歯科医物語

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下痢について

2023-02-24 00:24:49 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について


 
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 リンパ浮腫

2023-02-23 03:58:19 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について
概念・定義
 リンパ管の発生異常や傷害によってリンパ還流障害が起こり,毛細血管から漏出した組織間液がリンパ管の輸送処理能力をこえて組織間隙に貯留した状態と定義される.したがって,心不全や腎不全など全身疾患による浮腫や深部静脈血栓症など静脈還流不全による浮腫とは区別される.
分類
 リンパ浮腫は,その原因により一次性(特発性,原発性,本態性)と二次性(続発性)に分類される.
1)一次性リンパ浮腫:
リンパ浮腫の原因となる疾患や既往が不明なものである.発症には,リンパ管の低形成あるいは過形成が関与していると考えられる.一次性リンパ浮腫は,発症時期と遺伝子異常の有無によって細分類される(表5-19-1).
2)二次性リンパ浮腫:
悪性腫瘍,感染,外傷やリンパ節郭清,放射線治療など何らかの疾患あるいは疾患の治療が原因で,リンパ管の閉塞や損傷を起こし,その結果としてリンパ浮腫を生じたものである.発生頻度は,二次性リンパ浮腫がリンパ浮腫全体の80~90%を占め,原因として医原性が最も多い.





 a)医原性:子宮癌,卵巣癌,前立腺癌や膀胱癌などの手術で,骨盤内のリンパ節郭清が行われると,リンパ節やリンパ管が消失するため,下肢のリンパ還流が障害される.同様に乳癌で腋窩リンパ節の郭清が行われると,上肢のリンパ還流が障害される.また放射線治療後にはリンパ管の線維化が起こり,リンパ還流が障害される.
 b)悪性腫瘍:悪性腫瘍のリンパ管への直接浸潤やリンパ節転移によってリンパ管が閉塞し,リンパ還流が障害される.
 c)感染:リンパ管炎やリンパ節炎が繰り返されると,リンパ管の閉塞をきたす.蚊を媒介して侵入するフィラリアは,リンパ管内に寄生し,直接的なリンパ管の構造破壊と炎症による障害を起こし,リンパ管を閉塞させる.
病期分類
 現在,リンパ浮腫の病期分類として国際的に認められたものはないが,一般的に用いられている病期分類を表5-19-2に示す.
診断
 浮腫の原因となる疾患を念頭におきながら,基本的な診察(問診・視診・触診)によってリンパ浮腫と他疾患を鑑別する必要がある.問診では,悪性腫瘍の有無とその治療歴,蜂窩織炎・動静脈疾患・整形外科的疾患・外傷の既往歴,運動麻痺の有無に留意する.視診では浮腫の左右差(両側性・片側性),静脈疾患の有無,皮膚の色調変化(色素沈着,発赤,チアノーゼ)の有無を観察する.また,過角化・多発性疣贅・箱状趾などの進行したリンパ浮腫に特徴的な所見の有無も観察する.触診では,皮膚温の上昇(炎症性疾患)・圧迫痕・皮膚硬化(皮膚をつまむことができるか)の有無を観察する.





検査成績
 リンパ浮腫の確定診断に有効な血液検査や尿検査はないが,鑑別診断のため血清蛋白濃度の低下,肝・腎機能異常,甲状腺機能異常,炎症所見の有無を確認する.
 画像診断として患肢の超音波検査,リンパ管シンチグラフィ,蛍光リンパ管造影法が用いられる.超音波検査では,リンパ浮腫の確定診断はできないが,静脈疾患との鑑別には非常に有用である.リンパ管シンチグラフィは,放射線同位元素により標識されたコロイド(ヒトアルブミンなど)をトレーサーとして皮下に注入して,経時的にリンパ還流状態を観察する検査で,国際的にリンパ浮腫の確定診断法として推奨されている(図5-19-1).蛍光リンパ管造影法はインドシアニングリーン(以下,ICG)がアルブミンと結合してリンパ管に取り込まれることを利用しており,皮下注射したICGを赤外線照射により励起させてリンパ還流状態を観察できる.





