https://syosetu.org/novel/215306/
読了しました。
人と妖怪との全面戦争後、妖怪に人が支配された世界。そこで生き抜く少年と少女の物語り。
今回は「#RTした人の小説を読みに行く」企画による読書です。
この作品の文字数は14万字強で、しかも未完です。
今回の「#RTした人の小説を読みに行く」企画では「10万字程度以下で完結済みの小説」を募集しました。
この作品はその規定を外れています。
ですが、今回は特別にこの企画の対象とします。
かつて、人と妖怪の共存を目指した人物がいた。
その人物によって均衡が保たれていた世界。
しかし、その均衡は破られた。
勃発する人と妖怪との全面戦争。
そしてやってきた妖怪が人を支配する世界。
そんな世界で生き抜く少年と少女。
やがて彼らは、世界がこうなった理由にたどり着く。
作者の熱意がとても良く伝わる物語でした。
こう言う物語りを書きたいと言う思いがとても強く伝わってきます。
ただ、以下に述べる2つの点により、ダイジェストを読んでいるような印象を受け、物語世界への没入感が弱かったです。
1.話者(視点)が登場人物たちから一歩下がった位置にいる
この物語はテレビや映画館でアニメを見ているような描写になっています。
シナリオ等ならそれでもいいのですが、小説だと作品世界への没入感が薄れます。
2.場の描写が短い文章や単語で済まされている
詳細に描かれている場面もあるのですが、登場人物たちがいる部屋の描写などがあまりありません。
また例えば、ある技は「粒子砲」という単語で済まされており、それがどんな技なのかあまり描写されていません。
時間経過や場面展開も短い説明文で済まされていて、時間の経過や場面が変わったことを意味する描写が少ないです。
作品への強い熱意が感じられるだけに、上述した点は気になりました。
とても難しいことなのですが、この物語が主人公の一人称で書かれていると、もっと感情移入でき、感動できたと思います。
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