愛你一生一世!(2013.1.4)
アイ ニィ イーション イーシィ!(アァル リン イーサン イースィ)…発音、似てるべか??
新春ドラマ特別企画 『ダブルフェイス』 偽装警察編
2013年1月5日(土)夜9時 TBS系列全国ネット
お待たせしました!地上波初放送!
冒頭に、羽住英一郎監督の新編集による「潜入捜査編・ダイジェスト」がついた特別版としてお送りします!
…だそうです TBSテレビ『ダブルフェイス』HP
西島秀俊くんは、今年のNHK大河ドラマ『八重の桜』にも、重要な役どころで出演!
勢いが止まりませんね~
英陸は『八重の桜』、とっても楽しみにしております。
(総合テレビ1月6日午後8時スタート。初回74分)
この時代、咲いてみようじゃないの
大河ウオッチャー英陸としましては、大ヒットの予感
ここ2年、大河ドラマはちょっとはかばかしくありませんものね。
『江』は、脚本がちょっと…で、残念な結果。
昨年の『平清盛』は、人間関係が複雑すぎて理解されず、視聴率ワースト記録を塗り替え。
(それでも平均12%超えてるのね)
どちらも上り調子だった主役2人(上野樹里・松山ケンイチ)を、一挙に地の底に突き落とすようなことになってしまって…
お気の毒…
そのこともあり、さらに、今回の作品は「東日本大震災復興プロジェクト」の一環でもあるから、
絶対に失敗することは許されない…
物語は幕末から、明治。日本が大変革を迫られた時代。
NHKさんの意気込みは随所に見られるけど、とにかくまず配役が豪華!
セットがすごい!風景や戦闘場面など、大迫力!見事なCG技術!
そして、テーマ曲は“教授”坂本龍一!(…反原発活動もやってらっしゃいますね)
などなど…
詳しくは、NHK
まず、ドラマとして安心して見ていられること請け合い(作・脚本は『ゲゲゲの女房』などの山本むつみさん)ですが、
それと同時に、『八重の桜』には大事なテーマがあります。
もちろん被災地・福島の復興を願う、というのが一番なのですが、それだけでなく、
1.勝てば官軍、負ければ賊軍…どんなにか新政府に抑圧されてきた会津の、真実と正義を示すこと。
2.「ハンサムウーマン」と呼ばれた八重の、男女平等、そして人間としてなすべき生き様を描くこと。
ドラマの重要なキーワードが「ならぬことは、ならぬものです」
会津の子どもたちが身分を問わず教えられた、「什の教え」という戒めの中の言葉です。
基本的には儒学思想。
年長者を敬わなければならない、うそをついてはならない、卑怯なことをしてはならない…などの七カ条。
7番目に「戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ」と、あるのですが、
江戸時代だから、朱子学的思想として、これは仕方のないこととして、
これらをまとめたものが、「ならぬことは、ならぬものです」という一句。
この「理屈ではない、強い教え」が会津武士の気質であり、「私欲で道理を曲げない人間を形成した」
…と解説されております。
「私欲で道理を曲げない人間を形成した」…というのは、素晴らしいことですよね。
いつの時代でも、どんな場所でも大切なこと
でも、英陸としては、「理屈ではない」というのは、ちょっと引っかかる…
相手が、まだ理屈も何もわからない小さな子どもであれば、「駄目なものはダメ!」と、
親が強く言うことは必要でしょうね。
でも、ある程度成長したら、「なぜダメなんだろう??」と、考えられるようになることこそ、大事なんじゃないかな?
それで「やっぱりダメなんだ」と納得することもあるだろうし、どうにも理不尽な決まりがあることに憤ることもある。
主人公の山本八重(綾瀬はるかさん)は、男尊女卑の時代にあって、
女子に必要ないと言われた家業・砲術を習い、夫(新島譲)と肩を並べて歩いた。
さんざん「ならぬものはならぬ」と言われたのに、非難されても構わず自分の意思を通した…
キーワードが矛盾しているように見えますよね
これをどう取り扱うのかな?