鑑別診断
 四肢に浮腫をきたす疾患を鑑別する必要がある.一般的に全身性浮腫は両側性に認められることが多く,局所性浮腫は,片側性に認められることが多い.リンパ浮腫も上肢では乳癌が原因となることが多いため,ほとんどが片側性であるが,下肢では30~40%が両側性である.
合併症
1)蜂窩織炎:
リンパ浮腫の約半数に合併するといわれる.患肢の発赤・熱感・疼痛など炎症所見を呈し,しばしば38℃をこえる発熱を認める.発症した場合には,安静とし抗菌薬投与を行う.
2)リンパ漏:
患肢に創ができた場合にリンパ液が漏れだすことがある.創感染を併発すると難治性となる.創処置に加えて圧迫処置を行う.
経過
 外科的治療が奏効する症例もあるが,一般的には,リンパ浮腫は完治させることが困難で,生涯にわたって治療を継続しなければならない疾患である.原疾患として悪性腫瘍を有するもの以外の生命予後は良好である.
治療
 有効な薬物療法はなく,保存的治療として,スキンケア・用手的リンパドレナージ・圧迫療法・運動療法による複合的治療(complex physical therapy)が行われる.保存的治療の無効例には,リンパ管細静脈吻合術を主としたリンパ管再建術が試みられることがある.




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“大腸がん”になったら人生はどう変わる?

2023-02-21 08:10:45 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について
“大腸がん”になったら人生はどう変わる? 危険因子や生活方法を名医が徹底解説!






写真提供: 現代ビジネス
---------- 大腸がんの最新治療、トイレの変化、人工肛門など、あらゆる疑問に名医が答える決定版! 『名医が答える! 大腸がん 治療大全』より、Q&A形式で気になる疑問をご紹介。今回は、大腸がんの危険因子や、大腸がんになると人生はどう変わるか、などを徹底解説。 ---------- 【画像】「大腸がんかもしれない」と思ったら…

大腸がんは悲観的な病気ではない

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 「大腸がん」と診断されると、大腸の一部を切りとることになり、治療後は食事やト イレに大きな影響が出ると感じる人が多いのではないでしょうか。なかには、人工肛 門になることをイメージして、不安を抱く人もいるかもしれません。  確かに、大腸がんの治療では、手術後の生活がどのように変化するのかを、事前に知っておくことが大切です。手術直後から数ヵ月間は排便に変化が起こります。下痢しやすくなったり、頻便といって、日に何度も便が出ることがあります。そのため、食事で消化のよくない食品の摂取をひかえるなど、多少の注意が必要です。  ただし、そういった生活上の注意が必要なのは一定期間です。手術から半年もすれば、たいていのことは落ち着き、生活に制限がかかることはほとんどなくなります。  がんといっしょに直腸を大部分切りとり、人工肛門をつくった人も、基本的には同じです。手術のあと、人工肛門のケアに慣れるまでは食事や入浴、運動などに注意が必要ですが、やはり半年もすれば、生活は落ち着いてきます。  以前とまったく同じ生活ではないとしても、きびしい制限がかかるわけではありません。ストレスの少ない、快適な生活を送ることは十分にできます。  大腸がんは、けっして悲観的な病気ではないと私は思っています。実際、私が診察している患者さんたちには、明るく前向きにすごしている人が大勢います。

大腸がんの危険因子は何ですか?







