可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

劇薬?!『べらぼう』な大河が来た!!

2025年01月08日 | 大河ドラマ

今年はどっぷり江戸時代…

去年はどっぷり平安の世につかりまして、雅な女流文学の世界に遊ばしていただきました。

まだまだ浸っていたかったけれど、次なる大河も、文化隆盛の物語

両者の共通点は戦(いくさ)がなかったこと!

これぞ、文化発展の第一条件

今回は、出版業界を開拓して、江戸のメディア王となった蔦屋重三郎が主人公。

識字率が高まって、庶民文化が花開く。

蔦重役の横浜流星くんが、魅力的ですね。

威勢がよくって、スマート

さすが!と思ったのが、見得を切ってみせたとき!

空手をやってたからなのかな?すごく型が決まってる

楽しみいっぱいな大河!…のはずだけど…

やはり危惧されるのが、がっつりと吉原を描くこと…

今までも映画やドラマで扱われていたとはいえ、

日曜8時

子どもも一緒に観るであろう時間。しかも大河ドラマという枠…

当然エロコンテンツとして消費されてはならないし、

性加害の問題が、適正に処遇されないまま頻繁にニュースになる今、

吉原を取り上げて大丈夫なのか…

吉原の女性たちが借金のかたに売られてきたこと。

ものすごい格差の中、自由を奪われ、悲惨な境遇に置かれていること、

などは、しっかり説明されておりました。

そして、店の主人や女将の強欲…

英陸は「忘八(亡八)」っていう言葉、初めて知りました

彼らは、「仁義礼智忠信孝悌」という、『八犬伝』でおなじみの儒教徳目を

まるっと捨て去ってるわけで、

自分たちが非道の輩だってことを自覚して、商売してるんですよね

蔦重だって、「吉原の苦境を救うんだ!」つって奔走したとしても、

女性たちを、もっと売り込む助けをしてしまうことになるんで…

これを日曜夜8時に見せるって…

う~ん…やっぱり危険なんじゃないかな

…と思いつつも、「綾瀬はるかちゃん、異次元の可愛さ」

「蔦重がんばってるね」「流星くん、爽やかだわ

どっぷり江戸の情報には「なるほど…」と思いながら、面白く見てました。

吉原の扱いについても、無難に終わりそうだな、と安堵してたらば…

 

 最後に地獄がありましたね…

う~ん…

投げ込み寺に、うち捨てられた女郎たちの遺骸…

確かにショッキングで…吉原の非業を表現するには十分でしたが…

生身の裸をさらす必要はあったのかな…

簀巻きでよかったんじゃないかな…

やっぱ、今年の大河は、危険です…

脚本の森下桂子さんは、『仁』や『女城主直虎』を書いた方だから、信頼してるけど、

演出は、よっぽど慎重にお願いしたいものです

 

 でもね、

今回、楽しみなのは、源内さん

安田顕さんが、平賀源内を演じてくれるの、うれしい

昔むかし…1971年~72年、NHKで『天下御免』というドラマが放送されまして…

早坂暁さん脚本の痛快時代劇

っつーか、時代劇をはみ出したスーパー・エンターテイメントなドラマで、

英陸は夢中になって、見てました

山口崇さんが演じた源内さんがホントに魅力的で、

英陸の脳裏に「平賀源内ってすごい人!」ってイメージが焼き付けられたのでした

ナレーターが水前寺清子さんで、作中にしばしば登場したり、

突然出演者にインタビューしたり

実験的な演出だったのよね。

中野良子さんや林隆三さんなどの共演者も、のびのび演じてて、楽しかった~

あんな自由なドラマは初めてだったし、あのワクワク感 忘れられない。

さてさて…

『べらぼう』が劇薬だとして、その毒のせいで大河が瀕死の状態に陥るか、

それとも、奇蹟の快復を遂げるのか…

NHKさん、これ、相当な賭けですわよ

 


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