照りつける日射しと噴気と地熱…
昼間の雲仙地獄はやはり暑いです。
こんな過酷な環境の中でも
今を盛りと咲いていてくれたのは
シャシャンボ(小小ん坊)です。
晩秋につける実が青色で
小さいことから「小小ん坊」と
呼ばれるそうです。
この地獄地帯に群生して
初夏から順番に開花する3つの白花を
今年は全部見ることができて
区別がつくようになりました^^
「シロドウダン」(ツツジ科 ドウダンツツジ属)
5月中旬に開花
「ネジキ」(ツツジ科 ネジキ属 )
6月中旬に開花
「シャシャンボ」(ツツジ科 スノキ属)
7月上旬に開花
5mほどの大きなシャシャンボも多く
よく分枝して木陰を作ってくれています。
傍らにひっそり咲き残った
紫陽花の色が綺麗です。
立ち昇る地獄の白い噴気 …。
シャシャンボの木陰に
地蔵菩薩様がお座りになっていました。
目線の先に広がるのは
「大叫喚地獄」と「賽の河原」
今ある30程の地獄のなかで
一番活発に活動している地獄です。
路傍ではたくさんのお地蔵様を見かけます。
地獄の様子を静かに見守っておられるのでしょう。
夕刻になると気温が急に下がり
辺りの森でたくさんのヒグラシが鳴きだしました。
夜は窓を開けて涼しく眠ることができます。
明日の朝も ヒグラシの声で目覚めるでしょう…
都会の夏にない避暑地ならではの
贅沢な朝です^^