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 大腸がんは、大腸の粘膜にがん細胞が発生し、それが増えてかたまりになったものです。遺伝的要因や危険因子が加わると、がん細胞が発生しやすくなります。危険因子には、次のようなものが考えられています。  ● 加齢 大腸がんの患者さんは40代から増え始め、加齢に伴って増加します。  ● 食生活 赤身の肉やソーセージなどの加工肉といった、動物性たんぱく質や動物性脂肪のとりすぎが、発がんに影響するといわれます。また、野菜や海藻など食物繊維の摂取が少ない人は、大腸がんの危険が高くなる可能性があると考えられています。  ● 運動不足 運動は、大腸がんのリスクをほぼ確実に下げることがわかっています。一方、デスクワークなどで座っている時間が長いと腸の動きが緩慢になるため、便が大腸にとどまる時間が長くなり、がん細胞が発生しやすくなると考えられています。  ● 喫煙、過度の飲酒 どちらも、大腸がんのリスクを確実に上げることがわかっています。とくに喫煙は、大腸がんだけでなく、すべてのがんの明らかな危険因子です。  ● 肥満 具体的には、BMI25以上の人が肥満とされます。とくに、おなかがポッコ リしている人は、大腸がんが発生する危険性が高いといわれています。 ほかにも、職場や家庭のストレスも、発がんに影響するのではないかといわれてい ます。  ● 遺伝的な病気や大腸の病気 多くの大腸がんは、とくに持病などのない人にも発生しますが(散発性大腸がん)、血縁者に大腸がんの患者さんがいるなど何らかの遺伝的要因が考えられる場合もあります(家族集積性大腸がん)。 また、生まれながらの原因で大腸がんが発生しやすい人がいます。そのなかに「家族性大腸腺腫症」や「リンチ症候群」もあります。リンチ症候群は、大腸だけでなく子宮内膜、卵巣、胃、小腸などにがんが発生しやすい体質で、大腸がんの平均発症年齢は約45歳と、若い年齢でがんが発生します。大腸がんでは約4%を占めます。 ごくまれですが、潰瘍性大腸炎のような炎症性の病気からがんが発生することがあります。また、数年もの長期にわたる難治性の痔瘻もがん化しやすいといえます。




大腸がんになると人生はどう変わる?
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 まずは大腸がんの治療後の生活について、自分の知識をチェックしてみましょう。(1)~(8)の〇×ガイドを見て、思い込みや誤った知識を正して、不安を取り除きましょう。 ---------- (1)手術後は便を少量しかためられなくなるが、食事の量は制限されない→〇 ----------  切りとる位置や大きさにもよりますが、大腸の一部をとったからといって、食事に厳しい制限がかかることはありません。便をためられる量が減るのは事実ですが、そのぶん、便がこまめに出たりします。食事の量に影響することは少ないので、安心してください。 ---------- (2)手術から数ヵ月間は、下痢や頻便になりやすい→〇 ----------  程度の差はありますが、大腸がんの治療では基本的に排便への影響が必ずあります。結腸がんは手術後数ヵ月間、下痢や頻便になりがちですが、後は落ち着きます。直腸がんでは肛門機能を温存した場合にやはり下痢や頻便があり、人工肛門をつくった場合には、排便のしかたが変わります。 ---------- (3)手術後は運動の制限があるが、室内でできることや軽い運動ならよい→× ----------  運動面の制限も、食事と同じでほとんどありません。術後数ヵ月間は激しい運動をさけたほうが安全ですが、その後はとくに制限は不要です。人工肛門をつくった人でも、おなかを圧迫する動き(柔道など)や、おなかに強く力を入れる動き(腹筋運動)でなければ、運動できます。 ---------- (4)大腸がんは、おなかを切らずに治せる。ただし、切ったほうが確実に治ることもある→〇 ----------  内視鏡治療であれば、おなかを切らずに大腸がんをとれます。ただし、内視鏡治療の適応となるのは早期がんの一部です。進行がんは、手術でがんをしっかりとりのぞいたほうがその後の経過がよいので、手術を選びます。治療法の選択については、ガイドラインが設けられています。 ---------- (5)肛門にがんができたら、肛門を切除して人工肛門になる。生活の制限はほとんどない→〇 ----------  肛門にできたがんを切除し、人工肛門をつくるのは正しい処置ですが、人工肛門をつくった場合に生活の大きな制限はありません。排便のしかたが変わり、運動や服装などに注意点はありますが、制限というより変化と考えてよいものです。 ---------- (6)人工肛門になりたくなくても、肛門近くのがんは、基本的に別の治療法は選べない→× ----------  がんの進行度や位置によりますが、肛門近くのがんでも、肛門機能を温存しながらがんを切りとる手術方法があります。その方法を選べる場合には、医師から選択肢が提示されるはずです。自己判断しないで、医師に治療法について聞いてみましょう。 ---------- (7)大腸がんの治療後は食事や排便などが変化するが、仕事を続けることもできる→〇 ----------  大腸がんになったからといって、仕事をやめる必要はありません。がんは命にかかわる病気であるため、退職を考える人が多いのですが、しっかりと治療すれば、その後も十分に働けます。ただし、定期検診が必要で、手術後に追加治療がある人もいるため、働きかたを見直したほうがより安心です。 ---------- (8)大腸がんの5年生存率は、比較的よい。とくに早期発見の場合、かなり期待できる→〇 ----------  統計によると、大腸がんの治療成績はほかのがんと比べて良好です。とくに早期がんの場合、5年生存率が高くなっています。手術後の再発がそもそも少なく、再発しても早期発見すれば、しっかりと切りとれます。治療後は医師の指示どおりに定期検診を受け、再発を警戒しましょう。



