>この規定はお手盛り的な規定で実際には、形式的に過ぎないとされていますが、何も考えずにこの条文を読んだ方がよさそうですね。
百軒さんのこの意見は的を得ていると思います。
世界中の権力者が天皇に挨拶に来ます。オバマは天皇に深々と頭を下げています。習近平氏は安倍ではなく天皇にメッセージを送りました。この様な事を踏まえてこの条文を読むと、何だかスッキリ腹に落ちます。
日本国憲法を対話で学ぼう
【弁護士】 1項では,天皇陛下は国会の指名によって,内閣総理大臣を任命するということを定めています。
2項では,天皇陛下は内閣の指名によって,最高裁判所長官を任命するということを定めています。
内閣総理大臣が新しく誕生したときに,必ず,天皇陛下が内閣総理大臣を任命する場面がテレビで報道されるはずです。
ああいうのが国事行為です。
【生徒】 うーん,内閣総理大臣って,日本で一番権力のある人ですよね。
一番権力のある人を任命するというのは,なんか,政治的な行為みたいに思うんですが…
【弁護士】 それは,とてもいい質問ですね。
たしかに,「任命」というのは,「おまえに任せた。やってこい!」という,言ってみれば人事ですから,たしかに権力的な要素が本来はあるわけです。
【生徒】 やっぱり。
【弁護士】 ですから,もし,天皇陛下が自由に内閣総理大臣を選べるようであれば,それはたしかに政治的な行為です。
【生徒】 実際には,自由には選べないんですか?
【弁護士】 内閣総理大臣は,まず,国会で指名されるんですよ。
そして,国会で指名された人を,天皇陛下が内閣総理大臣として指名するわけですね。
国会で「指名」された人以外を任命したらダメなんですよ。 天皇陛下は,自分の選択で「任命しない」ということはできないんですね。
だから,この場合の「任命」は形式的で儀礼的な行為ということになるんですね。
【生徒】 なるほど。 最高裁判所の長官を任命するという行為も,「内閣の指名」した人を絶対に任命しないといけないから,形式的で儀礼的だ,ということになるんですね。
【弁護士】 そのとおりです。
Unknown (百軒)2016-05-31 13:11:00
そもそも憲法6条においても、総理大臣は天皇が任命することになっていますしね。
http://www.xn--vcs02wdldnpbczo.biz/kenpou/tennou/s_06.html
この規定はお手盛り的な規定で実際には、形式的に過ぎないとされていますが、何も考えずにこの条文を読んだ方がよさそうですね。
情報有難う御座います。
http://www.multilingirl.com/2015/04/blog-post_46.html
(以下転載)
この天皇陛下と習近平副主席の会見が行われたとき、日本のメディアは習近平はお辞儀をしなかったと報道しました。確かに、YouTubeで、”天皇陛下と習近平副主席” のように検索しても、お辞儀や会釈をしたような当時の映像はみれません。
そのような映像が仮にあったとしても、軽くお辞儀すらしていない部分を映したものだけで、意図的に軽くお辞儀した影が映っているところをカットしているのか、または最初から撮影していないかと、疑わざるを得ない。
習近平は、天皇に会って御辞儀をしなかったんですか? どうりで、エリザベス女王も、「昨年の中国の英国訪問時は、礼儀がなってなかった」と、ぼやく訳だ。