今日の本紹介

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本紹介10「R帝国」

2020-10-29 09:31:00 | 日記
中村文則氏著「R帝国」。この本は端的に現代における社会構造と問題点を指摘している。日本は徐々にディストピアになりつつある。政府の在り方や思想。人間の本質や世界の真相をギリギリまで風刺追求した著者渾身の警鐘作。

「朝、目が覚めると戦争が始まっていた」

『R帝国』の感想

 社会風刺がものすごかった。文章全体から著者である中村文則氏が、社会をよく見て考え、憂いていることが伺える。
 数年後もしかしたらこうなるかも、と空恐ろしくなってしまった。
 これはSF小説であると同時に後の社会の教科書、未来予想図である。今の中高生は夏休み課題ではなく、これを1冊読んだ方が良いと思う。いずれ自分達の背負う未来と想定して。


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本紹介9「読書する人だけがたどり着ける場所」

2020-10-27 13:36:00 | 日記
今日、10月27日は読書の日ということで、いかにもおあつらえ向きな本を紹介します。
著者の斎藤孝氏は東大で教鞭を執る傍ら膨大な書籍を読んでいるそうです。その研究成果をメリット、デメリットに分けて力説しています。
しかし、レビューにも書きましたが、本は読みたい人が手軽に楽しみながら読めばいいと思うので、意識し過ぎる必要はないと思います。
とはいえ読書がもたらすメリットは凄まじいので皆さんにも是非読んでいただきたいです。

『読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)』の感想

読書をすることによるメリットがおよそ列挙されています。逆に本を読まないことによる損害、活字離れへの危惧、憂愁がこれでもかと言うほど列挙されています。
本を読むメリットが凄まじいことは個人としては嬉しいですが、読書が苦手な人にとっては耳が痛いかもしれません。本は読みたい人が気軽に楽しんで読めばいいと思うので、デメリットについてはあまり意識しなくてもいいと思います。

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本紹介8「パラシュート」

2020-10-25 14:37:00 | 日記
 今日、10月25日は、民間航空記念日だそうです。なので少しでもそれに近い作品を紹介したいと思います。
自分達の考えが及ばないところで、日常が侵食される恐ろしさを見せられた気がしました。
 何だかんだ言っても平凡な日常が1番幸せだということを実感した1冊でした。

『パラシュート (幻冬舎文庫)』の感想

山田悠介の真骨頂。島でのサバイバル生活はまるで自分が体験しているようでした。映像が頭に浮かび、感情移入しやすかったです。

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本紹介7「ロートレック荘事件」

2020-10-24 09:14:00 | 日記
メタミステリーの代名詞、筒井康隆著「ロートレック荘事件」。色々な意味で紹介不要。メタという逆転の発想を極度に追求した作者渾身の意欲作。こんな手法があるのか!と思わずにはいられないでしょう。

『ロートレック荘事件 (新潮文庫)』の感想

おそらく初見でこの物語の真相を突き止めらる人はいないだろう。何しろ作者の叙述トリックやミスリードが上手すぎる。正にフィクション小説という既成概念を見事に破壊した作品である。そして最後の一文、「どうか僕を死刑にしてください」は今でも鮮明に覚えている。

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本紹介6「どこよりも遠い場所にいる君へ」

2020-10-23 11:16:00 | 日記
いつもダークサスペンスばかりなので、たまには青春系小説を紹介します。これには続きがあるので是非読んでいただきたいです!続編小説はまた後日紹介します。

本土から離れた離島での解放された高校生活。その最中突如出現した特異点。その名は七緒。
今から46年前、1974年から来たという七緒との出会いは徐々に周囲の人間関係を変えていく。そして主人公は...
 
過去と未来が交錯する、一夏の青春を描いたボーイミーツガール!


『どこよりも遠い場所にいる君へ (集英社オレンジ文庫)』の感想

和希と七緒の一夏の思い出は一瞬の出来事だったに違いない。従って読み終わるのも一瞬だった。

過去と未来が交錯する展開は某人気アニメーション映画を彷彿させるが、伏線やディテールが重厚で大変面白かった。読めば自分も島の住人の1人になったような気がして今でも思い出深い作品。

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