伸たまきさんが「獣木野生」だなんて名前に改名していたのを、今日はじめて知りました。
氏の「パームシリーズ」はシリーズ第24作にあたる「愛でなくⅩ」まで持っていました。
スケールの大きなテーマと予断を許さないストーリー。
登場人物があまりに魅力的過ぎて、読む人を選ぶだろうと簡単に推測できる、
稀有な作品群です。
もう10年ほど前に私の住む地方では単行本を見かけなくなり、
発表誌「WINGS](新書館)も見つからず、
あまりに壮大な内容であるため、作者が挫折してトンズラしたのかと思ってました。
したらば、なんと1997年に一度オーストラリアに移住して、
シリーズも一時中断していたとのこと。
昨年にはちゃんとシリーズの新作も発表されていたのですね。
ネットで調べて納得しました。よかった、よかった
やっぱり伸たまき(獣木野生)は偉大だ。
で、なんで仔仔の話に「パーム」かと言いますと、
私のホントにホントに勝手な感慨なんですが、
仔仔にはまっていく過程で、どうしても昔会ったことがあるような気がしてきました。
そしてある時気がついたのです。
「ああ、アンディだ。アンディは、本当にこの世にいたんだ」と。
「アンディ」とは、アンディ・ラウのことではありません。
まあ、これも妙な符号なんですが、
仔仔は子どものころからアンディ・ラウにとても憧れていたそうです。
といっても、ここでのアンディは、シリーズ中のキャラクター「アンディ」。
(シリーズ⑫『オールスター・プロジェクト』表紙の下段左)
右隣のジェームズとは、24時間以上離れていると、
お互い正気でいられなくなったり、体に致命的な障害が出たりするという
不可思議な番関係にあります。
子どものころ、ライオンと森の中で暮らし、俗世間を知らない極限の純粋培養少年です。
見てのとおりの美少年ですが、
芸術の才能があって、歌は歌うは、彫刻は彫るは、
俳優の素質まであるのです。
ホラホラ、どっかの可愛い子に思い当たるでしょう?
彫刻は彫らないまでも、いきなりデビューのドラマで
仔仔は「花沢類」という、特異なキャラクターを演じきりました。
もちろん初めてだからぎこちなさは見えましたが、
まったく臆することなく役になりきっていました。
まあ、見ててね、
「あ、こいつ自分が可愛いってよくわかって演ってるな」
というところがミエミエな場面もあるんですが、
本当に「潔い」、自然な演技は、天性の才能を感じさせました。
そして、歌。
甘い甘い、あまりに甘いソフトボイスに、すっかりやられてしまいました。
彼らのデビュー曲であり代表曲である「流星雨」は、
その楽曲そのものに価値がありますが、F4の音楽的センスの良さは
1曲聴いただけでわかります。
仔仔は他のメンバーに先駆けてファーストアルバム「Make a Wish」を上梓しますが、
これが、またいいんです!バラードの王子様!
演技に関しては昨年の『深情密碼』で、余命3ヶ月の青年を演じ、
あらゆる感情、表情を惜しげもなく画面に映し出してくれました。
もはや仔仔は演技派の俳優です。
共演者もみんな大絶賛してますからね。
まあ、もちろん彼が可愛いからでもあるんですが、
他のF3も、末っ子仔仔が可愛くてたまりません。
「パーム」シリーズの中にもそういうセリフが随所に出てきます。
アンディの保護者であるカーターさん(表紙上段真ん中)は、はじめて家を離れて
ニューヨークに行くことになったアンディくんについて
「ああいう可愛いタイプは、まわりがほうっておかん。つい世話をやきたくなる。
…そりゃまあ、可愛いから危ういという考え方もあるだろうが…」(パーム⑨『星の歴史 -殺人衝動ーⅡ』)
と言ってます。
アンディの可愛さは、混血によるものでもあります。
アラブだのブラジル黒人だのに混ざってイギリスも入ってたりするので、
金ぴかの素肌に、吸い込まれるような青い目を持っています。
パームでは登場人物の多くが人種的マイノリティ。
彼らは1981年のクリスマスに、マイノリティ自慢をします。
そこで果敢な少女アンジェラは言います。
「雑種といえば、アンディがチャンピオンね。四つ以上ごちゃまぜ」。
黒人でゲイのグレッグも言います。
「平和の鑑ね。えらい!!」
そしてみんなでアンディを称えて拍手。
仔仔は、目こそ青くありませんが、
おじいさんが台湾の先住民族タイヤル族なのだとか。
故郷・宜蘭をこよなく愛する温和な青年です。
平和の鑑です。
仔仔は、とりあえず学生なので兵役義務が延期されています。
卒業すれば軍隊に行かなきゃいけません。
でも、ちょっと待って!!
仔仔を兵隊にしたって、台湾にはメリットなんてありませんよ。
台湾政府関係者がこんなブログ見てるはずはないけど、見てたら言いたい。
仔仔&F4は、これまで多くの外貨を稼いで、十分台湾に貢献したはずです。
税金だって、かなり納めてるはず。
だとすれば、かつてイギリスがビートルズを称えて「サー」の称号を与えたように、
F4を称えて、彼らを平和大使に任命してくださいませんか?
アジア中の女性を虜にしている彼らです。
彼らは慈善活動にも熱心です。子どもも大好きです。
いろんな男性にも人気です。
観光大使に任命してるんなら、ついでに平和大使にも!!
仔仔を軍隊に行かせるよりも、大陸でいっぱい仕事してもらって、
文化的に友好関係を築く働きをしてもらったほうが、なんぼか台湾のためになります。
いかがでしょうか?
平和と環境。
国境を越えた問題を考えさせてくれる「パーム」とF4です。