他にもっと「ならぬこと」が起こって、それまでの「ならぬこと」を「なってもいいよ」に変えてしまうのか?
例えば「朝敵」の汚名を着せられた会津藩が、「義」のために新政府軍と戦わなければならなくなったから、
本来戦っては「ならぬ」女が、銃を持っても「いいよ」ってことになる…そういう理屈だったら、ちょっと残念。
英陸としては、「ならぬことは、ならぬ」は、「やらなければならぬことは、やらなければならぬ」なのだ、と思います。
だからこそ、最後まで徳川家に忠誠を尽くし、会津はすべての責任を引き受けた。
八重さんも戦った。
新しい時代に必要だから、英語を学んだ。教育が必要だから大学(同志社大学)を作った。
夫の後ろを歩かず、横に並んで歩いた。日清戦争、日露戦争では看護師として従軍した。
…スゴイ…
でも、気を付けなければならないことがある。
「やらなければならぬこと」が何か、を間違ってしまったら、大変
だからこそ、「ならぬことは、ならぬのです」
…人の道に反することは絶対にならぬ、「私欲で道理を曲げてはならぬ」
「義」に殉じた会津の悲劇が“美談”としてだけ語られ、
銃を持って戦った女性たちの勇ましさ、カッコよさだけに目を奪われては、「ならぬ」よね
本来、戦いたくなかった、戦なんてしたくなかったのだもの…
ドラマでは、はじめに、日々穏やかに暮らす会津の人々が描かれます。
美しくそびえる鶴ヶ城、田畑の豊かな実り、人々の笑顔…
それが崩され、人々の幸せが奪われることこそ、あっては「ならぬ」こと
新政府によって「朝敵」「賊軍」とされた会津ですが、
「京都守護職」に任ぜられ、京都の治安を守ろうとした藩主・松平容保は、
時の孝明天皇から、その「忠誠」を認められ、感謝状もいただいていました。
本当の意味で「尊王」だったのです。
そんな容保を新政府=薩長を中心とする勢力(元「尊王攘夷派」)は、孝明天皇亡き後、
まだ若年の天皇睦仁(明治天皇)を抱き込んで、「朝敵」にしてしまった…
その後、いわゆる「明治維新」は、東北や北陸など、新政府に抵抗した人々を置き去りにして、進んでいきます。
(「維新」なんて嫌いだ!)
会津や長岡の人たちは、どれだけ悔しかったことでしょうね。
いまだに、歴代総理大臣は長州=山口出身者がダントツですしね…
(安倍晋三首相の地元は山口4区さ~~~)
今度の大河は、「賊軍」として戊辰戦争を最後まで戦った人たちの、汚名返上の最高の機会になりそう
勝者とは逆の立場から幕末~近代を描くことは、とても意義のあることだと思う。
期待してます
期待してると言えば、一番期待してるのは綾瀬はるかさん。
輝いてるね~キラキラだね~
山本(新島)八重さんは、「幕末のジャンヌ・ダルク」だの、「ハンサムウーマン」だのと言われてますが、
当時の常識をひっくり返した女性だし、
普通の人から見れば、高慢ちきで、押しの強い、嫌な女でもあったんですよね。
「女傑」と言われる人たちは今もいますが、「あんな人にはなりたくないね~」と思う人も少なくない。
(誰とは言わないが、あの人とか、あの人とか…)
八重さんも、そんな感じの人だった可能性は十分あるんですよね
でも、それって、日本では女性が社会の中で、力を発揮するのがどれだけ大変かっていうことの証拠ではなかんべか。
普通の穏やかなタイプの女性が、普通に昇進して、普通に部長や社長や大臣になれる社会ならば、
がむしゃらに、しゃかりきに、またはエロエロに、ならなくたっていいのだ。
「世界経済フォーラム」が発表する「世界男女格差報告(Global Gender Gap Report)」
日本は2012年の順位で、調査対象となった135カ国中101位寒っ
前年98位だったのが、さらに下がってしまった!
