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思考実験「鏡像世界における右ねじの法則」

2021-10-17 17:36 文章に手を入れました。

今わたしたちがいるこの世界では、電子の動きと電流の向きは互いに逆の関係になっています。
そして今、この世界で、上から見て電子が時計回りに回転したら、すなわち電流が反時計回りに流れたら、上方向にN極、下方向にS極が現れます。
これが右ねじの法則です。

じゃあ鏡像反転した世界で、上から見て電子の鏡像粒子が反時計回りに回転したらどうなるでしょう?

鏡像電子の電荷はプラス。それが反時計回りに回転します。
これだと、こちらの世界でいう電流は反時計回りになるので上方向にN極、下方向にS極が現れるように思えます。
しかし、これは多分違います。

その理由は、鏡像世界で電磁気力を媒介する量子は鏡像光子だからです。
そうなると、上方向にS極、下方向にN極が現れるはずです。

電子の動きと電流の向きは互いに逆という関係が、鏡像世界での鏡像電子と鏡像電流の間でも成り立つのなら、このときの鏡像電流の向きは時計回りです。
そして前述のように、上方向にS極、下方向にN極が現れるのなら、鏡像世界でも右ねじの法則が成り立っているように見えます。
しかし、これも多分違います。

鏡像世界では磁極の呼称も入れ替わっているはずです。
そうなると、こちらの世界ではS極と呼ばれる磁極は鏡像世界ではN極と呼ばれ、こちらの世界ではN極と呼ばれる磁極は鏡像世界ではS極と呼ばれることになります。
そうなると、鏡像電流と、それが発生させる鏡像世界における磁界、すなわち鏡像磁界との間には、左ねじの法則が成り立っているように見えるはずです。
しかし、これも多分違います。

鏡像世界では、磁極の呼称が入れ替わるように、右と左の呼称も入れ替わると考えるのが自然に思えます。
だとするなら、時計回りは反時計回りと認識され、反時計回りは時計回りと認識されるはずです。
そうなると、ここまで思考実験してきた鏡像電流の向きは、鏡像世界では反時計回りと認識されるはずです。

そうすると、鏡像世界においては、鏡像電流と鏡像磁界との間に右ねじの法則が成り立ちます。
これをもって、この思考実験での結論とします。
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