【タデ藍~タデ科イヌタデ属】
藍の畑に小さな白い花が咲いていました。
ここは雲仙市小浜町 刈水地区
山に抱かれ海を見おろす静かな集落の中に
古民家を改装した「アイアカネ工房」があります。
畑で育てた藍や綿や
辺りの自然から採ってきた植物を使って
昔ながらの「紡・染・織」の手仕事をしている工房です。
珍しい鹿の皮の藍染を見せてもらうことができました。
染めては干し、乾かしてはまた染める
好みの藍色に染まるまで繰り返す
根気のいるお仕事でした。
アトリエショップの入口のガラスが
夏の色を映しています。
明け放した窓から涼しい風が入ります。
蝉の声も暑くないのが不思議です。
美しいインディゴブルーは
藍より出でて藍より青し
手仕事の優しい風合い
今日は主にはお会いできなかったけど
いつもの麦わら帽子がお留守番です。
最後に主の素敵なお言葉を
ご紹介させてください。
『自然の葉や枝、根が持つ多様な色合い
草木の生命が衣に宿る瞬間の美しさ。
五感を研ぎ澄ましながら、日々
紡ぐ、染める、織るという事。
そんな、かつて生きることとともにあった手仕事を
今の暮らしのなかに
お届けできたらと思っております。』