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読了しました。
人と関わることを忌避した少女はある日一線を越えてしまう……
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。
人と深く関わることを疎ましく思い、それを忌避している少女。
その少女の友人は、ある日、少女に言う。
「ねえ。僕達……親友だよね?」
そう言った友人の瞳には、強い意志が宿っているのを少女は感じた。
そして……
自死の描かれた作品です。
主人公の少女は周りの人たちに対して距離を置いています。
それは、周りの人たちが少女に対してうわべだけで、あるいは義務感だけで付き合っていると感じているから。
でも、それは真実なのか?
少女の周りの人たちは、ほんとうは誠実に少女に対して接しているのに、少女にはそう受け取れなていないだけかもしれない。
いや、少女はそんなことも含めて、自分の生きる世界が嫌になったのかも知れない。
「本当のところ」はどうなのか、物語りからそれを読み取ることは、わたしにはできませんでした。
話者(視点)を多角的にすれば「本当のところ」を深く描くことができたかもしれません。
しかし、それをすると物語が薄っぺらくなってしまう危険もあります。
あえて「本当のところ」を明示的に描かない。
そうすることで、読む側に余韻が残る。
ひょっとしたら、それが作者の意図なのかもしれません。
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