詳しくは 男女平等度ランキング「男女格差報告 2012年版」【世界経済フォーラム】
この報告は、「経済」「教育」「政治」「健康」の4つのカテゴリと、
14の指標から男女間の格差が評価され、数値化されるもの。
日本は、「教育」分野の順位は高いですよ~
識字率・初等教育への就学・中等教育への就学(つまり高校までの就学状況)は世界1位
ところが、大学および職業専門教育への就学になると、なんと100位
健康寿命は、断然1位
一番低い数値が出るのは、経済部門、政治部門ともに、参加・進出状況や、幹部・大臣等への起用といった点
韓国の総合ランクは現在、日本より下の108位ですが、
今年女性大統領が誕生するから、2013年のランクは、日本をグーンと抜き去るかも…
「世界ランクと、実際の女性の幸せは別だ」という声もあるかもしれないけれど、
ランクが上位の国のほうが、日本より出生率ははるかに高いのだから、
女性が生きやすい社会を考えるうえで、やっぱり、このランクを無視してはならないのです
5年前の『篤姫』。
宮崎あおいちゃんが主演で、高視聴率とりましたね。
英陸も応援キャンペーンしてしまいましたが、やんちゃで、元気はつらつなお姫様が、好感持てた。
キャンペーン?!
でも、後半になると、上様にメロメロになっちゃって、薩摩おごじょの心意気をなくしちゃった。
篤姫の心情を、あまりに現代的に解釈しちゃって、
当時の女性の、凛とした覚悟が見えなくなってしまったな、と思うのです。
なので、今回の八重さんは、最後まで、凛として、自立した女性でいてもらいたい。
綾瀬はるかさんが演じるから、きっと嫌味にならず、
可愛くて、どこまでも前向きな「ハンサムウーマン」になると確信しております
メイキングなんか見たら、綾瀬はるかさんの真っ直ぐな瞳を見てるだけで感動しちゃう
「会津魂だべ」
もちろん、男優陣も楽しみ
西島秀俊くんは、八重さんのお兄さん、山本覚馬役ですが、
単にファミリーとして出るのではなく、準主役級。
幕末から明治にかけて活躍した学者であり、実践家です。
そして…
綾野剛さんは、悲劇の藩主・松平容保公!!
線が細くて、予告見てるだけでも、「義」のために必死に葛藤する若き殿の苦悩が伝わってくる
夫となる新島襄役、オダギリ・ジョーさんの出番は、まだまだ先みたい。
とにかく、2013年、英陸イチオシのドラマは、NHK『八重の桜』です
みんな、見てね~
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます
おお、ご主人様、会津の方!!
今年一年、会津は盛り上がるでしょうね~~
九州はやっぱり薩長土肥寄りの人が多いでしょうが、しっかり見てほしいな『八重の桜』
「八重の桜」は見ましたよ。うちの主人の実家は会津若松なんでね。鶴ヶ城も何度も行きましたし、日新館とか、飯盛山にも行ったことあります~~知っているところが出てきて、嬉しかったです。義姉や義母も喜んでるだろうな・・・
NHK見てると、新しい大河ドラマの予告がこれでもかってほど流されてて、
正直、予告編は食傷気味せございます。
けんど、出演者が福島を訪れる関連番組は、なかなか面白かったよ。
英陸は今までも敗者側について、知ってるつもりでいたけど、
やっぱりちゃんと理解してなかったなあ、と思わされました
ずっと、そう思わされる1年になるんだろな
歴史資料館には「什の教え」がでーんと張られていましたよ。
戊辰戦争の資料の説明文を見ていて思ったのが、会津側は俗に言う「官軍」のことを「西軍」と表記していること。
「官軍」であれば自分たちは「賊軍」になってしまう。
それはあくまで勝者にとっての歴史観。
我々は「賊軍」ではない、という強固なプライドとともに、
歴史っていわば相対的なんだよなあ、とも思ったのです。
幕末、いわば時代の先端で「維新」をおこなった長州、薩摩が、
100年後、山口、鹿児島、という日本のバリバリの保守反動県になってるんですからねえ。
権力を握ると保守化する、というのがよくわかります。