可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

『八重の桜』も見てくなんしょ

2013年08月18日 | ドラマ
今日は、尚之助様と涙の別れ…

 京都府知事に嘆願に行ったときは、止める役人をなぎ倒してましたけど

会津戦争を含む戊辰戦争が終わり、明治新政府の世の中となった日本。
八重さんも京都で新しい生活を始めます。
それまでとは、まったく違った「京都編」が展開されます。

『あまちゃん』も「北三陸編」と「東京編」は、別の話みたいに急展開しましたが、
『八重の桜』も大転換。

 「京都編」は、新しい「日本」という国づくりとともに、
八重及び会津の人々の新しい戦いのはじまりでもあります。
これからの八重さんは教育に携わっていくわけですが、
守旧的な勢力に対して、「学問」という新しい武器を手に渡り合っていくことになります。


はじめは「耶蘇の考えはわからねえ」と言ってた八重さんですが…

 本物の新島八重は、たぶんあまり可愛げがなく、好かれていなかったかもしれないけど、
「綾瀬」八重さんは、本当にチャーミング

銃を手にして果敢に戦った、会津籠城戦は、カッコ良かったですよ~~
大河ドラマ史上最強のヒロインと言っていい
一方で、川崎尚之助との結婚式で見せた花嫁姿の美しさ。
その凛とした美しさは、あたかも「桜に雪」を思わせる風情でした。


何も言えねえ美しさ…

朝ドラのヒロインばかりが持ち上げられる昨今。
『あまちゃん』もいいけれど、『八重の桜』も感動の連続。
どうぞ、大河ドラマも見てくなんしょ

 英陸は強いヒロインが大好き。
中学2年生のとき、映画『風と共に去りぬ』を見て、
強い強いヒロイン:スカーレット・オハラに魅せられました。
昨年の朝ドラ『カーネーション』もね、小原糸子さんがとても魅力的でした

もちろん、演じた女優さんの素晴らしさもありますけどね。
スカーレット・オハラはヴィヴィアン・リー。
小原糸子さんは尾野真千子さん。


スカーレット・オハラ=小原緋色さん?

<ちょっと寄り道>
相手役も魅力的でしたわね。
『風と共に去りぬ』のレット・バトラー=クラーク・ゲーブル:可愛い子好きの英陸が、唯一好きなおじさん
『カーネーション』はもちろん、周防さん=綾野剛さん。
会津藩主:松平容保役は、はかなくも神々しいお殿様でございました。


どんなベテランさんも、思わず「殿!」とひれ伏したくなるお姿

 戻って…
2人のオハラさんについては、以前、ブログで書いてますが、
『カーネーション』のヒロインの役名を”小原糸子”にしたのは、
強いヒロイン像として、スカーレット・オハラにあやかったものだと英陸は推測しております。
まあ、“オハラ”って、日本人の名前みたいですものね。
中2の頃からそう思ってましたわ

 『八重の桜』の構成は、『風と共に去りぬ』によく似ています。
前半、故郷で伸び伸びと育った娘が、戦禍を生き抜き、
後半は、まったく違った展開となりますが、ヒロインは自分の才覚で身を立てていきます。
(あ、『カーネーション』もよね
違うところは、スカーレットが絶世の美女であったのに対し、本物の八重さんは、外見的にはちょっと…な点
もともとスカーレットはフィクションだから、ヴィジュアルについては、置いといて…

何といっても最大の共通点、それはまさに「風と共に去りぬ」。
「南北戦争を境に、古き良き南部の伝統や文化が失われてしまった」ことを意味します。


会津磐梯山だべ

『風と共に去りぬ』では、活気に溢れた州都アトランタが炎の中に焼け落ち、
肥沃な赤い大地タラの農園は荒廃…
日々の生活も南部の貴族的な伝統・文化も、惨禍の中に消え去ってしまいます

『八重の桜』では、会津降伏の直前、
八重が砲撃によって無惨な姿となった鶴ヶ城天守閣を見つめてつぶやきます
「消えてしまった…何もかも…」。
親藩会津の誇り、美しい故郷…
すべてが「逆賊」とされ、敗戦という嵐によって、失われたのです


凛々しい…

英陸は、八重さんのこの言葉を聞いて、
「ああ、これは『風と共に去りぬ』だったのだ」と悟ったのでありました。

 ドラマ前半を象徴的にまとめた予告VTRがあります。
今もNHKの番組サイトで見ることができますが、とても美しいVTRなんです。
ぜひ見ていただきたい。
英陸はテレビで見たとき、感動してボロボロ泣きましたぜ

