉施設だった。会場に入って皆さんの表情、様子を見て
私は一気に自信がなくなる‥今回はどんな懐かしく素敵な曲を歌ったとしてもお役にたてないのではないだろうか‥と。
それだけ街も人々も泣いているようだった。

地震や津波の映像、
皆さんが力を合わせて復興する姿
それをサポートする人たち‥
それを見るたびに
自分の不甲斐なさを
いつも感じてしまう。

私の第二の故郷
東北、福島に何ができるのだろうか‥

歌う事しかできないけど
コロナが落ち着いて
またお役に立てる機会が訪れますように。

合掌。

‥‥‥‥‥‥

今日は私のラジオ放送日
本当ならこのようなお話をしたかったけど
うまくお話をまとめきれなく‥
ブログに投稿することを選びました。

ラジオではいつもと変わらなく
能天気にお話してます😊

今回は『カイト』を流します。
嵐の曲を私がカバーして歌ってます。

そのカイトには‥

頑張る人を尊重して、応援したい
忘れてはいけない感謝の気持ち
が、込められている‥。

何気に難しい曲を書く米津玄師さんの曲で
それをを嵐が5人で歌ってるこの曲を
私一人で歌っています。

‥よかったら聴いてください。

新宮由理のSing song♪
第2金曜日23時
(CIMS Friday内の番組)

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