 
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愛媛県立中央病院   “歯のかみ合わせ”手術後10代女性死亡

2023-02-17 23:17:36 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について
県立中央病院 “歯のかみ合わせ”手術後10代女性死亡 医療事故認め遺族と示談「心よりお詫び」【愛媛】
2/17(金) 20:10配信


テレビ愛媛
去年2月、愛媛県立中央病院で歯のかみ合わせをよくするための手術を受けた10代の女性がその後、亡くなったことが分かりました。 病院は17日に会見を開き、医療事故であることを認めました。 愛媛県立中央病院によりますと、亡くなったのは県内に住む10代の女性です。 この女性は、去年2月に歯のかみ合わせをよくするための下顎の手術を受けました。 手術翌日にICU・集中治療室から一般病棟に移されたあと、吐き気や痛み、息苦しさを訴えました。 その後、容体が急変、呼吸困難となり、再びICUに移されましたが、手術から20日後に低酸素脳症のため亡くなりました。 愛媛県立中央病院・菅政治院長: 「心よりお詫びを申しあげたいと思います」 愛媛県立中央病院は17日、会見を開いて女性の死亡を発表。 内部調査の結果、手術や経過観察に問題は無かったものの手術後の発症に医師がより早く対応していれば命を救えた可能性は否定できないとして、医療事故を認めました。 女性の遺族とは示談が成立したということです。 愛媛県立中央病院は再発防止策として患者の容体急変にいち早く対応できるよう、去年10月から病院内の体制を変えたということです。 病院は「今後このようなことが起こらないよう、より一層努力する」と話しています。


 
 
 
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世界初の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術 中国・西安で実施に成功

2023-02-12 22:29:55 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について
世界初の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術 中国・西安で実施に成功

世界初の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術、西安で成功(2023年2月9日提供)。(c)CGTN Japanese


 


【2月12日 CGTN Japanese】中国北西部にある西安交通大学第一付属病院肝胆外科はこのほど、局部進行膵臓(すいぞう)がん患者の内視鏡下パルス電場腫瘍摘除術の実施に成功しました。科学技術の調査により、今回の手術は世界初の内視鏡下、パルス電場腫瘍摘除術であることが新たに確認されました。術後のバイタルサインは安定的で、胆汁ドレナージも問題はなく、回復は順調でした。この革新的な医療技術は肝胆膵腫瘍の診断・治療に新たな手段を提供することが期待されています。 





 手術を受けた患者は局部末期膵臓がん患者で、根治性手術の機会を失い、同時に閉塞性黄疸と糖尿病などの基礎疾患を伴うため、一般的な状況が悪く、化学療法に耐えることが難しく、通常の治療手段は有効に展開できませんでした。手術中のパルス焼灼過程は約100秒しかかからず、焼灼区の平均温度は40度だったとのことです。 

 



 この手術はアブレーション電極と腫瘍組織をより良く貼り付けることができ、パルスエネルギーの腫瘍局部での集束能力を大幅に高め、治療効果を著しく高め、手術創を減らし、腫瘍が針道に沿って播種する、あるいは出血、管壁穿孔などの合併症の発生を回避することができます。胃腸、呼吸、泌尿と代謝性疾患などの領域においても広範な応用の将来性があるとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News
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