
『梅ちゃん先生』の平均視聴率20%超えたってね

『梅ちゃん先生』のことは一回も書かないまま、朝の顔、交替。
いやあ、書くと辛口になりそうだったんでさ~

平均視聴率20%超えたのって、16年ぶりとか?
『カーネーション』が19.1%だったんで、間違いなく、高成績。
じゃあ、作品も『カーネーション』超えか?…って、まさか!!

堀北真希ちゃん好きなんで、英陸はどうにかこうにか見てたんですが、
いやあ、面白くなかった~

終戦直後、焼け野原になった、東京下町のセットは、素晴らしかったです。
力入ってましたね~
でも、『梅ちゃん先生』における戦争の位置づけって、何か意味があったのかしら?
ただ、時代背景をそこに持ってきたってだけで、何のリアリティーもなかった。
松子姉さんの婚約者は、戦死するんだけど、
単に悲劇をもってきて、「デキの悪い梅子を唯一励ました優しい人」にしかなってない。
竹男兄さんが、医者になるのをやめる口実にもされるけど、
だいたい、竹男兄さんが家を飛び出す理由が、青くて青くて恥ずかしい

「僕は僕にしかできないことを見つけたいんです。
このまま医者になって、いいものかどうか…」
そんな贅沢な悩み、終戦直後に言えるか!?
ごく初期の竹男兄さんの言葉を聞いたとき、英陸は心底がっかりしました。
まだ戦争が終わって1,2年のころ…
竹男兄さんは「あの戦争が…」と、言ったんですね。
違うだろ!「この戦争」、または「今度の戦争」でしょ!!
それでわかりました。
このドラマの脚本家さんもスタッフも、この戦争を他人事にしか思ってないなって。
次々に起きるエピソードも、全部ご都合主義。
受験やスクールライフや進路、恋、結婚の悩み…
別に、この時代じゃなくたっていいじゃない!ってことばかりで、
しかも全部お決まりに解決していって、ただ表面を流れるばかり…
英陸はデジャブ感覚に苦しみましたばい

「人間の悩みなんて、いつの時代も同じなのよ」
と、言う人もあるだろうけど、その同じ悩みも、その時代に生きた人の考え方や行動があるのよ!
残念ながら、『梅ちゃん先生』は、今の人の感覚で、無理やりとってつけた、
お気楽な、戦争と復興の物語でした。

英陸は、はた、と気がつきました。「これこそが朝ドラなのだ」と。
朝のバタバタと忙しい時間、15分間のうち何分かを見逃しても、惜しくない。
1週間のうち数日分を見逃しても、話がわかる。
朝から気分良く一日を迎えるためには、
明るい笑顔のヒロインと、イケメンの相手役。
困ったことがあっても、いつでも暖かく包んでくれる家族。
これだけがあればいい…
そうです。そういった意味で、『梅ちゃん先生』は、朝ドラの王道だったのです


《そういった意味で》
新しい朝の顔『純と愛』は心配ですね。
「朝ドラらしくない朝ドラ」をめざしてるんでしょ。
出だしの視聴率はまずまずみたいですが、暑苦しいキャラの純と、
イケメンでない、ヒロインの夫・愛が視聴者に受け入れられるか?
ま、英陸が心配しても、しかたないんですけどね


「なぜNHKの『朝ドラ』だけが好調なのか?」という記事がありました。で、「梅ちゃん先生」が好調だった理由としてまさに英陸さんがおっしゃった点があげられていて、「非・王道」の「カーネーション」の後が「王道」の「梅ちゃん先生」、その後に「非・王道」の「純と愛」…そういう流れが出来つつあるんじゃないか、みたいなこと書いてありましたですよ。
素早い反応、ありがとうございます
いえね、英陸は良いドラマが見たいだけで、
そういった意味で『カーネーション』は朝ドラを超えて、ドラマとして傑作だったと思います。
ま、それだけに、次の作品が心配されたのに、そのプレッシャーをはねのけただけでも、
『梅ちゃん先生』は、実は傑作なのかもしれません
だから、本当に難しいのは、今回の『純と愛』。
時代背景に負ぶさるわけにもいかないし、なかなか困難な勝負になるかも
いやあ、そうなんですよね。
多くの人に愛された『梅ちゃん先生』を、辛口評価しにくいので、放送中は黙っておりました
よく言って、定番のドラマ。
時代を物語るエピソードは、当時の実写フィルムが出てくるので、それで「懐かしい~」と感じる方も多かったのでしょう。
お父様も、ご自分の若い頃を思い出されて、イマジネーションをかきたてられたのだと思います。
ただ、ドラマとして、「人間」が十分に描けていたとは言えません。
明るく楽しい、おおらかなホームドラマとしても、英陸には物足りなく思えました。
あ~、要は、英陸がテレビを見すぎなのよね~