平安の時代から
千年変わらない姿が浮かび上がる
ここは極楽浄土…?
救いの光を放つ金色の阿弥陀如来様が
水面にも優雅に煌めきます。
「極楽いぶかしくば宇治の御寺をうやまえ」
末法思想の当時の人々にとって
まさに地上に出現した極楽浄土だったのでしょう。
平等院鳳凰堂の夜間特別拝観に行ってきました。
藤原摂関時代の唯一の遺構は
想像以上に美しい光景でした。
ここに言葉はいりませんね。
見上げると
燃える紅葉と鐘楼
深紅の水鏡
どちらが夢か現なのか
ふとわからなくなるような感覚になります。
至る所に灯りがゆらめいて
幻想的な夜の境内です。
今宵は至福の一夜です。
思えばライトアップのこの美しい御堂の姿は
当時の貴族も見ることができなかったのですよね^^
梵鐘・鳳凰・雲中供養菩薩像
多くの貴重な国宝をここ「ミュージアム鳳翔館」で
見ることができました。
平等院を後にして参道へ
お茶の香りの参道に
宇治情緒が漂います。
京都で夕食の予約を入れたので
後ろ髪惹かれながら
宇治駅に急ぎます。
今回の日程では宇治は夜しか来れなかったけど
源氏物語~「宇治十帖」を偲び
宇治川辺りを散策に
また訪れることを心に決めて…。