エイズ患者だった女性を支えたダイアナ元妃のエピソードが明らかに
11/24(水) 20:11配信
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12月1日はエイズやHIVの蔓延を防止し患者に対する偏見の撲滅を目的とした世界エイズの日。それに先立ちエイズの啓発活動に熱心だったダイアナ元妃と縁のあるアメリカ人男性が元妃のエピソードを語った。
男性の名前はジェイク・グレイザー。彼の父はドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」の主役で知られる俳優のポール・マイケル・グレイザー。ポールの妻でジェイクの母エリザベスは1981年に娘を出産したときに輸血を受けたことからHIVに感染した。エリザベスはそのことを知らなかったために母乳を通して娘アリエルも感染、また1984年に生まれたジェイクもHIV陽性だった。
ダイアナ元妃が生前、エイズやHIVに関する正しい知識を広め患者に対する偏見をなくそうと活動してきたのはご存知の通り。エリザベスのこともサポートしていたという。エリザベスは闘病の末1994年に亡くなったが、ジェイクによると「妃は母が亡くなる年、頻繁に電話をかけてきてくれた」「ダイアナ元妃は友達として母を支えていた」。
アリエルはエリザベスよりも早く1988年に7歳で亡くなってしまう。エリザベスはこれに挫けることなく、残されたジェイクの命を救いたいという思いから子どものエイズ患者をサポート、治療法の研究を支援する「Elizabeth Glaser Pediatric AIDS Foundation (EGPAF)」を設立した。友達からエリザベスを紹介された元妃は彼女のこの熱意に共鳴していたそう。ジェイクは「元妃と母に共通するのは子どもへの愛と献身だった。共通の友達から紹介され仲良くなった」と語る。ちなみにジェイクとハリー王子は同い年。彼の従兄弟が所有するマサチューセッツ州のヴィンヤードで元妃とハリー王子、エリザベスとジェイクでバケーションを過ごしたこともあるという。そのときの写真も残っているとか。
「2人を結びつけたのは子どもたちを応援したいという思いと愛だった」と語るジェイク。ちなみに彼は今EGPAFの大使として活動、HIVに感染したアフリカの若者たちの支援や資金集めなどに取り組んでいる。ハリー王子もダイアナ元妃の遺志を継ぎエルトン・ジョンらとともにエイズやHIVへの偏見をなくすプロジェクトを続けているが2016年の国際エイズ会議で対面したことがあるそう。ジェイクは「未来のことは誰にもわからない。いつかエイズとHIVの撲滅を祝い、ヴィンヤードで再び王子と写真を撮れる日が来るかもしれない」と語っている。その言葉が現実となることを元妃とエリザベスも望んでいるはず。
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