「会津贔屓」だとかなんだとか、悪く言われたりもしたみたいですが、
逆に今までの幕末・明治ものが、薩長土肥を中心に描かれすぎていたのです。
これだけじっくりと、会津の苦悩を描いたのは、大河ドラマでは初めて。
とても辛い場面が多かったのは否めませんが、
単なる悲話に止まらず、背景も事情もきっちりとしていたし、
「私たちは何を間違えたのだろう」と、容保公や兄つぁまが省みる場面もありました。
会津側の失敗もはっきり指摘されるし、
薩摩・長州もただの敵方ではなく、人間味もあるし、かっこいい。


土佐の板垣退助さん…イケメンすぎるじゃろ

特によかったのが、八重さんが物わかりが悪いこと
八重さんは、あくまで会津側からの見方しかできない。
育ってきた自分の環境からしか判断できない、フツーの人の思考をしていることです。
ヒロインだからって、すべてがわかるわけでも、正しい訳でもない。
できること、できないことがちゃんとあって、その中で賢明に生きているヒロインなのです
つまりは、脚本がいいんですね。やっぱり、ドラマは脚本が大事
見るに耐えないモノも、過去にはありましたのでね~(何とは、あえて言わないが…)
つくづく今回の脚本家山本むつみさんには、敬服しやす!

 あえて言わないが…

 さあ、新しい時代、銃を捨てた八重さんの新しい武器は学問。
しかし、女が学問をすることには大きな偏見がつきまとう。
さらに新島襄との結婚は、キリスト教に対する偏見、男女平等に対する偏見も加わり、
あらゆる抵抗勢力との戦いになります


出会うべくして出会った二人(変わり者同士という噂も…)

でもね、八重さんの新しい道を指し示した、兄つぁまの言葉がステキでした。
「知識が生きる力になることを、にし(お前)ほど身を以て知るオナゴはいねえ。
八重、これからは学問がお前の武器だ」
この兄つぁまあっての八重さんです


きゃあ、西島クン

鵺(ぬえ)と呼ばれた和洋折衷のスタイル(和服に帽子とブーツ)、英陸は大好きです。
綾瀬=八重さんにはとてもお似合い

 これからの「京都編」の予告編も、とてもチャーミングに仕上がっています。
ちょっと短めバージョンは番組サイトにあるけんじょ、まだ、テレビで放映してくれるかな?
映画のトレイラーみたいだべ。ぜひ見てけれ。
あ、もちろん、本編こそ、ぜひぜひ見てくなんしょ


明日も咲いている

<まったくの余談ですが…>
風…といえば、宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』。
英陸はまだ見ていないのですが、
このタイトル、堀辰雄の著作をそのまま持ってきただけだと思ってました。
でも、こう見てくると、「風」は、やはり「戦争」や「時代」を指してるんじゃないかな、と思えます。
評価は分かれてるみたいですが、宮崎駿監督の想いが詰まった作品。
ぜひぜひ見ねばなんねえな。(西島クンも声の出演してるし
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2 コメント

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わたしも見てます (ごんふく)
2013-08-19 21:02:58
わたしも「八重の桜」、毎週見てますよ。
鶴ケ城の激戦は、ちょうど入院中の病室で見ました。

きのうの放送では
「なんで、こんなに愛し合っている八重と尚之助が別れなければならないのか!」
と、見ながら涙ぐんでしまいましたよ。

いいですよね、綾瀬はるかの演じる八重。
そして勇ましく、力強い女性を妻としたことを誇らしく感じる男性がいい。

あ、「風立ちぬ」は見に行きました。
今回のは子供向けじゃない、というのが浸透してたのか、
観客はほぼ中高年ばかり(笑)。
美しく、機能的な飛行機をつくることが、戦時下の日本では、ただ破滅の道をたどるのと軌を一にするしかなかった、
という悲劇が静かに語られている気がしました。

でも、風立ちぬ、というと反射的に
「いっま~は~あき~」と歌ってしまうワタシ。
返信する
『八重の桜』キャンペーン (英陸)
2013-08-21 22:58:11
 ごんふくさん

風立ちぬ~ 今ぁはぁ秋~
 今日からわたしぃは 心の旅ぃ人ぉ~

ほとんど条件反射ね。歌っちゃいますわ。

あ、『あまちゃん』に松田聖子が出演するという噂だわよ。
アイドルの王道というか、標識のような人だものね

あ、いえいえ、『八重の桜』キャンペーン中だったわ。
何かみんなに見てもらえる方法はないかしらねぇ
やっぱ挿入歌かしら?
坂本教授に、つくってもらうとか…?!
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